肌が育つケア・ボトルネック発見…私の肌は○○肌

 
 
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サッポー先生

サッポーです。

前回に続き、ボトルネックのお話しです。
不連続の連載になりますが、大切な視点のように思います。
ある程度の事例が蓄積されるまで、講義を重ねてまいります。

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ボトルネックの発見は「肌が育つケア」の応用問題のようなものです。
応用問題を繰り返すと、今までの知識や視点が「肌が育つケア」と繋がり、スキンケアに自由度と自在性が広がってくるものと信じます。

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今日は“あゆみ”さんのご相談の一部を紹介します。
ということで、講義のネタに使用させて頂きました。
“あゆみ”さん、ありがとうございます。

 
 

私の肌は○○肌…という決めつけがボトルネックを作る

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

■ “あゆみ”さんのご質問・ご相談

> 夏は脂性肌?でTゾーンがテカリ、冬は鼻のところが乾燥して皮が
> はがれてたりします。毛穴の黒ずみやほほのざらつきは一年中で
> す。ニキビは生理前や、体調不良の時などに、2つ、3つほどでき
> ます。
> 
> 私は何肌になるのでしょうか?
> ファンデーションはリキッドとパウダーどちらがいいのでしょうか?


■ “スキンケア相談室”からの返信

“あゆみ”さんの肌は、少し脂性肌傾向があるかもしれませんが、普通肌の範囲ではないかと思われます。
しかし、このような肌のタイプ分けに、明瞭な共通の定義があるわけではありません
ケアの中心をなすものとしては、考えなくていいことなのです。

「肌が育つケア」の視点で“あゆみ”さんの肌を分析すると……

“夏は脂性でテカリ”、“冬は皮むけ”、“毛穴の黒ずみ”、“頬のざらつき”、“時々ニキビが”……等々は、“あゆみ”さんの日々の肌管理によって育った肌が示している現象です。
これら5つの現象のほとんどは作られた性質(現れ)です。
脂性気味であることも多少は関係しているかもしれませんが、現在の肌状態を作っている主要素ではありません。

上に挙げられた5つの肌状況は、いずれも基の原因は共通しています。
そう、肌細胞の未熟化が進行すると必ず現れる現象ですね。
表皮細胞がしっかり育つ前に角化し、未熟な角質として完成するターンオーバーが続いていた肌だと推定されます。

肌部位毎に備わる肌質の違いにより様々な現れ方をしているだけです。
共通しているのは、いずれのトラブル部位も細胞の未熟化が進行しているという点です。

つまり、肌が育ち度を上げていくと、解消されることばかりだということです。

従って、あるべきスキンケアを考える場合、化粧品の選択も、ケア方法も「肌が育つケア」に叶っているかどうかが主たるポイントであって、「肌タイプに合わせて化粧品のタイプを…」という考え方は合理的なようで、ピントがずれているのです。


> 私は何肌になるのでしょうか?


このような肌タイプにはこのような化粧品がお勧め……という案内があると、選ぶのに判りやすくて良いという長所があります。
しかし、はたして肌はそのような化粧品の選択を望んでいるのでしょうか?

肌が望んでいるのは、

  • テカらせる必要のない肌にしたい!
  • 皮むけしない肌にしたい!
  • 毛穴出口部分の皮脂・油脂が酸化してもこびりつかない肌にしたい!
  • 肌理の整った柔らかい肌にしたい!

…このような事のはずです。

ところが、「私の肌は○○肌。正確に肌のタイプを掴んで肌に合わせてスキンケア製品を選択することが大切……」と信じ込んでいたら、どうなるでしょう。

「あなたの肌は脂性肌。オイルフリーの化粧品を使用すると、テカりません。」

「毛穴の黒ずみは、このクレンジング剤で肌に優しくきれいに落とせます。」

テカるのだから、テカらないのがいい。
黒ずみが出るのだから、黒ずみが取れるのがよい。
確かに判りやすいですね。

しかし、このような観点で化粧品を選ぶと、しばらくは化粧品の働きが功を奏し、肌も良い状態に見えたり、感じたりするのですが、月日を追うにつれ、成果が小さくなっていきます。
それだけではありません。
いつか肌に過敏さが現れてきます。

なぜかというと、肌の育ち度アップがゴール(目的)でなければ、望んでいる肌に変化できないのに、「今の肌状態を良く見せよう」「今良い状態を作ろう」というケアになっているからです。

これらのケアの多くが、今肌の最表層にある“満足できない状態を見せている角質”を取り除くことによって、目前の美しさを作ろうとするものになっているからです。

最表層の角質が予定より早く取り除かれていくと、新しく誕生する表皮細胞や今育っている表皮細胞の育つ時間が奪われることになります
これでは、肌によかれと思って行ったケアの選択が、逆に未来の肌が育つブレーキとして働いていたということになっているのです。

このように「私の肌は○○肌」という決めつけがあると、気づかないままに、肌が育つボトルネックを作っていることになります。


> ファンデーションはリキッドとパウダーどちらがいいのでしょうか?


ファンデーションのタイプにより、それぞれの特徴があるだけで、単純に良い・悪いは言えません。しかし、“あゆみ”さんの、肌の未熟化進行度から言いますと、リキッドタイプの方が見映え良くつけることができると思われます。

もう少し細胞の育ち度を上げると、パウダータイプもリキッドタイプもそれぞれの長所を生かした使い方ができるようになります。

しかし、今までのような肌管理(ケア方法)が続くと、その内に過敏さが表面化してくることが十分に予想されます。早めにケアを軌道修正され、肌の育ち度を上げていくケアに取り組みましょう。

 
 
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ボトルネックとなるようなスキンケアをしてしまう背景には、疑問の余地を感じさせないような“非常識な常識”が存在するのかもしれません。

  • ニキビ肌にはニキビ専用が良い
  • 敏感肌には敏感肌用が良い
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このような思いこみが他にもたくさんあるように思います。
また次の機会にご紹介します。

 
 

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