桜の季節、桜鯛で旬の味
モーリーの “鯛めし”
桜前線が日本列島を南から北へと進む四月は、入学、進学、就職など新たな旅立ちの季節です。
そこで今月おすすめする一品は、「めでたい」にかけて縁起の良い魚として祝い事に供される鯛が主役の“鯛めし”です。鯛は四月頃に産卵をひかえ、脂がのって美味しくなります。丁度桜の時季であることから「桜鯛」と呼ばれ重宝されます。
ところで“鯛めし”と言えば姿焼きにした一尾の鯛を、土鍋で炊きあげる豪華な料理として食卓を飾ることが多いですが、作る側にとってハードルが高いですね。でも、今回のメニューでは、切り身を使い炊飯器で炊くだけ。グ~ンとハードルが下がり、普段の膳に気軽に作れます。旬の今、一度チャレンジしてみて下さい。季節を感じながら食卓を囲むと会話も弾みますよ。
≪材料(2人分)≫
- 米
- 2合
-
- 鯛の切り身(骨つき※)
- 2切れ(200gほど)
- 塩
- 少々
- 生姜
- 20gほど
- 木の芽
- 適量
- 昆布(5×10cm)
- 1枚
- a
-
- 塩
- 小さじ1/3
- 酒
- 大さじ1
- 薄口しょう油
- 大さじ1
- みりん
- 小さじ2
※骨の周りに旨味成分がたくさんあります。
≪作り方≫
- 米は洗ってザルに上げ1時間ほどおき、表面の水分を米に吸わせます。
- 鯛は塩少々をふり15~20分おき、身をしめます。
- 生姜は皮をむいて薄切りにし、これを重ねて細く切ります。水に放してザルに上げ、水けをきります(針生姜)。
- 2の鯛の水けを取り、グリルなどで表面に軽く焦げ目がつくように焼きます。(焼くと臭みが取れ、香ばしさが美味しさにつながります。ただし焼きすぎると身がかたくなるので気をつけましょう)
- ボウルにaの調味料を合わせて良く混ぜ、合わせ調味料を作ります。
- 炊飯器の内釜に、1の洗い米を入れ、5の合わせ調味料とで2合の目盛りまで水を加え、混ぜます。昆布と4の鯛をのせ普通に炊きます。(昆布を入れることで、昆布のグルタミン酸と鯛のイノシン酸が組み合わさり、旨味の相乗効果でより美味しくなります)
- 6が炊き上がったら昆布と鯛を取り出します。鯛は骨をていねいに取り除き、身をほぐしてご飯に戻し、混ぜ合わせます。
- 7を器に盛り、3の針生姜と木の芽をのせます。