一番の悩み、しわ…マッサージ!…リンパの流れ!

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

今回紹介するご相談は、紫外線と縁の深いしわの悩みについてです。
ご相談には紫外線は出てこないのですが……??
“Rabuchan”さん。面白い視点をありがとうございます。


■ “Rabuchan”さんのご質問・相談とサッポーからのアドバイス返信

>  おはようございます。
>  突然なのですが、ずっと悩んでいることがあり、こちらなら
>  もしかして答えていただけるのでは?!と思い、相談させ
>  ていただきます。

>  私はまだ20代前半なのですが、にもかかわらずシミやシ
>  ワが出来始めています。。今一番の悩みは右目の下の
>  シワ。日に日に深く、長くなっています。

S》》
サッポー先生

20代前半でシミは辛いですね。
でもシミは消えますから、そう慌てなくて良いですよ。
美肌塾を散策され、知識を得てから取り組みましょう。

でもしわは、そうはいきませんよ。
真皮層の老化や破損ですからね。
なくそうと思えば数年かかるのですから……と、説明すべきなのかと思ったら、ちょっと趣旨が違ってたようです。
これは表情じわです。

 
 

表情じわ…無駄な抵抗はやめよう

 
 

>  化粧水等を付ける時に持ち上げるようにマッサージをし
>  ています。しかしこの時に、目じりに向かってなのか、目
>  頭へ向かってなのか、どちらに向かってマッサージ(もしく
>  は化粧水を付けるだけでも)すればよいのか、悩んでい
>  ます。

S》》

しわは表皮の問題ではなく、真皮層の損傷・劣化が現れているものです。
紫外線をはじめとするダメージによってしわの原因である真皮層の損傷・劣化が起きるのが一般的です。
しかし、中にはダメージの種類が肌管理とは余り関係ないことが原因になっているしわもあります。
表情じわあるいはそれに類するものです。

代表的なものとして、額の大きな長いしわとか、眉間の立てじわ、目尻のしわ、あるいは両鼻脇から両口横に伸びる法令線などがあります。
また下瞼の筋肉のたるみ・劣化から出来るのも表情じわに類するものと言って良いでしょうね。

表情じわ及びこれに類するしわは余り抵抗しても仕方ありません。
むしろ目の周りなどは、しわに抵抗しようとしたケアがかえってしわ作りを促進している場合が多いのです。

無駄な抵抗がしわを作っているのです。注意しましょう。

>  目頭側へ持っていくと、持ち上げた時にはシワは見えなく
>  なるので、よいのかと思いきや、そうすると下まつげの辺
>  りがヨレてしまう感じになります。たるみの原因になるので
>  は、と心配です。
>  又、目じり側へやると、シワの流れに沿ってしまうので深く
>  なりそうで怖いです。けれど頬ごと思い切り持ち上げる
>  と、目頭側に持っていくと同様にシワが見えなくなります。
>  これくらい思い切り持ち上げればよいのかとも考えていま
>  す。
>  リンパの流れ等による、シワを助長しない正しい方向は
>  あるのでしょうか。是非教えていただきたいです!!

S》》

可憐な女性が鏡を見ながら、悪戦苦闘している姿を想像してしまいました。
ごめんなさいね、“Rabuchan”さん。
でも読者の中にも同じことをしてた人、いるでしょう。
ほら、あなたですよ。

 
 

無駄な抵抗がしわやたるみを作っている

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

化粧水はつけるだけで良いのです。
そして、マッサージなどしようと思ってはいけません。

特に目の周りのマッサージはいけません。
しわの一番の原因は紫外線ですが、物理的な力による破壊でしわを作っていることの多いのが目の周りです。
血液の流れとか、リンパの流れなどをマッサージで良くしょうとするには適切な部分ではありません。
肌を傷める確率の方がグンと高い繊細な部分です。
どうしてもやりたい場合、手のひらで軽ーくそっと押さえるだけで十分です。
動かす必要はありません。

しわの形成に血液循環やリンパが全く無関係とは言えませんが、それらの改善が優先度の高い対策だ…という肌はまずありません。
直接しわを作っているものに目を向けましょう。

