シリコン油は肌に良くない!?化粧品の謳い文句に惑わされないようにするには?

これは良くない!という情報はなぜか鵜呑みにしがちです

サッポーです。
お肌のご機嫌はいかがでしょうか?

今日はサッポーの愚痴を聞いて下さい。

愚痴を言うのは、とても傍迷惑な行為の一つですが、サッポーのは愚痴と言うより、義憤・公憤ということでご了承ください(*^_^*)。

サッポーが義憤・公憤を覚えるテーマは、スキンケア製品の案内表現です。消費者としての私達がころっと騙されるのは特に成分の案内に関したところでしょう。

砂糖や塩でしたら、甘い辛いはよく知っているし、摂り過ぎが危険なことも周知の事実です。なくてはならない栄養素であることも知っています。つまり、長所も短所も常識として知っているわけです。

ところが化粧品成分の一つひとつなんて毎日使用していても、その長所や短所など知る由もありません。そんな専門知識なんて、私達の生活に必要としないからです。
この知識のなさに悪のりして、誤解を拡げている発信があります。

もう前世紀の話になりますが、私達の専門知識のなさをよいことに、ネガティブ商法が横行したことがありました。40歳代~の方なら、「そうそう、そんなことを気にしていた頃があった……」という記憶があるはずです。

表示指定成分や、様々な添加物、香料…などが袋だたきにされ、それらを使用しない製品がよい製品…といった商法です。かなり多くの方が表示指定成分や添加物、香料などは悪い成分だと洗脳されたように思います。

2001年の薬事法改正で全成分表示が義務化されて以来、上のような単純なネガティブ商法は次第に通用しなくなり、ほぼ全滅しました。しかし今世紀になってもネガティブな商法そのものが潰えることはないようです。形を変えて生き延びています(^_^;)

サッポーが義憤・公憤を覚えるのは、誤解されることを目的にしたかのような表現が目につくからです。ネガティブな内容でも誤解が無いように全容を提示していたら許せるのですが……。

最近(配信当時)の例を一つ見てみましょう。

「シリコン油不使用」とは「シリコンはいけない成分」という意味?

案内表現の適否を論じる前に、シリコン油についてのおよその知識を得ておきましょう。

シリコン油の真実(肌に対する功と罪)

シリコン油そのものに、肌に対する毒性はありません。油は水を弾く、水と混ざらないこの性質を撥水性と呼びますが、この撥水機能の飛び抜けて高いのがシリコン油の特徴です。この性質が様々に利用され、製品の機能を高めたり、快適なスキンケアを演出しています。

しかし、肌にとって時に悪い作用を及ぼす使われ方をします。

例を挙げると、髪のコンディショナーに利用され、髪表面のキューティクルをシリコンで覆うことにより、髪が滑りやすくなり、髪が傷むのを防止してくれます。しかし、この便利な仕様も行き過ぎると髪内部の乾燥に繋がり、髪が無節操に拡がりまとまりが悪くなります。

肌につける化粧品では、ベースメイク製品、メイク製品にシリコン油が多用されます。この場合、粉体顔料をコーティングして汗や水に馴染みにくくしている製品と、さらに一歩利用範囲を拡げ、肌表面のコーテイングに使用されているケースがあります。

前者は使用時の指滑りを良くし、ある程度の化粧崩れ防止にもなるという使い方です。後者が、いわゆる耐水機能の強化された製品、ウォータープルーフ対応がされたものです。

この耐水機能が強化された製品の場合、汗を掻いて化粧崩れすることもなく、紫外線防止能も低下しません。快適さと、肌の安全を保証する機能として働くのですから、べたつきやテカリに悩み、化粧崩れしやすい肌には救世主のように映るに違いありません。

しかし、今日の救済を明日も、明後日もと耐水機能強化製品に期待すると、悲劇が進行して行きます。肌の乾燥が進行(未熟化の進行)していき、べたつきやテカリはますます激しくなり、さらに過敏な肌に転落していきます。

シリコン油が配合されていても、1日だけのワンポイントリリーフに優れた製品と、毎日利用に優れた製品に区分されます。それぞれの特性を知り、適切な利用さえ出来たら、シリコン油は私達のスキンケアのレベルを上げてくれる貴重なアイテムであるわけです。

このようにシリコン油の長所と短所を知ると、ネガティブ商法に振り回されることはなくなります。サッポーも時々シリコン油の危険性を呼び掛けていますが、出来るだけ、長所と短所を伝え、正しい選択・適切な使用が出来るように案内を心がけていきたく思います。

これは…不当な誘導?それとも親切な案内?

その納得はどこから来たの?

「シリコン油不使用」「シリコン油フリー」という案内表現を時々見かけるようになりました。このような表記を見ると、言葉通りシリコン油を使用していないことを表記しているだけとも取れるのですが、「シリコン油という悪い成分を使っていないこの製品は良い製品ですよ。」というメッセージが込められているようにも解釈できます。

全成分が表示されているから、わざわざ書かなくても良いのでは?と表記の真意を勘繰る一方、善意の見方もできます。様々なシリコン油があり名称も様々だから、成分表示にはシリコン油と表記できず、正規の名称、意味不明の長いカタカナの名前表記になります。そんな名称をいくつも覚えられるわけがないのだから、親切に案内表記してるだけ…とも言えます。

サッポーのカウンセラー達は、すぐに、あらっ!また新手のネガティブ商法ね、新しいネタにするつもりなんだ!…などとネガティブに(^_^;)見る習慣が付いています。このケースも間違いなさそうです。

わざわざ表記しているのですから、意図は明確ですね。良いとも悪いとも書かないところが功を奏すのでしょう。不使用であることに価値がある。使用しているものは使ってはいけない。という隠れた文字が透けて見えてきます。

シリコン油の見分けと配合目的の推定

○○コン、○○シロキサンの付く名前の成分(シリコン油)がトップグループ(上位)に表示されている製品が肌の耐水機能を強化する製品です。(○○コン/○○シロキサン)クロスポリマーなどと、とても長い名前になっているものもあります。

前世紀は、「表示指定成分」「添加物」「香料」「パラベン」などが悪者成分としてネガティブ商法に利用されてきましたが、このような根拠のない嘘を通すことが難しくなると、ちょっとスタイルを変えたネガティブ商法が次々と現れてくるのですね。

  • 界面活性剤不使用
  • オイルフリー
  • 鉱物油不使用
  • ……

そして、「シリコン油不使用」が登場したわけです。

本当の悪者成分は配合することそのものが禁止されており、使用できません。成分に良い悪いはなく、どのような長所と短所をもつものか…です。そしてどのように利用すべきなのか…です。このような大きな視点をもっていると、惑わされることも少なくなると思います。

ネガティブ商法に振り回されると、肌が育つ機会の大きな損失に繋がっています。大切なのは、肌が健やかに育ち続ける環境作りです。

この講義はメールマガジン「サッポー美肌塾」第442号を再編集したものです


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