マッサージがたるみの原因に?一日2分!表情筋を鍛えて肌をリフトアップ

たるみを気にする女性

“肌が育つケア”で、かさつきやテカリ、毛穴が目立たなくなった……という声はよく聞きますが、しわやたるみが良くなった!という声は残念ながら、多くありません。

実際に、それくらい改善が難しいトラブルなのです。それは肌の表皮層ではなく、その下の真皮層が関係しているからです。

真皮層には、コラーゲンとエラスチンというタンパク質の線維がコイル状に絡み、ベッドのスプリングのような役割をしています(弾力線維層)。それが、厚み僅か0.2mmしかない表皮層を柔軟に支えています。

しわやたるみは、この弾力線維層の劣化が肌の表皮に現れているものです。表皮は約1ヶ月で全て作り替えられるのに比べ、真皮層の弾力線維は早いもので2~3年、多くは4~5年で作り替えられます。しわやたるみの改善には、それだけの時間を要する、ということです。

しわ・たるみのある肌とない肌の断面図

また、その間もスムーズに作り替えが進むように、ダメージを防ぎ、適切な肌管理を続けていくことが前提です。かなりの長期戦になります……だから、もう良くならない!と思い込んでいる人が多いのです。

リフトアップやリンクルケアを謳った夢のような化粧品もありますが、そもそも改善に年単位の時間がかかるしわやたるみが、すぐ良くなるはずがありません。

つけたその時その場で、見た目の変化が起こるだけ……朝起きたら覚める「夢」と一緒です。使用を止めると、やがて現実に戻ります。

しわ・たるみと一口に言いましたが、まず先に現れるのは、たるみです。それが進行したり、特に劣化しやすい部分がしわとなります。

つまり、たるみ対策はしわ対策であり、たるみ予防はしわ予防でもあるのです。今回は、「たるみ」にフォーカスを当てて、サッポー流にリフトアップ法を紹介していきます。

たるみの対策と予防法、マッサージは?

たるみの現れ方には、骨格や肉付きなど遺伝的要素があるのも事実です。でも、「お母さんの肌がたるんでいるから、私もいつかは……」と悲観的になる必要はありません。

たるみ、つまり弾力線維層が劣化する一番の原因はなんといっても紫外線!いわゆる光老化です。

乾燥や油脂皮脂の酸化によるダメージで傷むのは表皮だけですが、紫外線は真皮層を直撃し、弾力線維層の酸化破壊を静かに行います。

なので、紫外線に気をつけてきた肌とそうではない肌では、3年もすれば大きな違いが表れ、さらに10年後20年後は全く違ってきます。UVケアは、1年を通じて、しっかり行いましょう。

紫外線対策については、他のサッポー美肌塾を読んで完璧にマスターして下さいね!

そして、もう一つのたるみの原因は、顔の筋肉(表情筋)の劣化です。劣化が起こると、肌は皮下脂肪など皮下組織の重みに耐えることができなくなり、物理的にたるんでしまうのです。

この場合の対処法は、顔をよく動かし、表情筋を鍛えることです。詳しくは下記で案内します。

たるみにマッサージは効果あり?

たるみ対策として、よく顔のマッサージが紹介されますが、サッポーではけっしてお勧めしません。下手をすれば、却ってたるみを作ることになるからです。

20種類以上の表情筋

身体の筋肉は骨と骨を繋いで関節を動かしています。それに対し、表情筋は骨ではなく、皮膚や皮下組織と繋がっています。

20種類以上あると言わている表情筋が相互作用しながら、笑ったり怒ったり~微妙な表情までもを作っています。

ところがこの筋肉、とても繊細で、ちょっとした力が加わるだけで簡単に外れたり切れたりします。

なので、顔を押す・擦るといったマッサージをしていると、表情筋が外れてしまったり伸びてしまったり、時には表情筋そのもが断裂してしまうのです。

ここに皮下脂肪などがのしかかってくるわけですから、支えられないと、表皮ではたるみとして表れます。

表情筋の劣化に加え、必要以上の皮下脂肪がつくと、たるみはさらに目立ちます。ブルドッグフェイスなどと呼ばれる状態です。

人の身体は、部分痩せができません。顔の脂肪を減らしたり、必要以上につかないようにするには、全身を動かす必要があります。

心当たりのある方は、運動する習慣をつけましょう。

話が逸れましたが、この表情筋を正しい方法で鍛えれば、たるみは起こりにくくなります。部分痩せはできませんが、筋肉は部分的に鍛えることができるからですね。

毎日人と会って、たくさん会話している人は普段から表情筋をよく動かしています。でも一人で過ごすことが多かったり、スマホやパソコンとにらめっこしている時間が長い人は、表情筋の緊張状態が続いています。

次項では、表情筋を安全に鍛え、表情豊かに若々しく過ごすための、顔のストレッチを紹介したいと思います。

サッポーのオススメ! 「あいうえお体操」

緊張状態にある筋肉は、血管が萎縮し、血行も悪くなっていています。そして、その時間が長ければ筋肉は退化していきます。

リズミカルなストレッチ体操を取り入れて、表情筋の緊張を緩めましょう。

顔の2分間ストレッチ 「あいうえお体操」

ゆっくりと口を大きく動かし、「あ」「い」「う」「え」「お」というだけです。(声は出しているつもりでもOK)

  1. 思い切り大きく口を開けて「あー…………」と声を出します。
    その時、目も大きく開けてください。その状態を10秒間続けます。
  2. 思いっきり口を横に広げて「いー…………」と声を出します。
    目も意識して横に広げるように。同じく10秒間。
  3. 思いっきり口をすぼめ、唇を前に出し「うー…………」と声を出します。
    目もすぼめて前に出すように。これも10秒間。
  4. 口を四角に広げて歯を前に出して「えー…………」と声を出します。
    目も四角にしたつもりで、10秒間。
  5. 最後は口を開けて、唇を丸めて前に伸ばし「おー…………」と声を出します。
    上下目蓋も丸めて前に出したつもりで、10秒間。
■イメージ画像■

これを一度に2セット行います。とっても簡単で、実質は2分もかかりませんね。

口や目の、開ける・すぼめる・伸ばす・丸めるの動作は、ウンと顔の筋肉に力を入れます。息を止めないで、吐きながら行いましょう。

起床時・就寝前の緊張緩和や昼間の気分転換に♪そして、これが習慣になると表情筋が鍛えられ、徐々に効果が出てきます。

いかがでしたか?

あいうえお体操、習慣にできそうでしょうか。
もちろん一番大事なのは、毎日のスキンケアや肌管理ですが、ここにプラスして行えば、効果的なたるみ予防、ひいては、しわ予防になりますよ。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 紫外線がたるみの最大原因!もう一つは表情筋の劣化
  • あいうえお体操は簡単だが、習慣化することが大事
黒板に注目!

編集後記

あいうえお体操、私も時々しています。顔の筋肉だけでなく、気分もスッキリしますよ!

でもそれを言うと、あれだけ毎日喋って、笑っていたら大丈夫じゃない?だって(^^;)サッポーは毎日表情筋が鍛えられる職場です。


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