旬のさんまの一味ちがうアイデア料理
モーリーの“さんまのロールフライ”
さわやかな秋風にのってどこからともなく木犀の香りが漂ってきます。空にはいわし雲、市場では秋の野菜、果物、そして脂がのっておいしい魚が豊富に出まわっています。街はもう、すっかり秋の気配ですね。
そこで今回は、旬の魚としての代表格である“さんま”を使った料理をご紹介します。“さんまのロールフライ”は、定番の塩焼きやかば焼き、酢じめなどとはちょっとちがったアイデア料理。この際マスターしてレパートリーを広げましょう。
さっと揚げて、つけ汁につけたまま冷やしたなす、かぼちゃ、しし唐は、色鮮やかで、見た目にも食欲をそそり、その上、口当たりが良く味もよくなじんでいるので、ご飯が進みます。たっぷり食べて健やかな体で本格的な秋を迎えましょう。
≪“さんま”得々情報≫
★おいしい“さんま”の選び方★
表面に光沢があり、背側が黒紫色、腹面が銀白色で、目にツヤがあり充血していないものが新鮮。そして腹にはりが有り、大きくよく肥えていて尾のつけ根と口先が黄色のものが、脂がのっていて栄養状態がよく味も良い。以上のことをポイントに選ぶと、おいしい“さんま”に出会えます。
★“さんま”の栄養★
コレステロールを下げたり、血液の流れを良くする働きのあるDHAやEPA(脂に含まれている)はもちろんのこと、カルシウムの吸収を良くするビタミンD、貧血予防にも効果のあるビタミンB12、粘膜の保護にかかわるビタミンAなどが豊富に含まれているので、とりわけ中高年の女性にとって強い味方の食材です。
≪材料(4人分)≫ |
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≪作り方≫
- さんまは三枚におろし小骨をとり、横半分に切ります。塩、コショウをし、しばらくおき水気をとった後(水気をとらないと、余分な小麦粉がついてしまいます)、小麦粉をまぶします。
- 大葉は、縦半分に切ります。
- 梅干は種をとり、梅肉を包丁で軽くたたき、しょう油を加え混ぜ合わせます。
- 1のさんまを皮を下にしておき、2の大葉と3の梅肉を芯にして巻き、爪楊枝で止めます。
- さつま芋は、斜め輪切りにした後、拍子木状に切り、水にさらします。
- 4のさんまに溶き卵、パン粉をつけます。
- 揚げ油を熱し、水気を切った5のさつま芋を色良く揚げます。次に6のさんまをカラッと揚げます。揚げ油の温度は170℃程度。(油の温度が低いとカラッと揚がりません)
- 器をきれいに洗って水気を切ったかいわれをひき、その上に7のさんまのロールフライを盛り、7のさつま芋の素揚げと、半分に切ったすだちを添えます。