サッポーです。お肌のご機嫌、いかがですか?
時候の注意!
乾燥対策をとにかく忘れない!これが今の季節、これからの季節の大切で基本的な心構えです。乳液、あるいはクリームによる保護ケアはもちろん、風を防御するための防寒具、防寒小物の備えを怠らないようにしましょう。
今日は時候に合わせ(※配信当時)、冬の乾燥対策をテーマにします。
冬は乾燥するイメージがあります。イメージだけでなく、実際に冬は乾燥ダメージを受ける肌が多くなります。しかし湿度を見ると4月や5月のように低くなりません。夏の湿度と変わらないのです。(梅雨時は別ですが……)
しかし、それでもやはり冬は乾燥の季節なのです。人生体験の短い人も長い人も、共通して冬の方が乾燥すると実感しているはずです。でもどうしてでしょうか?この辺りをしっかり理解しておくと、冬の乾燥対策に抜かりがなくなり、冬においても肌が育つ成果をしっかり見ることができます。
冬の乾燥…ここがポイント!
夏は冷房設備が整い、冬は暖房空間にいるのが当たり前となった現在、戸外にいても室内にいても、ほぼ一年中、私達の肌は乾燥した空気にさらされていると考えなければなりません。
「でも、乳液やクリームによる乾燥保護のケアに怠りはないし、マフラーにショール、マスクの備えもある……私は大丈夫なはず!」と油断していたら痛い目に会います。
しっかり対応しているはずなのに、冬の季節は、いつの間にか肌が乾燥ダメージを受けてしまっているのです。……なぜか?見てまいりましょう。
1.気温の低さと皮膚温の差が乾燥を呼び込む!
気温が低いと空気中の水分含有許容量が低下します。その上限が湿度100%ですから、気温の高い夏の湿度60%と低い冬の湿度60%では実際の空気中の水分量は、冬は随分少なくなっているのです。
そんな冬の外気が肌に触れるとどうなるでしょうか?
体温で温められた空気は水分含有許容量が増加しますが、含まれる水分量は変わらないため湿度は下がります。つまり、肌の周りだけいつも湿度が低い状態になります。
肌から空気中に水分が逃げていく仕組みが作られているのです。おまけに汗が少なくなっているので、角質層への水分補給が少なくなっています。肌から見た冬の乾燥構図です。
これが、気温の低い冬に肌が乾燥しやすい大きな背景です。いかがですか?あなたの防御センサーレベルを一段アップしておく必要がありそうですね。
2.暖房の種類により極端に乾燥する空間が作られる
石油ストーブを室内で焚く、ガスストーブを室内で焚く…いわゆる開放型の暖房は燃焼により室内に水分が供給されるので、それほど湿度の低下はありません。
しかしこのような開放型暖房器具は次第に少なくなり、密閉式が増えてきました。密閉型の設備・器具は室内に水分供給がないままに温度が上がるため、極端な乾燥空間が家庭においても主流になってきました。ビルの冷暖房は全て密閉型なので仕事場も乾燥、家庭も乾燥といった状況になっているのです。
ここでは述べませんが、加湿する工夫が強く望まれる状態です。
暖かいと暖かいことに満足し、あまり乾燥など気にしないのが私達の常です。その結果、肌の乾燥が進み、肌が過敏さを伴うようになってきて初めて、「あれーっ!」と思う方が多いのです。
3.空気の流れ(風)が肌を撫で続けると乾燥がどんどん進行!
風の有無で洗濯物の乾くのが2倍、3倍も早くなるように、肌を撫でるような空気の流れ(風)が続くと、肌に大きな乾燥ダメージをもたらします。洗濯物と違い肌に体温がある分、より大きな乾燥の影響を受けるからです。冬の戸外で風に当たり続けると、短時間でも肌に大きな乾燥ダメージをもたらすのは、肌から水分が急速に奪われ続けるからです。
もう一つ同じ視点で注意が必要なのは、室内の空気の流れです。暖房設備によっては、ファンで送風しているものがあります。この感じるか感じないか程度の弱い静かな風ですが、この通り道などに肌があると、思わぬ大きな乾燥ダメージを受けています。しかも風を受け続けていることに気づいていないことがあるから厄介なのです。
冷たい風は辛いので、備えあれば憂いなしが生きてきます。私達は防御態勢に入ることを忘れません。ところが風に冷たさを感じないと気づきません。乳液やクリームによる防御だけでは中途半端な防御にしかなっていないのです。肌の乾燥が悲鳴をあげることなく進行していきます。
4.冬の寒さと風は乾燥ダメージだけではない!
気温の低さに風がプラスされると、肌の温度をどこまでも下げようとします。毛細血管は縮み、血行が滞ります。血の巡りが悪いと、肌が温まらなくなり代謝活動が不活発になります。肌は自らの生命活動を犠牲にして、身体全体を護る防御態勢に入るわけです。
気温が低くこのような状態が続くと凍傷になりますが、これはもう問題外なので説明はパスします。しかし、そこまで冷たくなくとも、肌にとっては死ぬほど辛い仕打ちに耐えている状態といえます。
このように、冬の乾燥はとにかくダメージが大きくなる傾向があります。
いかがですか?冬の乾燥が大きなダメージになる仕組み、納得頂けましたか?ダメージをどのような時に受けてしまうかを知れば、あなたにとって今日の講義が貴重な財産となるはずです。
さぁー、この冬の肌管理をどうするか?あなたの決断と行動にかかっています。ぜひしっかり守り抜くと肌に誓ってあげましょう!
- まず乾燥していることに気づくこと!
- 乳液にクリームの用意はいいですね?
- 風を直接肌にあてないための心構えと対処、小物…用意はいいですか?
既に乾燥ダメージが少し進行している方もいるでしょう。出遅れていた方は、まだ取り戻すことができます。
もう冬は始まっています。スタートはとても大切です。
「サッポー美肌塾」第471号
更新
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