春の紫外線……見落としてはいけない5つの常識

春の紫外線は無防備に浴びがち

3月も終わりにさしかかりました。今日は春を感じた一日でしたか?それとも冬の寒さを思い出した日になりましたか?寒いっ!と思ったら、今日はとっても暖かい……と、寒暖の起伏が大きいこの頃ですが、冬ほどの厚着はしていないので、寒暖の差を感じやすくなっているのかもしれません。

本日の美肌塾は、春の紫外線について、注意を呼びかけたいと思いました。暖かい日があると、皆さんの“ついうっかり”がちょっぴり心配になったからです。

※今回はサッポー愛用者向け月刊紙“Winds”の記事を再編集し、転載しました

春うらら…心地よい春の陽に、うっかりミスを防ぐ5つの常識

ポカポカ陽気についガードを忘れてしまう春の紫外線。しかし、10歳若い肌を保つにはUVケアはもう本番の季節です。

「紫外線対策はいつから始めたら良いの?」というご相談をよくいただきます。

正解は「1年365日」ですが、なんとなく「UVケアは夏にするもの」と思っている人も時々いるようなので、「春から本番!」を強調したいと思います。目に見えるダメージがなくても、知らないうちに少しずつ蓄積されるのが紫外線ダメージのやっかいなところ。ウエストラインが目安になるメタボリックシンドロームより、ある意昧では怖いのです。

そんな、こんなも含め、あなたがいつも“やってるつもりのUVケア”に穴がないか、常識のチェックをしてみるのがよいかと思います。

その1.気温と紫外線は無関係

極寒の北極、南極はとても紫外線が強いのです。夏に紫外線がピークになると思っている人は、これを思い出してください。

「4月+5月の紫外線量は、7月+8月の紫外線量より多い!」ちなみに3月は9月と同じ位です。

地表に降り注ぐ紫外線の量を左右するのは、太陽光線が地面にあたる角度と雲の多さです。もっとも太陽が地面にまっすぐ(90度に近い角度で)降り注ぐ6月の紫外線が、5月・7月より少ないのは、梅雨時で雲が太陽をさえぎる日が多いからです。

その2.UVAを警戒すべし

スキンケア歴何十年というベテランでも、案外UVAとUVBの本当の違いを知らない人が多いようです。カタカナは何度聞いても忘れるものですが、この際、これだけは覚えてしまいましよう。

UVAとUVBの違い
  • UVB-波長の短い紫外線
    サンバーン(赤みを伴う炎症)を起こすが、真皮層までは届かない。
    ターンオーバーを速め、肌の未熟化を促進する。皮むけ現象もその一つ。
  • UVA-波長の長い紫外線
    サンバーンは起こさないが、黒くなる日焼けを起こす。
    真皮層まで届き、徐々に組織を壊していくため、長年かけてしわを作っている。

波長が長い(=雲やガラス窓も透過する)UVAは、皮膚の奥まで届きます。だから、曇りの日も気を許してはいけません。窓越しのポカポカ陽気も油断できません。

向こう気は強いけどすぐに弾き返されるUVBより、UVAは性格が悪いのです。シミを作る主犯もこのUVAです。

その3.チリも積もれば山となる

“今日の疲れを明日に残さない”“済んだことは忘れて一から再スタート!”こういう心構えの通用しないのが紫外線です。

「洗濯物を干しにちょっとベランダに……」こんな時に浴びた紫外線もきっちりカウントされています。

浴びた「紫外線総量」、「生活紫外線」という言葉も重要です。アンダーラインを引いてしっかり覚えておきましょう。

  • 紫外線総量
    生まれてからこれまでに浴びてきた紫外線の量を足し算したものです。
    これが多いほど、肌の老化が見えないところで進んでいます。
  • 生活紫外線
    庭仕事や洗濯干し、買い物などの普段の生活で浴びる紫外線。

一つひとつは微量でも、ご破算になることなく真皮層の破壊が蓄積されています。なぜかというと、表皮が一ヶ月で1ターンオーバーして新しい細胞に全て入れ替わるのに対し、真皮層の場合は数年かかって新しいものに入れ替わっているからです。

