大人のニキビができるわけ

サッポー先生!ニキビが・・・!

 
 
《《B
B子
サッポー先生!
大変!あれほど注意してたニキビが・・・
ポツンとおおきいのが一つ、それも頬に・・・
《《A
A子
ほんと、大きいのね。
あんなにあったニキビが昨年の夏以来、なくなってたのに。
いったいどうしたの?
《《C
C子
ニキビの一つくらいで大騒ぎしなさんな。
私の下の娘なんか、今花盛りだよ。
それでも笑顔いっぱいだね。
《《B 目が覚めたら・・・お化粧したままだったの。
《《C それだけかい? 何か臭うね。
《《B 友達三人とお酒を少々・・・。
寝んでいる家族を起こさないように、部屋に戻り、着替えてからそっと浴室へ行こうと思ってたの。

気がついたら、お風呂じゃなくて朝だった・・・

《《C やっぱり・・・何が「そっと」だよ。
酔っぱらってる醜態を両親に見られたくなかっただけだろう?

神様がほっぺにお灸をすえたんだね。
スキンケアの躾より、生活習慣の躾だよ。

《《B ・・・。
S》》
サッポー先生
ニキビについては講義が少なすぎたかも知れませんね。
今日は少し整理しましょう。
範囲は“大人のニキビ”。
22歳以上の肌にできるニキビです。
 
 

ニキビができるわけ

 
 
サッポーの
S》》
視点

▼ ニキビの原因は、

  1. 皮脂が毛穴に詰まるのがニキビの始まり
  2. 皮脂が詰まるとアクネ菌が増殖、ニキビを悪化させる

というものです。

とても簡単なことのように見えます。
ところが、この簡単なところに多くの落とし穴が用意されており、どこかの落とし穴に落ち込んでしまう。
これが様々な大人のニキビの真の姿です。
一つ一つの落とし穴こそ、ニキビの本当の原因と言えるのかも知れません。

▼ ニキビの真の対策とは、

  • 皮脂が毛穴に詰まらないような肌を作ること

これが根本の対策であって、皮脂が詰まらなくなれば、アクネ菌が増殖して炎症を大きくするようなこともなくなるのです。

対策を具体化するために、皮脂が詰まらない肌を見ていきます。

  • 肌表面(=角質層)がいつも水分を保持し柔軟である

    • 柔らかい肌が維持されていると、皮脂が活発化しても、皮脂が詰まることはありません。
    • 柔らかい肌が維持されていると、毛穴が開き気味になることもありません。

肌表面とはスキンケアした肌というのではありません。肌そのものです。
つまり、角質層(肌)そのものが柔らかい状態であれば、ニキビにならないのです。
ここにいつもニキビ対策の原点をおいて考えることが大切です。

それなら、肌表面(=角質層)がいつも水分を保持し柔らかい状態を維持するにはどうしたらよいか・・・これが具体的なニキビ対策です。

 
 

戦略的ニキビ対策:肌のターンオーバーを正常化する

 
 
サッポーの
S》》
視点

▼ ニキビ肌はターンオーバーが速い

水分が少なく硬くなった肌は、ターンオーバーが速くなっています。
ターンオーバーとは表皮細胞が作られ、成長し、やがて美しい角質となり、肌を護り、美しく魅せ、役割を終えてはがれていく・・・肌の生まれ変わっていくサイクルのことを言います。(28日程度が基準といわれている)

▼ ターンオーバーが速まるとニキビができやすいのはなぜ?

ターンオーバーの速い肌とは、角質のはがれが速い肌です。
どんどんはがれていくものだから、まだ成長していない未熟な表皮細胞が角質となっていきます(角化)。
この角化が早いと、新しい細胞を作るのも早めなければなりません。
こうして細胞の入れ替わりが速くなっていきます。

このようにして粗製濫造される角質は、水分保持力が弱く、角質同士をつないでいるセラミドも不十分で、簡単に乾き、ぼろぼろとはがれていくのです。
水分が少なく痩せた角質で構成される肌は、必然的に肌理が粗くなり、毛穴が拡がります。
この毛穴の入り口部分に皮脂が貯まりやすく、貯まった皮脂は酸化しさらに肌を傷め、角質の寿命を短くします。

つまり、柔軟な肌本来の姿を取り戻すことがむずかしくなってくるため、いつまでもニキビができやすい状態が続くのです。
まさに悪循環です。

▼ ターンオーバーを正常化するにはどうしたらよい?

