肌のくすまない人が実践しているスキンケア

水分の多い肌はくすみの無い透明な肌!

肌について「くすみ」という言葉がよく使用されます。ある意味で便利な言葉と思いますが、カウンセラー泣かせでもあります。だって、何が原因でどのようなくすみなのかを聞き取らないとアドバイスできないからです。

でも、私達は様々な肌のくすみに対して、ただ「くすみ」という言葉を多用して会話します。それで話が通じてしまうのですから便利です。でも現実のスキンケア相談においては、それでは何も解決しません。何をくすみと呼ぶか?世間に定義されたルールがあるわけではないのですね。

くすみってなんだ?!

目の下にできるクマもくすみと表現されるし、薄いシミもくすみで済ましているケースもよくあります。日焼けをくすみといったり、赤黒く見える肌もくすみと言ったりします。くすんでいると言っても、けっして間違いではありませんから、サッポーも深入りするのはやめることにします。

今日のサッポー美肌塾で取り上げるくすみは、くまでもシミでもなく、日焼けでもない、もちろん赤みでもありません。いわゆるくすんだ肌色、何となく好ましくない肌色に焦点を絞って講義してまいります。サッポーが定義する肌のくすみです。

くまはくま、シミはシミとして取り組むことが基本です。スキンケアの成果を出す方法は、問題点を具体化し、細分化していくと見えてきます。

くすみの正体…よく育った肌はくすまない

  • 肌色が悪い。もっと透明感が欲しい
  • しっとりでも、つやつやでも、すべすべでもない
  • 肌が黄色っぽい?
  • 肌が硬そうに見える!
  • 夕方になると、黒っぽくなっている…

これがシミでもなく、くまでもない、日焼けや赤みでもない、くすんだ肌を嘆く人の様々な肌状態です。いかがですか、一つや二つ、心当たりのある方がいるのではありませんか?

「これが私の肌質……」なんて諦める必要はありません。少し肌の育ちが悪い状態にあるだけなのです。問題は、ずっと、このような状態が続いていることです。これでは「肌質なんだ……」と思いたくなるのかもしれません。

でもよくなる原理は簡単、肌が育ち度を上げるだけで変わっていきます。肌を作っている一つひとつの細胞(角質含む)がよく育ったら解決なのです。サッポー美肌塾のメインテーマ、「肌が育つケア」そのものです。だから、ここでその方法の解説はしませんよ。

肌は環境さえ整えてあげたら、今より育った細胞の作る肌に必ずなっていきます。肌はそのようになっているのですから。あなたの肌の力を信用してあげることです。

ただし、くすみ解消には、勇気と信念が生み出す「継続の力」が必須だという点だけ指摘しておきましょう。

なぜなら、一朝一夕で肌は変わらない(育たない)からです。一ヶ月でも、あまり変わらないでしょう。でも数ヶ月間、肌が育つ良い環境をキープできたら、あなたの肌は見違えるように変化していることに気づきます。育つからです。

では、どうして肌が育つと、くすんだ肌が解消するのか? ここに合点がいかないと、取り組む勇気も湧いてこないし、信念だって固まりません。これでは肌が育つケアも続きません。

育った肌がくすまない理由(わけ)

理由1:よく育った表皮細胞が角化した角質層は、より多くの水分が備わり透明度の高い肌となる

すりガラスや紙で遮られると向こう側は見えませんが、これらを水で濡らすと、あら不思議!すりガラスや紙の向こう側の像の輪郭がよりはっきりと見えてきます。肌も同じです。つまり、濡れた肌は透明度が高まり、乾いた肌は不透明だということです。

それなら…と、いつも水で濡らした状態を続けるわけにもいきません。肌はふやけて壊れます。化粧水は水より安全に肌の水分量を増やすことができます。しかし、一時的なものという限界があります。でも、よく育った肌には、肌由来の保湿成分が備わり、角質同士を繋ぐセラミド等の細胞間脂質も充実し、角質層により多くの水分を長く保持できる肌になるのです。

ケアした当座だけ透明度の高い肌になる、お風呂上がりだけきれいに見える……とは一味違った透明度を持つ肌が可能になります。これが、よく育ったくすまない肌の実力です。

理由2:角質層の水分量が増えると、肌のバリア機能が強化され、メラニンの生成量が減少する

夕方になると、これは脂汗?といった言葉通りの汗を含んだ皮脂でべたつきを感じる肌があります。トイレで鏡を覗くと、くすんだ肌の顔がこちらを見ています。どんよりと黒っぽさが強調された肌色になっているのです。

この現象は、皮脂と汗で肌の透明度が増し、表皮層に分布するメラニン量の多さが黒っぽさを際だたせて見せているのです。育ちの悪い肌特有の現象ですが、これは肌のバリアー力の低さが原因です。

肌の水分量が少ないとバリア能が低下します。バリア能が低いと、温度変化や様々な外界刺激に敏感に反応しやすくなります。これが皮脂や汗の増加として現れます。同時にメラニンの生成量を必要以上に増やす要因でもあります。紫外線だけがメラニンを作らせているわけではないのですね。

肌が育つケアが、くすみ解消となるだけでなく、真の美白に導くケアである由縁です。

いかがでしたか?
くすみの真相、肌が育つケアとの関係が見えたでしょうか?

「肌が育つケア」に取り組む勇気と自信に繋がれば、サッポーは嬉しく思います。


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