ニキビ・毛穴・ビタミンC

 
 
S》》
サッポー先生
前回の続き、今日はまとめて▼5・6・7一気に進めます。
  1. 1.アルコールは肌によい?悪い?
  2. 2.表示指定成分不使用…無石油系…どう見るの?
  3. 3.紫外線吸収剤は良くないそうだけど……でも
  4. 4.すぐに効果が出てくるのがイイ
  5. 5.ニキビ用化粧品にまめな洗顔…でもなくならない
  6. 6.毛穴が気になりいろいろ試したがいっこうに良くならない
  7. 7.ビタミンCは肌からがイイ
《《A
A子
美肌を作る上で、「角質を大切にすることがスキンケアの基本」というイメージを作るのに一番手間取ったように思います。
イメージが固まらないと習慣にならないのですもの。
《《C
C子
無理もないな。角質の悪者イメージがあふれていたのだから。
雑誌やチラシ・案内のキャッチフレーズやタイトルは短い言葉だから、角質を悪者にしておいた方が説明しやすいってわけだ。
それに、角質の状態が肌のトラブルや美しくない原因を作っていることは確かだからね。

《《B
B子
私のイメージ転換は簡単だったわよ。
サッポー先生が、

『肌が美しくないのは角質が美しくないから..。
しかし、肌が美しいのも角質が美しいからです。』

って。
この一言で「角質を大切に育て、美しい肌を作ろう。」ってね。

《《C 怪しいもんだ…。
つい昨年までは、まるで汚れのように角質を取り除くことに必死だったくせに。
S》》 ハイ、授業に入ります。
 
 

5.ニキビ用化粧品に忠実(まめ)な洗顔…でもなくならない
6.毛穴が気になりいろいろ試したがいっこうに良くならない

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

ニキビがなくならない。いったいどうしたら良いのか…ニキビにいいことはしているのに…とにかくなくならない、消えてくれない……このような質問や問い合わせは、とてもとても多くあります。
また、毛穴や肌理(きめ)の問題も相変わらず同じように多いのです。

ニキビができない肌、開きすぎた毛穴の改善や整った肌理などは確実にできることばかり。
そして難しいケアも必要有りません。
それなのに、なぜこんなに多くの人が悩み続けるテーマになるのでしょう。

悩みの共通点は、

  • 同じようなトラブル状況が、1年はおろか、2年、3年または永年続いている
  • ○○に良いといわれていることを、あれもこれもと一生懸命試しているのに、良くならない

このようなものでした。

ニキビ・毛穴・肌理における根本のトラブルは、角質の状態にあるわけですから、

  • 角質に優しい化粧品…が使用され、
  • 角質に優しい肌管理‥がされれば、

日々生まれ変わっている角質の状態は確実に変化していくので、必ずトラブルはなくなっていきます。
このような簡単なことができないのはなぜか?

この問題の秘密を解く鍵は肌の変化と時間の関係にあるようです。

角質層の変化はゆっくりとしたもので、ひどい状態からすっかり良い状態に変わるには数ヶ月を要します。
つまり、良くなっていることが実感されにくい変化であるため、必ずと言っていいほどに、途中で間違ったスキンケアや見当違いの化粧品に遭遇する不幸に見舞われるのです。

ここでは、ニキビ対策の具体策である『角質に優しい化粧品』『角質に優しい肌管理』の解説はバックナンバーに譲り、肌の変化と時間の関係に焦点を当てた授業にします。

▼ 肌管理の原理原則から見ると

ニキビができないようになるには皮脂が毛穴に詰まらないようになることが根本的な解決です。
いつも毛穴が閉じていて、汗や皮脂が出るときは閉じた毛穴を押し広げながら押し出されていくのが正常な姿です。
つまり、毛穴が柔らかい良く育った角質で作られていることが必要です。
また毛穴が開き気味になったり、肌理が粗くなっているのは、肌の表面や毛穴を構成している角質が痩せている(育っていない)からです。

従って、ニキビと毛穴や肌理の根本的な問題解決は、肌表面や毛穴を構成している皮膚表面の角質層が、よく育った角質で構成されることにあります。

  • 良く育ち成熟した角質は、柔らかく柔軟でたっぷり水分を含む能力を持ち、美しさをも見せてくれる。
  • 柔らかく柔軟な角質でできた肌は、肌理が整い、毛穴空間を余分に作らない。柔らかい毛穴では、皮脂や汗は絶えず押し出され、皮脂や汗が貯まることはない。

