私は○○肌……という決めつけが肌改善のネックになる

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サッポーでは、肌改善の邪魔をするケアや環境や知識などをボトルネックと呼んでいます。

ボトルネックは、人それぞれ違います。100人いたら、100個以上あるかもしれません。ボトルネックは、一人1つとは限りませんからね。

自分の抱えるボトルネックが発見できれば、肌改善はどんどん進みます。スキンケアの知識が増え、視点が変わり、ケアが自由自在にできるようになるからです。

今回は、サッポーのスキンケア相談室に届いた“あゆみ”さんからのご相談を元に、あるボトルネックについてみていきます。

それは「私は○○肌という決めつけ」です。みなさんも自分が乾燥肌・脂性肌・混合肌……などと思い込んではいませんか。

肌トラブルのほとんどは作られた肌質

もし、生まれつき肌質というものが決まっているなら、スキンケアにも取り組みやすくなります。でも人間の肌はそう単純ではありません。

さっそく“あゆみ”さんのご相談を紹介します。

“あゆみ”さんのご質問・相談

夏は脂っぽくTゾーンがテカリ、冬は鼻のところが乾燥して皮がはがれます。

毛穴の黒ずみやほほのざらつきは一年中です。ニキビは生理前や体調不良の時などに2つ、3つほどできます。

私は一体、何肌なのでしょうか。どんなケアをすればいいのでしょうか。

今までの相談履歴から“あゆみ”さんは体質的に、汗が多い、(全身が)脂っぽいといった傾向があるご様子です。

それが肌に影響することもありますが、度合いは小さく、トラブルの主要素とはなりません

それに“あゆみ”さんが気になっている、

  • 「私は一体、何肌なのでしょうか。」

という疑問は、スキンケアを考えるに当たってほとんど配慮しなくてもいいことです。肌のタイプ分けに明瞭な定義はなく、かえって混乱を招きます

では、どのように考えればいいのでしょうか。サッポーが“あゆみ”さんの肌を分析してみました。

肌トラブルの原因は「肌の未熟化」

夏はテカリ・冬は皮むけ・毛穴の黒ずみ・頬のざらつき・時々ニキビ……等々は実は“あゆみ”さんの肌管理によって生じたトラブルです。

どこかで管理に失敗があったのでしょう。その結果作られた肌質であり、生まれつきのものではありません。

そして、いずれの肌トラブルも根底にある原因は共通しています。その原因こそ、サッポーがいつもいう「肌の未熟化」です。

角質が予定より早く剥がれ、次の角質がしっかり育つ前に角化し、未熟なまま肌の最表層を守っている状態です。つまりターンオーバーが速くなっています。

こうなると、それぞれの肌部位に備わる性質によって様々なトラブルが現れます。

たとえば、汗腺や皮脂腺が発達した部位は脂っぽくなり、そうでない部位はカサつきます。部位によって、トラブルの種類も違うということです。

この現れているトラブルだけに執着して、スキンケアに取り組むと必ず失敗します。健康で美しい肌にはなれません。

必要なのは、その化粧品やスキンケアが“肌の未熟化を解消させるものかどうか”という視点です。

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「○○肌には▲▲化粧品」と考えると失敗する

「○○肌や●●(肌トラブル)には、この化粧品がおすすめ!」という案内があれば直感的に判りやすく、選択に迷いません。

しかし、この選択は合理的なようで、ピントがずれているのです。

例を挙げてみていきましょう。

  • 「脂性肌のあなたは、オイルフリーならテカりません。」
  • 「毛穴の黒ずみがスッキリきれいに落とせます。」

このように謳っている化粧品があったとします。

実際に使えば、その場でトラブルは気にならなくなります。でも月日を追うにつれ、その効果を感じにくくなります。

さらに使い続けると、テカリがひどくなり、取っても取っても黒ずみが再生されるようになります。

最終的なゴールは、よく育った肌!

これは、「今の肌をよく見せよう」「早急にトラブルをなくそう」が目的のケアになっていて根本的な解消法ではないからです。肌の最終的な目的(ゴール)を完全に見失っているからです。

「脂性肌のあなたは、オイルフリーならテカりません。」

未熟さが進行すると肌は乾きやすくなります。脂っぽいのは、肌が一生懸命に汗や皮脂を分泌して乾きから守ろうとしている姿です。

だから油分をカットするのではなく、逆に油分で肌を乾燥から守ってあげないといけない状態なのです。

オイルフリー製品を使っていても、テカリは改善されません。守りがなければ、肌は乾き、未熟化が進行するからです。

「毛穴の黒ずみがスッキリきれいに落とせます。」
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このような化粧品やケアは、汚れだけではなく、汚れの付いた角質ごと落としてしまいます。いわゆるピーリング作用のある酵素洗顔やクレイ洗顔、毛穴パックなどです。

先述のように、最表層の角質が予定より早く剥がれると、新しく誕生する角質の育つ時間が奪われます

ターンオーバーは速度を増し、ますます汚れが付きやすい毛穴になります。

……肌はこのような姿を望んでいるのでしょうか。

いいえ、テカリや黒ずみのない美しさを望んでいるはずです。そのためには、肌の未熟化を根本から解消し、正常なターンオーバーを行う育った肌にしなければなりません。

その具体的なケアは、ここでは割愛します。サッポー美肌塾の講義一つひとつに記載されているので、興味があるものから読んでみましょう。

いかかでしたか?

「私の肌は○○肌」「このトラブルには▲▲用化粧品」といった決めつけや思い込みがあると、よかれと思った選択が逆にボトルネックとなり、肌が育つブレーキをかけてしまうのですね。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 肌トラブルは肌質によるものではなく、肌管理の失敗によるもの
  • 「私は○○肌」という決めつけをやめれば、ボトルネックは一つ減る
黒板に注目!


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