腹もち良く、栄養たっぷり
モーリーの
“あさりのほうとう汁”
二月、三月は、暦の上で「春」とは言え、まだまだ寒い日が多い季節です。こんな時季は、やはり温かい料理がご馳走になりますね。そこで今回は、具材たっぷりで腹もちが良く体がポカポカ温まる「あさりのほうとう汁」をご紹介します。
“ほうとう”は、山梨県の代表的な郷土料理で、あり合わせの季節の野菜が入ったみそ汁に、手打ち麺を茹でずにそのまま入れて煮込んだ一品です。麺の生地から出たでんぷんが溶け出してとろみがつき、麺と他の具材が汁の中で一体となり、独特のうま味を出しています。中身の具も汁も全て食べるため、栄養素を逃さず体に取り込めるのが嬉しいですね。
出来たてのアツアツのほうとう汁で、体を芯から温めて免疫力を高め、カゼやコロナ禍に負けずに元気に過ごしましょう。
≪材料(2人分)≫
- a
-
- 薄力粉 ※1
- 100g
- 水
- 50~60cc
- あさり(水煮缶)
- 1缶(身80g)
- 白菜
- 100g
- 人参
- 30g
- 里芋
- 2個(120~130g)
- しめじ
- 60g
- 干ししいたけ
- 2枚
- うすあげ
- 1/2枚
- かまぼこ
- 20g
- 菜の花
- 4~6本
- b
-
- 水
- カップ4 1/2強
- 煮干し
- 30g
- 昆布
- 10cm角1枚
- 味噌 ※2
- 大さじ2(35~40g)
- 酒
- 大さじ1
- 打ち粉用小麦粉 (あれば強力粉又は中力粉)
- 適量
※1…中力粉を使う場合が多いのですが、今回は家庭で一般的に使われている薄力粉を使用しました
※2…味噌の量は、種類や好みにより調節して下さい
≪作り方≫
★ ほうとう麺※を作ります
※ほうとう麺は、生地を作る時、うどんやきしめんと違い塩は入れません。
- ボウルにaの薄力粉を入れ、指先でかき混ぜながら水50ccを2~3回に分けて加え混ぜます。水が足らない時は、少しずつ加え調整します。
- 手の平の付け根の当たりで押しつけるようにしながら捏ねます。
- 表面がなめらかになるまで捏ねたら、打ち粉をした台の上に取り出します。生地に打ち粉を振り、麺棒で厚さ2~3mmになるまで伸ばします。
- 生地の表面に軽く打ち粉をし、3つ折にして1cm幅に切りそろえます。(すぐに汁に入れない時は、麺をほぐして打ち粉を全体にまぶしておきます)
★ だしをとります
- 鍋にbの分量の水、頭と内臓を取り除いた煮干し、昆布を入れ1時間ほどおきます。
- 鍋を中火にかけ沸騰したら火を止め、布巾でこします。
★ ほうとう汁を作ります
- あさりの水煮缶は、ボウルを受けたザルにあげ、身と缶汁に分けます。缶汁はだしと合わせて使うので残しておきます。
- 白菜の軸は長さ3~4cm、幅1cmに切ります。葉は食べやすい大きさに切ります。
- 人参は皮をむき厚さ5mmのいちょう切りに、里芋は皮をむき塩でこすった後、水洗いし厚さ7mm程の輪切りにします。
- しめじは石づきを取り、ほぐしておきます。干ししいたけは水で戻し、石づきを取り4~6つに切り分けます。
- うすあげは油抜きをし、幅1cmに切ります。かまぼこは薄いいちょう切りにします。
- 菜の花は、水にしばらく漬けた後、さっと色良く塩茹でにします。
- 鍋にだし汁と1のあさりの缶汁を合わせてカップ4 1/4にして入れ、3の人参、里芋を加え、中火にかけます。(残っただし汁は煮詰まった時に使います)
- 7の具が柔らかくなったら2の白菜、4のしめじ、干ししいたけ、5のうすあげ、かまぼこを加え煮ます。アクが出てきたらすくい取ります。
- 8にほうとう麺の打ち粉を振り落とし一本一本ほぐしながら加え、麺に少し芯が残る程度まで煮ます。
- 9に味噌を溶き入れ、麺が中までしっかり火が通るまで煮ます。ここに1のあさりの身と酒を加え、ひと煮立ちしたら火を止めます。
- 椀に10を盛り6の菜の花を添えます。