これが、肌の原理・原則から見た視点です。

角質は育つのに時間がかかる

角質を作るための表皮細胞が表皮の基底層で生まれ、育ちながら上へ上へと押し上げられていきます。
そしてやがて角化し、晴れて角質層の一員となり、外部環境やダメージから肌を守るバリアーとして働き、一方で肌の美しさを表現しています。
しかし、その内に角質層の最上層に到り、最後の輝きを見せると、傷んだ角質は自ら肌をはがれていきます。
これが表皮のターンオーバーと呼ばれるもので、約1ヶ月の期間をかけた肌の営みとなっています。

このターンオーバーの過程において、角化するまでの間にどれだけ良い細胞として育つかが勝負です。
良く育った細胞は良い角質となるのです。
この肌の営みを妨害せず、いかに支援できるかが、スキンケア・肌管理の勝負なのです。

  • 良い細胞に育つには時間が必要。
    角化するのが早いと良い細胞に育たない。

つまり育つ時間の余裕を与えるのが肌管理であり、上手なスキンケアと言えます。
この逆のケア、角質が育つ余裕を与えないケアをしているケースが目立ちますが、ここでは触れません。

育つのに時間がかかると、ケアは?

ターンオーバーに1ヶ月…1ヶ月すればすっかり肌は変わる?

表皮細胞は100%入れ替わるのだから、肌はすっかり新品の新車のように生まれ変わっても良いはずなのですが、現実はそうではありません。
なぜなら、トラブル部分は、守る力の弱い角質層(バリアー層)の下で育たねばならないからです。一度のターンオーバの期間では、以前の角質層より少しだけ健康で美しい角質になっているだけです。
しかし、この次はもっと良い環境なので、もっと良い角質に育ちます。
このようにして、ゆっくりと確実に肌質が変わっていきます。

ところが、この肌質の改善に時間がかかることが、行く先々でスキンケアの進路を違え、脇道に迷い込む事態を招きます。

  • 1ヶ月過ぎてもニキビは相変わらずできている。
  • 毛穴は開いたまま。
  • 肌理だって変わらない。

「こんな方法では効果がないんだ。」
「もっと他の方法は?」
「あれがいい!」「これがいいのかな?」
……となっていくわけです。
これではいくら努力しても、ゴールにたどり着くことはできません。

適切な化粧品で適切なケアを続けても、肝心のトラブル部分の改善はより目立たない仕組みなのです。
良くなる順序は、

  1. 比較的角質層の良い状態のところがまず一番に目立って良くなる。
  2. 既に毛穴が開いているところ、ニキビができているところは、それだけハンディキャップを背負った環境でスタートするわけだから、良くなるスピードは一番遅い。

この改善順序の遅れも、途中で間違ったスキンケアの脇道に逸れる要因となっているようです。

▼ サッポーの視点

ニキビ・毛穴・肌理改善は、

  • 角質に優しい化粧品の選択
  • 角質に優しい肌管理の継続

にあることは変わりない視点ですが、肌の変化と時間の関係を考慮すると、『迷いのないスキンケア』、『スキンケアに対する信頼・自信』といったものが脇道に迷い込まないために大切になります。

▽ 小さな肌(角質)の変化を知る

サッポーの言う適切な角質ケアがなされていても、一ヶ月経過した段階での肌(角質)の変化は、目立たないことばかりです。

  • 洗顔後のつっぱり感が減少している
  • 洗顔後の肌に、以前より少し柔らかさを感じる
  • 洗顔後の肌に、以前より少ししっとりさを感じる

つけたその場の変化でなく、実際の肌の変化です。
この小さな肌の変化こそ、肌質が変化する大切な変化の一歩なのです。
作られている角質そのものが変化しているのです。

▽ 小さな肌(角質)の変化を知る…その2

さらに一ヶ月が経過して

  • そういえばニキビの数が少しばかり減少した
  • できたニキビがあまりひどくならなくなった
  • 次々できるニキビの治りが早くなった
  • あまり気にしていなかったところの肌理がとても良い状態になっている
  • あまり気にしていなかった毛穴部分がずいぶん目立たなくなった
  • 気にしていた毛穴が多少目立たなくなっている

このように、小さな変化の継続によって、良く成長した角質が作られる肌に変わっていきます。
トラブル改善という見える肌の変化も、角質の質変化によって左右されているのです。

肌の変化を見る目を養いましょう!
変化がわかれば、肌を変えていく自信が生まれます。

 
 
S》》 具体策については、これまでの授業を参考にしてください。

ニキビ
>大人のニキビができるわけ
>ニキビ対策の落とし穴:ニキビの段階・芯だし
>ニキビ対策の落とし穴 Part-2:戦略・戦術・視点
>ニキビ対策の落とし穴 Part-3:氾濫するニキビ対策情報

毛穴・肌理
>毛穴が目立って…何とかならないの?