強くマッサージしたり、皮膚を強めに引っ張ったりすると、表皮を支える真皮層の弾力繊維(コラーゲン繊維)がブチブチ壊れています。表皮細胞のように一ヶ月でターンオーバーを繰り返しているものではなく、2~3年あるいは4~5年かけて造り変えられている構造物です。しわ改善など無理といいたくなるのはこのようなところにあるのでしょう。

またこのような不用意なマッサージ、ひっぱり、圧迫などで、さらに起こりやすいのが筋肉(表情筋)の断裂です。
断裂というより、筋肉と皮膚との接点(腱膜)がはずれてしまうのです。
細い弱い筋肉が表情を作っています。
目の周りの表情も同じです。
この筋肉は、骨と結びついてすごい力で体を動かしている骨格筋とは全く異なるものです。
たるみによる表情じわは皮膚が傷んでしわが出来るのではなく、このように支えが無くなってむりやり作り出されるしわが多いのですね。

“Rabuchan”さん。表情じわなど気にしていたら、ダメですよ。

動きのない能面のような顔なんて、現実世界では魅力などありません。
肌自身が生き生きと健康で美しく輝いていたら、表情じわなどみんな美しく見えてしまうのですから..ね。

参考:
たるみ、目蓋のたるみ
 
 

コラーゲン繊維が壊れていく時

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

もう一つ、しわ作りの主犯、紫外線についても復習しておきましょう。

▼ 紫外線による破壊

「直接外部環境にさらされていないので、そんなに傷まない」はずの真皮層弾力繊維ですが、傍若無人に直接触れてくるダメージがあります。
紫外線の侵入です。

乾燥や冷気、皮膚表面の酸化など、間接的に真皮層にダメージを与えるものもありますが、適度に注意していれば、そうそう慌てる必要はありません。(真皮層弾力繊維=コラーゲン繊維)

ところが紫外線の場合は、紫外線そのものが中まで入って直接ダメージ破壊を始めるのです。
中まで侵入するのは破壊力の弱いUVA、日焼け・サンタンの紫外線として知られています。

※紫外線は直接肌に侵入し破壊作用を行う

しかし日焼けは容易に自覚できるので、日焼けするほど紫外線とつきあうのは避ける心理が働きます。

ところが、「自覚のない紫外線による破壊」があるのです。
構造物であるコラーゲン繊維が破壊されても日焼けのように見えるわけでもなく、痛いという自覚症状も全くありません。
紫外線がしわや肌の劣化・老化の大きな原因となっている所以です。

※コラーゲン繊維が破壊されても気づかない

紫外線がしわや老化の最大原因だよ…、と知ってはいてもそんなに注意していないところが私たちにあるのです。

▼ 紫外線による破壊は紫外線を受け入れた量に比例する

UV対策をしているつもりでも、いつもいつも完璧な対策状態にあるわけではありません。
雨や曇りの日、あるいは日陰や窓際などでは、直接に陽を浴びていないため、紫外線に気付かず平気だと思いがちです。
ですがそんな時でも、反射した紫外線(UVA)が1/3ないし1/2程度放射されており、肌は紫外線を受け入れているのです。
20分・30分も浴びていれば、10分直射日光を浴び続けたのと肌が受けているダメージは一緒です。
薄曇りの日などでも、直射日光の80%の紫外線量があるそうです。
このように見ると、紫外線対策は強い防止力よりも、対策を忘れないことこそ大切だと言えますね。

何も、「部屋の中や蛍光灯にも紫外線があるからUV対策が必要だ。」などと言うつもりはありません。
上段のような大量の紫外線を浴びることを避ける習慣が必要だと言うことです。
曇りの日や木陰の紫外線は少ないという錯覚を捨てる必要があるということですね。
窓際や戸外の光量は特別なのです。

● 肌の老化は浴びた紫外線量に比例する

よく使われるフレーズです。
正確には「侵入を許した紫外線量」ということですね。
紫外線の強さより、浴びる総量が問題となるわけです。

● 紫外線総量=紫外線の強さ×浴びる時間≒老化・劣化の進行

「日焼けしない程度の紫外線なら肌は劣化しない」という思い込み・錯覚は捨てましょう。
一度ならそうかもしれません。しかし、よくある習慣となっていたら、確実に劣化・老化を促進します。
コラーゲン繊維の破壊とはしわ作りの進行なのです。

 
 
 
 
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

コメントは受け付けていません。