気づいていない物理的ダメージ Part-1

物理的なダメージとは、肌に何かの力が加わる、何かのエネルギーが働くことによって生じます。

頬をつねると、痛みを感じます。つねったあとや、叩いたあとは赤くなります。でも、誰も好んでこのようなバカなことはしません。

ところが、物理的刺激によって肌の美しさや健康を損なっている人は多いのです。あなたもその一人かもしれません。どうしてでしょう?

それは自覚できない程度のダメージだからです。ダメージとも思わない…物理的な力が、肌に影響を及ぼしている場合があるからです。

「えっ!そんなことがあるの?」

はい、ほとんどの方が、多かれ少なかれ体験していることなのです。

気づいていない物理的ダメージ

肌表層の角質や角質層を傷めるダメージと、皮膚組織そのものを傷めるダメージがあります。ここでは私達の肌管理に関係する範囲で紹介します。

1.(重)力による物理的ダメージ

こんな言い方をすると「何、それ?」ですが、圧迫、引っ張り、摩擦、…というと想像できます。さらに、マッサージやパッティング、洗顔に拭き取り、パフでのベースメイク、化粧水を付ける、クリームを塗る…というと判ります。

つまり、肌が何かと接する場合は全て力が加わり、ダメージを与える可能性があります。もちろん普通に、常識通りにこれら肌管理が行えていたら、物理的ダメージの心配はありません。

問題なのは、この“普通に”とか、“常識通り”の程度が人により異なることです。基準となる“ものさし”が無く、それぞれの感覚に委ねられているからです。

例えば、サッポーのクレンジングクリームでクルクルと化粧浮かしのマッサージをしているとしましょう。

6種の保湿成分と12種類の油脂成分がほどよく乳化された、柔らかいサッポーのクリームによるクルクルは心地よく、ダメージとなるような摩擦などはありません。ところが1~2分もクルクルしていると、クルクルがグ~ルグルと重くなってきます。クリームが汚れを捉えたからです。その内にクルクルがふわっと軽くなり、気持ちよくクレンジングを終えます。

しかし、“グ~ルグル”になった時、自然に指に力が入ります。圧迫、引っ張りが強まり、摩擦係数も上昇…この時の力加減によって皮膚組織を傷めたり、摩擦で角質を剥がれやすくする土壌を作っていることがあります。(もちろん大丈夫な力加減になっている場合もあります。)毎日毎日繰り返されることですから、与える影響は大きいはずです。でもそんな悪影響など想像もしません。

「私は洗浄剤を使用せずに、洗い過ぎることなく、肌が育つ環境にはとてもよいクレンジングをしている」と毎日気分良くクルクルを続けることになります。

上の例で何が言いたいかというと、一定の成果と目的は達成していますが、「もっとよくなる」「もっと美しくなる」と言う面においてロスを生じているのです。アクセルを踏みながらブレーキも踏んでいる状態です。

いつものサッポー流で言えば、育ち度90%台の肌も夢ではないのに、80%前後の肌で納得している状態です。とてももったいないロスですね。

本人が意識して力加減を変え、さらにそれを習慣化して初めて肌が変わります。今まで知らなかった肌の美しさを知ることになります。

以上、敏感さがない肌について、物理的ダメージとの関係を解説しました。

敏感な肌、過敏な肌にとっては、ここで述べた物理的刺激のマイナス面は、赤みや湿疹、脂性・乾燥肌、毛穴の目立ち等々、様々なわかりやすいトラブルに結びつくので、自覚しやすいのです。

しかし、自立した肌、そこそこの健康と美しさを維持している肌には、自覚できない程度のブレーキは踏み続けていることが多いのです。このブレーキを踏むのをやめるだけで、私達の肌はもう一段の健康と強さ、そして美しさを増していくことができます。

クレンジングのクルクルを例に取り上げましたが、タオルやあぶらとり紙の使い方、顔を触る癖等々、顔との接点はたくさんあります。これを機会に全てを見なおしてみましょう。必要以上の力が加わっていることに気づかれるはずです。

2.熱力による物理的ダメージ

冷熱、温熱が与えるダメージのことです。冷たい、熱いですね。この物理的ダメージについては次回掲載とします。


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