角質層に水分を与え、受けるダメージを少なくし、一日でも良いから最上層角質の寿命を延ばしてあげることです。

未熟な角質でできた角質層でもそれなりにバリアー層としての役割を果たしています。
少しでも良い環境が作られると、表皮の角化を急ぐ必要がなくなってきます。
すると、より成長した表皮細胞が角化することになり、角質層の能力が次第に高くなり、強くなり、水分の多い柔らかく美しい肌(角質層)に変わっていくのです。
ターンオーバーの良い循環が始まります。

 
 

戦略的ニキビ対策:ターンオーバーの正常化には時間がかかることを知る

 
 
サッポーの
S》》
視点

適切な対処ができたからといって、肌は一夜で変わることはできません。
適切なスキンケアで良い環境が作られ、表皮細胞は今までよりも一歩だけ成熟した角質を送り出すことができるようになります。

10層から15層ある角質の層が全て一歩だけ成熟した角質に変わるのにも10日から15日かかるというわけです。

しかし、一歩だけ成長した弱々しい角質層でも15層揃えば、以前よりさらに良い環境を作ることができ、今度は二歩ぐらい成熟した角質を送り出せる余裕を表皮細胞に与えます。

このようにして、表皮細胞が入れ替わっていくターンオーバーを繰り返していく毎に、少しずつ肌そのものが変わっていくのです。

すっかり良くなるまでの間、ニキビはできやすい状態であることに変わりありません。
何かが原因で皮脂が活発になった時など、逆にニキビが増えることだってあります。
このような時にけっしてあわてることなく、方針を変えず適切なケアを続けていくことが大切です。

 
 

戦略的ニキビ対策:しっかりと戦略を持ち、戦術に溺れないようにする

 
 
サッポーの
S》》
視点

ターンオーバーを正常化することで本来の肌質を取り戻すことができると、ニキビはできなくなります。
これがニキビ対策の基本となる戦略でなければいけません。

一方、ニキビをできやすくする原因はとても沢山あり、それらに対する対策が様々に案内されています。
ところがこれらの対策が、基本となる戦略を無視して実行されることも多く、結果として肌の改善そのものが進まなくなります。
長い間ニキビと親しくしている人が多い理由は、この辺りに真の原因があるようです。

ニキビができることは、肌にとっては手痛いダメージです。
枝葉末節の対策=戦術から始めるのではなく、基本的な対策=戦略を見失わず取り組み続けることが、もっとも大切なことなのです。

 
 
 
 
《《C 皮脂なんて本来詰まるものではないのだからね。
今日の授業は“原点に戻れ”って感じだな。
B子のニキビの予想される原因は、
  • お酒を飲み過ぎて皮脂が異常に活発化した
  • お酒を飲んだ疲れがさらに皮脂を活発化させた
  • 頬は膨らんでるから、ダメージを受けやすい。
    ・・・酒を飲んで汗をかいて夜風に当たる。
いくら若い肌でもこれではね。
おまけに、
  • 化粧を落とさずお寝み…
なんぞ、私の娘ならひっぱたいてやるね。
酸化ダメージより優しい母の愛だよ。
《《B あら、今日のおばさん素敵!
それで私のニキビだけど….大丈夫かしら?
《《A 例え一つのニキビといえども、戦略を見失うことなく、正しいケアを続ければいいってことですよ。
うろたえて変なことをしないことこそ大切なのね。

昨年の今頃のあなたの肌のニキビを思い出せば、何でもないじゃないの。
自信を持って今までのケアを続けましょう。

でも、Cおばさんの分析じゃあないけど、枝葉末節のニキビの原因や対策も気になるところです。
知らなければB子さんみたいに不意打ちを受けるのですから。

S》》 いい視点です。
枝葉末節のニキビ対策も大切さに変わりはありません。
戦術は戦略達成のためにあることを忘れなければいいのです。

次回はニキビ対策について、戦術論を展開してみましょう。

 
 

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