昔から日本人に親しまれてきた涼感あふれる夏の和菓子
モーリーの
“葛まんじゅう”
八月はもう立秋、とは言え夏の暑さは今が峠、連日の暑さに「疲れた!」と感じていらっしゃる方も多いのでは?
そこで今回は、暑さからくるストレスを和らげ、心を和ませてくれる和菓子“葛まんじゅう”をご紹介しましょう。
本葛を使った葛まんじゅうは、昔から日本人に親しまれてきた涼感あふれる夏の和菓子です。
食するとひんやりとして、葛独特のぷるんとした食感と、餡のほのかな甘みが、うまく調和したお味が口に広がります。
軒にさげた風鈴の音に耳を傾け、時折窓から入ってくる風を感じながらいただく、ほんのり冷たい葛まんじゅうは、ひととき夏の暑さを忘れさせてくれますよ。
≪“葛”ひとくちメモ≫
葛は山野に自生するマメ科の植物で、葛粉はその葛の根に含まれているでんぷんを精製して乾燥させた白いかたまりです。
≪材料(10個分)≫ |
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※グラニュー糖は精製度の高い砂糖で、アクが少なく甘みは淡白なので、葛まんじゅうや錦玉羹(きんぎょくかん)など、あっさりした甘みでより透明感を持たせたいお菓子の時に使います。 |
≪作り方≫
- こしあんは10個に分けて(1個20g)まるめておきます
- 葛はかたまりを手でつぶしながら分量の水でよく溶きます。
- 2を目の細かい裏ごしで漉しながら鍋に入れ、グラニュー糖を加えて混ぜます。
- 3を中火にかけ、葛が沈殿しないように木べらでよくかき混ぜながら煮ます。
- フツフツしてきて、鍋底からのり状の半透明のかたまりが少しずつ出てきたら弱火にし、焦がさないように手早くよく練ります。
- 全体が透明に近いなめらかなのり状になったら、火からおろします。
- 水でぬらしたスプーンで6の種の1/10量を手のひらにとり(手は時々水につけ、冷やしながら)1のあんが包めるぐらいの大きさに平たくのばします。
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7で1のあんを包み込みます。
同じようにして10個作ります。(出来るだけ手早く) - 8を15~16cm角に切ったラップで包んで輪ゴムで縛り、茶巾にします。
- 蒸し器に布巾を敷き、9を並べて中火で8~10分程蒸します。
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蒸し上がったら、そのまま冷水につけ冷やします。
完全に冷えたらラップをていねいにとります。
※葛まんじゅうを冷蔵庫で冷やす場合、冷やし過ぎると白濁し、固くなり、色も味も悪くなりますので気をつけましょう。
食べる30分くらい前に冷蔵庫に入れ、ほんのり冷たくなったら食べごろです。