その4.パラソルは肌に塗らないスキンケア

日焼け止め下地クリームにファンデーションが基本。さらにパラソルやつば広帽子を活用するのがスキンケア上手というものです。肌に近いところで遮蔽するほど紫外線防止効果は高くなります。

パラソルを使わない時は、舗道のサニーサイドを堂々と歩くのではなく、日陰を歩む控え目な生活態度?(冗談です)が望ましいのです。

車の運転や庭仕事の時などは、二の腕まで被う手袋が美しい手を守ってくれます。特に車によく乗る人は、紫外線カット仕様のガラスかを確認しておきましょう。そうでなければ、紫外線防止フィルムや塗るだけでよいコーティング剤で対応されることをおすすめします。

その5.TPOで切り替える「対策レベル」

晴れた日は日焼け止め下地とファンデーション。曇りや雨なら、ファンデーションだけ。間違ってはいませんが、これではアバウトすぎます。

今日の外出予定は?

⇒ お化粧する前に“今日の予定”を頭に浮かべてみましょう。

スポーツジムや杜交ダンスのレッスン、近所のスーパーで買い物くらいなら下地は省略してもいい日です。でも、ちょっと公園へピクニックに……こんな日は完全ガードが必要です。

⇒ 季節による違いよりも“その日の行動”で判断しましょう。

TPOを考えずに、いつも日焼け止め下地を使うのは悪いとはいいませんが、もったいないという側面もあります。しかし、紫外線吸収剤を使用した、負担の高い下地の場合、もったいないと言うより、連日使用による肌への悪影響が心配です。美白剤と並び、シミを作る大きな原因になっています。

化粧が崩れにくく、便利な耐水機能を備えたUV製品もTPOが大切です。汗を何度もたくさんかくことが予想される日などには、耐水機能の高さが化粧崩れを少なくして、紫外線防止に繋がり、肌に良い対処といえます。
しかし、毎日のように使用すると、乾燥しやすい肌に変化していきます。肌の未熟化を誘導するケアとなり、乾燥肌・敏感肌の原因になります。

その他、参考知識

UVケア製品にはSPF値、PA値の表示されているものがあります。
SPF値はUVBの防御の度合いを表す数字で、PA値はUVAの防御の度合いを+(ワンプラス)~++++(フォープラス)で示しています。

最近は、SPF値がむやみに高い製品はなくなりました。SPF値は50まで表示され、51以上はSPF50+と表示されるようになったからです。それでも、SPF値が50とか、50+の製品が相変わらず販売されています。数字の大きい方が効きそうで売れる気がするからでしょう。

SPF値10以上になると紫外線の遮断率は横ばい

SPF値0だと紫外線遮断率も0ですが、SPF値10になると遮断率は90%に、でもSPF値 が50+でも100%にはならないのです。

数値の高いものを使う意味はあまりありません。それよりも、ほどほどの数値のものを使って、こまめにメンテナンスする方がより大切です。

日焼け止め下地は汗や水、そして何かとの接触で落ちていきます。SPF値の高いものを塗って放っておくのではなく、低い目のものをこまめに塗り直すという方が実質的な効果もあるし、肌への負担が少ないのです。

いかがでしたか。あなたのUVケア、5つの常識は全て生かされていましたか?

UVケアは、将来になって現れる成果です。
無条件にUVケアをする習慣こそ、大切なのでしょう。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • UVケアは間違わないことが前提、5つの常識をチェック!
  • SPF値やPA値、数値が高くなっても効果は上がらない
黒板に注目!

編集後記

今回の美肌塾は、サッポーの月刊紙「Winds」から取り上げた内容でした。かなり昔の記事なのですが、今読んでもタメになりますね~。

年々、UVケアに関して、新しい製品や情報が出てきますが、本質的な部分は変わらないってことです。

「サッポー美肌塾」第308号 / 2007年3月21日 発行


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