ガサガサ唇…乾燥だけとは限らない

イメージ画像:潤いを湛えた唇

ガサガサ唇、様々な原因があり、対処法が……

「唇が乾く、ガサガサする唇……どうして?」

「リップクリームや口紅に原因が?」

「無意識に唇を乱暴に扱っている悪い癖が?」

そんなことが原因であり、それらを正せば解決するケースもあります。

唇のスキンケアは顔と同じが基本です。乾きやすい唇についての一般的な注意は、下記の美肌塾講義を参考にして下さい。

しかし、唇のガサガサに悩む人は、既に様々な製品を試したり、参考となる注意はそれなりに取り入れているのだけどよくならない……このような印象を持つ人も多いのではないでしょうか。

唇のガサガサ・皮むけは……胃腸の熱だった!

一年を通じて唇が乾きやすいタイプ、ガサガサ唇は冬だけじゃない!という方は、胃腸との付き合いをチェックしてみましょう。

唇は胃や腸の熱を放散する部位

唇→口腔内→食道→胃・腸……このように繋がっているのは、小学生の時に習いました。この中で最も運動量が多いのは、何といっても胃腸の部分でしょう。中には口の方がよく働くという方もいるかもしれませんが、それでも熱の発生は胃腸の方が断然大きいのです。この発生熱は、上とは逆の流れで、胃・腸→食道→口腔内へと伝わり、最後は唇から熱が放散される仕組みになっています。

唇は胃腸の熱を放散させる役目を果たしているのです。

一定の体温を維持すべく身体は働き、それを覆う皮膚も一定の温度を維持しています。気温の低い冬に、湿度が変わらないのに肌が乾燥しやすいのは、この体温による湿度低下があるからでした。ところが、唇に指を触れた時に感じる暖かさは、例えば頬に触れた時より暖かいはずです。つまり、元々唇は他の肌部位より、乾燥しやすい境遇にあるといえます。

もし、唇に伝わる熱量が多い場合、唇はもっと乾きやすくなるはずです。

胃腸の熱を高めるストレスをかけていないか

暴飲暴食~間食の頻度

食べ物や飲み物をチェックし始めるときりがありませんが、胃腸熱の原因になる元であることは否めません。暴飲暴食とまでいかなくても、胃腸の負担になる食べ方をしている人は多いのです。負担だとは思っていないからです。

間食はほどほどに
  • 食事が不規則だ(時間、回数等)
  • どちらかといえば、満腹感を求めている
  • 清涼飲料水がいつも冷蔵庫にある
  • おやつが三時だけとは限らない
  • お酒の習慣がある
  • etc…

この程度なら、多くの人が該当します。サッポーもこれらの全てを解消しなさいなんて言うつもりはありません。

でもこれらの程度がちょっと過ぎるといけません。胃腸には大きなストレスです。それでも胃腸はあまり文句を言いません。ところが、その“ちょっと”が、続いたり、重なったりすると、次第に胃腸は慢性的なストレスを感じるようなっていきます。胃腸にとって悲劇であるだけでなく、唇も慢性的な熱による乾燥の犠牲になっていくというわけです。

胃腸は多少無理をさせても黙って働いてくれる臓器なので、あなた自身がある程度コントロールし、胃腸がいつも健康に機嫌よく働けるように、管理する責任がありますよ……ということです。

胃は精神的ストレスや感情の受け皿になりやすい臓器

胃や腸の発熱を多くする原因は、消化器官としての働きによるものだけではありません。胃や腸は自律神経によりコントロールされますが、消化器官としてのコントロールは副交感神経が主役です。ところが、もう一つの自律神経、交感神経の働きかけが多くなると、胃の機能に支障を来し神経性胃炎を起こしやすくなります。自律神経は、精神的ストレスの影響を受けやすいのです。

このように唇の慢性的な乾きには、ストレスを拡大させない心の安定も大切だということです。

唇の健康は、スキンケアの観点だけでなく、消化器官の熱が関わっていることが多いという視点をもって欲しいという提案でした。でも、この分野はサッポーはフォローできません。あなた自身で解決して下さいね。


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