ちりめん山椒

ピリリと辛い初夏の香り

モーリーの
“ちりめん山椒”

写真/ちりめん山椒

五月。木々が芽をふき野山も鮮やかな緑に染まり、さわやかな初夏の香りでいっぱいです。今月は、新緑のこの時季に八百屋さんの店頭に出始める山椒の実(青山椒)が主役の“ちりめん山椒”をご紹介しましょう。

山椒には、その辛み成分であるサンショオールが胃に働き、食欲増進の効果があります。また抗菌や殺菌効果も高く、昔は虫下しに使われていたそうです。この一品、山椒の実の下ごしらえにひと手間かかりますが、作り方はいたって簡単。常備菜として作り置きしておけば、アツアツの白いご飯に、お茶漬けに、お弁当のご飯の上に、おにぎりの具にと重宝に使えます。

山椒の実がやわらかく緑色がきれいな旬の今、是非一度手作りちりめん山椒をお試し下さい。市販されているよりソフトな食感です。ピリッとした味と香りがクセになりそう!ですよ。

≪材料(作りやすい分量)≫

ちりめんじゃこ※
100g
山椒の実(青山椒)
※下ごしらえしたもの
大さじ2
カップ1
みりん
大さじ2
砂糖
小さじ1
濃口しょう油
大さじ2
薄口しょう油
大さじ1

※ちりめんじゃこは、しっかり(カラカラに)干し上げた物を使います。

≪作り方≫

  1. ちりめんじゃこは、水でざっと洗った後、熱湯でさっと茹で(塩気を抜きます)、ざるに上げて冷まします。
  2. 鍋に1のちりめんじゃこを入れ、時々お箸でかき混ぜながら弱火で煮ます。(仕上がるまで、弱火でじっくり煮つめることで、ちりめんじゃこにしっかり味が付きます)
  3. 2の煮汁が半分くらいになったら山椒の実(※下ごしらえしたもの。後述)を加え(はじめから加えて煮ると山椒の実が割れることがあります)、絶えずお箸でかき混ぜながら弱火で煮つめていきます
  4. 3の煮汁がなくなったら、バットに広げ水分をとばし、冷やして出来上がりです。

※山椒の実の下ごしらえ

  1. 山椒の実は、小枝を取り除き水で洗います。
  2. 沸騰したお湯(たっぷりの)の中に1を入れ中火の弱火にし、山椒の実が指でつぶれるぐらいのやわらかさになるまで茹でます。
  3. 茹であがった2を、時々水を替えながら1時間ぐらい水にさらしアクを抜きます。
  4. ほど良くアクが抜けたら(一粒食べて確かめて下さい)、ざるに上げ水けをしっかりきります。

※ちりめん山椒には4の状態で使います。

※4を保存する場合は、布巾か紙タオルでさらにきれいに水けをふきとります。小分けにし、ラップで包み、密封できる保存袋に入れ冷凍します。1年間ほど保存できます。


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