たかが洗顔、されど洗顔
「たかが洗顔」
洗顔料を使用しなくても、すすぎ洗顔だけで十分!という考え方があります。事実、「洗顔料は使わない」と言い切る男性が一定割合でいらっしゃり、その中にはとても美しい肌を維持している男性がやはり一定割合でいます。悔しいけど事実です。
このような理不尽な事実を見ると、「洗顔なんて洗ってさえいたら、大した違いはないのでは?!」と思いたくなります。「たかが洗顔、そんなに悩むようなことではない」という視点です。
「されど洗顔」
清潔感を保つために、また、化粧をする女性にとって、洗顔料なしで済ますなんて考えられない暴論に聞こえます。洗顔料なしでは化粧や汚れがきれいに落ちないと信じて疑わないからです。
“たかが”と“されど”の一例を見てみましょう。
肌の調子も見映えも今ひとつなので、クレンジング料や洗顔料をいろいろ試してみたが、トラブル気味の肌がより一層のトラブル肌に!これはまずいと、どこかで聞いた「すすぎ洗顔だけ」に切り替えたら、ひどくなっていた炎症ニキビが急減!
これはいい!と、すすぎ洗顔だけにしていたら、今度はトラブル肌改善が頭打ち状態に!おまけに肌の見映えも感触も悪くなってきたような……。
クレンジングや洗顔は大切なのでは?!と思い返し、おそるおそる以前の洗顔法に戻すと、日を追ってキレイになっていく!
やはり、洗顔料は大切なんだ!と、続けていると、再び以前のトラブル気味の肌に戻ってしまった!
「たかが」と洗顔料を見くびるわけにはいかないが、「されど」と頭から価値を認めるほどに信頼するわけにもいかない。果たして洗顔の影響は大なのか?それとも小なのか!?
これは「とても大きな影響を与えている!」と見るべきです。ただ、あるべき洗顔が掴めていないだけなのです。
行きすぎた洗浄と適切な洗浄の境目は?
- よく育った細胞が作る肌は美しい!
- よく育った細胞が作る肌は健康だ!
- よく育った細胞が作る肌は強い!
以上は、サッポーの「肌が育つケア」の目指す成果です。美しく健康で強い肌とは、肌を作る細胞の一つひとつがよく育っていることです。
洗顔の目的を尋ねると、汚れを落とす、清潔にする、といった狙いがまず一番に挙げられますが、サッポーはそこに、「肌が育つ環境を損なわない」範囲の汚れ落としであり、清潔さであるということを、必要な前提条件として追加します。
肌の汚れとは何でしょうか?化粧は目に見える汚れですが、目に見えない汚れもあります。これら汚れは落とせば落とすほどよいのでしょうか?
肌の清潔さとはどのようなレベルが求められるでしょうか?見た目にキレイであればいいのでしょうか?目に見えない雑菌も少ないほどいいのでしょうか?
先にサッポーの結論をいうと、「ほどほどの洗浄」が洗顔のあるべき姿です。しかし、このほどほどが難しいのです。
汚れと角質と洗顔料の関係
汚れや化粧がくっつくのは、まもなく垢となって剥がれていく最上層の角質達です。その汚れには少し洗えば落ちていくものもあれば、角質にこびりついたなかなか落ちない汚れもあります。
このような汚れを、まもなく剥がれていく角質(よく『古い角質』と表現されます)諸共、キレイさっぱり落としてしまうのは簡単です。程度の差はあれ、多くの洗顔料がこのようになっています。しかし、これは洗い過ぎです。このような洗顔が毎日になっていると、ターンオーバーが早まり、肌の育ちが上手くいかなくなります。次第に未熟な細胞が作る角質の肌に変わっていきます。
角質(細胞)は最上層に至ると、本来、自ら剥がれていく能力を備えているものだから、手助け程度の洗浄でいいのです。少しでも洗い過ぎがあると角質が剥がれ過ぎるのです。これは肌が育つ環境とは言えません。本当は古い角質ではなく、まだ役目のある角質なのです。
常在菌と洗顔料と肌の健康
肌(角質層)には、たくさんの微生物(菌類)が棲んでいます。常在菌と呼ばれています。炎症ニキビを作るアクネ菌も、脂漏性皮膚炎の原因となる真菌もその一つです。ニキビ湿疹の原因となるニキビダニも一定割合で棲みついています。でもこれで肌の健康が維持されているのです。
常在菌達が適度な勢力バランスを保ち棲みついていることで有害なウイルスや細菌の侵入・繁殖を阻止しているのです。腸内細菌である善玉菌と悪玉菌の関係に似ています。
ただし、アクネ菌や真菌、ニキビダニなどが飛び抜けて増殖すると肌に炎症が起きやすくなります。大切なのは、適当な勢力バランスを保ち棲みついていてくれることです。
医療処置で一時的な殺菌を積極的に行うことがありますが、一時はよくなっても、かえって炎症が起こりやすい肌に陥ることもしばしば見られます。本来の勢力バランスに戻すのはけっこう難しいのですね。
ところが、日常の洗顔で、これら常在菌の勢力バランスに悪影響を与えているケースが多いのです。その多くが洗顔料による洗い過ぎです。きっと、過剰な清潔感がそうさせるのでしょう。
あるべき洗顔(あるべき洗顔料)
このように洗顔と肌の関係を肌の健康を中心に見ていくと、美しい肌と強い肌と洗顔(料)のあるべき関係が見えてきます。
- 角質の剥がれを予定以上に促進するものであってはならない
- 肌の常在菌の勢力に影響を及ぼす洗い過ぎ洗顔はよくない
- 洗い過ぎずに、それなりに化粧や汚れを落とす洗顔がよい
このようにまとめることができます。肌の健康が育つ洗顔こそ、肌の美しさと強さを育てる力になっているのです。
サッポーの勧める洗顔が、
- 洗浄力のないクレンジングクリームによる化粧(汚れ)浮かし
- 肌に界面活性剤が残らない唯一の洗顔料=石けんによる仕上げ洗顔
としているのは、洗い過ぎることなく、角質を予定以上に剥がそうとしない洗顔であることを大切にしているからです。育つのは肌自身の仕事です。
環境さえ整えば、肌は育ちます。よく育った肌に汚れはこびり付かなくなります。優しい洗浄で汚れはキレイに落ちていくようになります。
いかがでしたか。
あなたの洗顔、大丈夫ですか?
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