“肌が育つケア”メイク落とし(クレンジング料)の選び方
夏~秋へ、季節の変わり目を目前に、サッポーの肌が育つケアを支えるスキンケアアイテムについて、どのような製品を選ぶと良いか、その基本を語っていくことにします。
最初のテーマは、クレンジング料の選び方です。
毎日化粧する女性にとって、スキンケアはこの化粧を落とすところから始まります。毎日使用するだけに、その日その日の影響は小さくとも、継続使用していると大きな違いが肌に現れてきます。重要な選択です。
クレンジング料選択の視点
肌の育ちを支えるものか、それとも肌が育つブレーキになりやすいものか、そのわずかな差が知らない内に肌の優劣を作っていきます。このような微妙な差であるため、一度や二度の試用体験だけでは、とてもクレンジング料の本当の長所と短所を見抜くことはできません。少なくとも一ヶ月間の使用成果でもって判断することが求められます。
使用感や感触、仕上がり感といったその場で感じることだけで判定していたら、間違います。大切なのは成果です。
使用した成果とは、肌の育ち度向上です。肌の育ち度向上に資するものか否かで判定するのが、正しいクレンジング料の選び方です。
育ち度をどのように判定するかは、
- 肌が育つケアの必須知識「あなたの肌の育ち度は?」
をご覧下さい。
クレンジング料の具体的な選び方
肌の育ち度といっても曖昧だし、しかも、試さないと判らないのでは、購入する前に判定できない!?これだと読者は「うん」とは言ってくれません。そこでサッポーがクレンジング料を選ぶ際の選択目安となる視点を3つ披露することにします。
- 1.使用後すすぎ洗いしても肌にクリームが残るものを最上とする
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洗浄剤(界面活性剤)を使用していないクリームタイプを指しています。言い換えると、化粧や汚れを洗い取るのではなく、化粧や汚れになじみ肌から浮き上がらせるだけが仕事のクリームです。この目的は、肌に界面活性剤が残らない洗浄にするためです。
界面活性剤が肌に付着して残ると、次の洗浄時に角質が剥がれやすくなって少しずつターンオーバーが速まり、肌の育ちにブレーキをかけてしまいます。すすぎ洗いできれいさっぱり洗い流すことができるクレンジング料は洗浄剤を使用したものです。界面活性剤が肌に付着して残るクレンジング料なのです。(便利ですけどね)
界面活性剤が肌に残らないことが大切なら、コールドクリームタイプや純粋なオイルでもよいということになります。しかし、この方法は次善の策です。
すすいでも油脂が肌に残り過ぎる点が、仕上げ洗顔において洗い過ぎ傾向を生み、角質剥がれを助長、肌の育ちにブレーキをかけていることが多いからです。また水相成分が無い、もしくは少ないため、水溶性の汚れ浮かしができないので、クレンジングに時間がかかり過ぎることも、無理な化粧落としに繋がることが多いようです。しかし次善の策として否定するものではありません。
- 2.拭き取り化粧水を使わずとも、すすぐだけでクリームは少し残るが、そのまま下地作り(化粧水以降のケア)に入れるものを選ぶ
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サッポーが推奨する1のクレンジングクリームは、俗に言う拭き取りタイプのクレンジング料です。しかし、拭き取り化粧水の使用をサッポーは否定します。角質剥がれを少しずつ促進する傾向が出てくるからです。方法として石けんで仕上げ洗顔をして洗浄の完成度を上げてもよいが、すすぎ洗顔だけでも洗浄の合格点を十分に取れるものがよいと考えます。
肌の状態は様々で、石けん等の洗浄剤(界面活性剤)を使用すべきでない状態もあるからです。肌の過敏さ状態によって使い分けのできることがスムースな肌の成長を可能にします。
- 3.多くの種類の油性成分・水相成分が配合されているクレンジングクリームを選ぶ
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様々な化粧料や汚れに素早くなじみ浮き上がらせることが優しいクレンジングの大切な条件となります。そのためには、様々な性質の油性成分、様々な水相成分の存在が決め手となります。これらが完全調和して乳化されているものが至上のクレンジング料といえます。
さらに欲をいえば、油性成分の組合せにより、肌に浸透・侵入しにくい工夫があれば、過敏な肌、時に過敏になっている肌にも安心して使用でき、肌の育ちにブレーキをかけるリスクが減少します。
以上、クレンジング料選択の、三つの視点を披露しました。
これなら、読者の皆さんにも判定が可能なはずです。
実は、以上の全てを満たすのがサッポーのクレンジングクリームです。しかし、上の三つの視点があれば、もしかすると、あなたは同種の競合する製品を見つけることができるかも知れません。もしサッポーの製品より安価に手に入れば、それは大いに価値があります。捜してみましょう。
次回は「洗顔料の選び方について」をテーマにします。
お楽しみに~(^_^)/~
「サッポー美肌塾」第465号
更新
出来てるようで、出来ていない……“洗い過ぎない洗顔”
サッポー美肌塾では、洗顔による皮脂や汚れの「取り過ぎ」「洗い過ぎ」に警鐘を鳴らしています。でも、これは今では常識になってきました。しかし「洗い過ぎない洗顔」の出来ている方はごく少数です。
- 「もしかして私の洗顔も、“洗い過ぎ”なの?」
- 「洗浄力の弱いクレンジングなら、大丈夫なのでは?」
どこからが洗い過ぎなのか、ハッキリとした判断基準が無いので、次々と疑問や不安が湧いてきます。
洗い過ぎにならないためには『洗浄力』と『手指の力加減』がポイントです。
- 洗浄力の無いクレンジング料
- 界面活性剤が肌に残らない洗顔料
- 手指と肌の摩擦で汚れを取らない
これらが揃って“洗い過ぎない洗顔”だとサッポーは解説しています。
サッポーのクレンジング料も洗顔料も、上の条件を満たしています。あとは力加減を調節するだけ。
洗顔は、毎日行うスキンケアです。小さな変化の積み重ねが、大きな変化に繋がります。良い洗顔を選びたいですね。
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