 
 

7.ビタミンCは肌からがイイ

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

ビタミンCは美容ビタミンとしてビタミンEと並び、意識されるようになりました。しかし、肌の美しさと関係が多いビタミンであることに間違いはないのですが、肌に直接つけ浸透させることでその成果を期待する傾向が高くなっています。

ビタミンCは口から摂取した方が良いのか、それとも肌から取るべきか……こんな質問がありました。

▼ 肌管理の原理原則から見ると

ビタミンCは人体にとても有益な微量栄養素の一つ。
食べ物として摂取していくのが順当と考えます。
人体すべてに於いて使用されるビタミンであり、もちろん肌においても重要な役割を果たしいるビタミンだからです。

一方、肌からの摂取となるとこれは厳密には摂取とは言えず、医薬品注入のようなものです。
ビタミンCを肌につけても化粧品と同じで角質層(バリアーゾーン)がその侵入を許しません。
しかし、界面活性化学の進歩は、リポソームという医薬品の運び屋を開発し、これでビタミンCをくるむことにより、ぬるりとバリアー層を通過させることを可能にしました。するとどうなるのでしょう。

例えばビタミンCの持つ美白効果で見てみましょう。

生きた表皮の細胞層にリポソームにくるまれ侵入したビタミンCは、肌にとって異物であることに違いありません。
生体防御機構が働き、貪食細胞が食べてしまいます。
それでもその間にビタミンCの還元作用により、表皮内にあるメラニン色素を無色化していくというわけです。

一方、このことを肌の立場で見てみましょう。

「メラニン色素は必要だから作っているのに、これでは無色化されて紫外線吸収能を失ってしまう。
いったいご主人様は何を考えているのかな?
多少肌は白くなって見えるだろうけど、ホントに肌はそれでいいの?
メラニン色素が必要ないなら、最初から僕たちに作らせなければいいのに…。
貪食細胞だって、変なものが入ってくるから、必死に働いて取り込んでいるけど、なんかしてることが虚しいなー。」

このような肌の声が聞こえるような仕組みです。

生体防御が過剰に働くと、肌は炎症を起こします。
比較的安全にこのような異成分をバリアーゾーンを通過させ、特定の働きをさせることは医学面において大いに期待できる技術ですが、こと美肌を作る目的に沿わないことは確かです。
何かおかしいな?と思わせる技術の応用です。

注意すべき表現

  • ビタミンCは、肌のハリや弾力を作るコラーゲンを作るのを促進します。
  • 事実ですが、真皮層で行われるこの肌の働きは、肌から侵入させたビタミンCが機能するわけではありません。

  • ビタミンCの抗酸化作用がニキビを防ぐ
  • ビタミンCの還元作用が持つ殺菌作用がニキビを防ぐ
  • ビタミンCのホルモン分泌への作用が皮脂分泌を抑制する
  • ビタミンCの持つ作用については事実の表現と言えますが、肌につけることによってニキビや皮脂に影響するようなものではありません。
    ニキビや皮脂過剰対策の基本は、角質(層)の質と構造を変えていく、肌質を変えていくことが基本です。

▼ サッポーの視点

化学技術の進歩は時として滑稽な現象を作ります。
ビタミンC誘導体が肌の色を白くする効果は明確に認められたものですが、美しく白くする効果ではありません。
メラニンを無色化するという働きです。
様々なダメージから肌を守るために作られているメラニンの機能を、意味もなく奪ってしまうわけですから、色は白くなっても、ダメージはより多く受け入れてしまうわけです。
肌が美しくなることとは関係しないのです。

正しい方法は、肌が受けるダメージを少なくすることです。そうすれば、メラニンの生産も少なくなるので色は白くなります。
もちろんダメージが少なくなっているのですから、肌は美しくなっていきます。
これが、本当の美白です。

ビタミンCの働きでもっとも注目すべきは、様々なタンパク質を作るのに欠かせない栄養素として働く点です。
肌細胞も様々なタンパク質によって構成されています。
コラーゲンもその一つです。

ビタミンCは食物としてしっかり取るようにしましょう。

 
 
 
 
《《B 私ってホントに“雑学メモ”が大好き!
こんな授業ならもう一時間だって大丈夫よ。
いくらでも頭にはいる。
《《A 私は体系だっている方が好きなんです。
体系だっていないと忘れてしまうの。
どうしてかしら?
《《C それは真剣さが足りないだけだよ。
“雑学メモ”でも、メモとメモが繋がってくると、いつのまにか体系ができてくるものさ。

B子のニキビがなくなったのがいい例だね。
英語の単語だけ覚えて、いつのまにか話すようになる厚かましいのがいるだろう?あれだね。

《《B あらっ!私、英語は話せないけど、英文法ならわかります!
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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