しわのようで、しわではない!ちりめんじわの原因と改善法

ちりめんじわを気にする女性

本日のテーマ「ちりめんじわ」は、定義があるようでない曖昧な言葉です。

世間には色々な分類があり、三者三様の説明がされています。中には目尻や口周りのしわ・表情じわなども、ちりめんじわとしてるものもあり、混乱を来しています。

例えば、ある人が「ちりめんじわに悩んでいる」と言っても、それを聞いた相手は違うものを想像しながら話が進んでいく……。

普段の会話なら、それで良いかもしれません。しかし、サッポーのスキンケア相談室のカウンセラーはそうはいきません。

今回、サッポーにて、改めてちりめんじわを定義したいと思います。相談者や読者方と認識を共通なものとし、相談や解説をスムーズで確かなものにするためです。

ちりめんじわの定義

  • しわっぽく見えるが、保湿すれば多少目立たなくなる
  • 肌がふやける風呂上がりは、多少目立たなくなる
  • 肌状態や環境変化で、消えそうになったり、目立ったり

イメージができましたか?

このような認識で、ちりめんじわの原因や改善法を解説していきます。

ちりめんじわはどうして出来る?真の原因とは?

ちりめんじわとは名前の通り、縮緬織りのように見える皮膚の状態を指します。

ちりめんとちりめんじわ

目尻のしわやほうれい線などが肌の真皮層の劣化が表れているのに対し、ちりめんじわは表皮細胞層でのみ起きている変化です。表皮層の細胞一つ一つが痩せて小さくなっています。

表皮細胞は別名「角化細胞」と呼ばれるように、最終的には角質になる細胞です。立派な角質になるために、日々代謝活動(ターンオーバー)を行い準備を進めています。

ところが、思うような代謝活動が行えないと、未成熟な痩せた小さな角質にしかなれません。保水力が低く、乾きやすく縮みやすい状態です。このような角質の並んだ部位が縮緬織りのように見えているのです。

ちりめんじわと毛穴の開き……実は同じ現象です

ちりめんじわは皮脂腺の活発でない部位に出来やすいのですが、皮脂腺が活発な部位で同じことが起こるとどうなるか想像できますか?

答えは、開いた毛穴です。肌表面がなだらかに凸凹し、肌理が粗くなって見える状態です。これが真皮層まで影響すると、皆さんご存知の「ミカン肌」になります。

全く違うように見えて、同じ現象です。皮脂が多い部位か、少ない部位かで、このような違いとして表れるわけです。

ちりめんじわの真の原因は乾燥ではない

よくある解説に「ちりめんじわの原因は乾燥」というものがあります。しかし、このような特定は、カウンセラーの解説として失格です。

乾燥はちりめんじわに影響した一つの要素に過ぎません。肌が乾くと縮むのは誰の肌においても起きる事実ですが、大きく縮んで、しわのように見えるのは解説したとおり、角質が未成熟で痩せて小さいからです。肌が乾いた時に痩せたありのままの姿になっているだけです。

つまり、「未成熟な角質を、いかに成熟した角質に変えていくか」が問われているのです。そのことを視野にいれず、乾燥対策だけを必死に行っても、あまり成果にはつながりません。却って間違ったケアに走っていることもあります。

次項で、ちりめんじわ対策のスキンケアを紹介します。

ちりめんじわは短期間で改善される

適切なターンオーバーが続くと、一つ一つの角質が痩せた状態から太った状態に変わっていきます。これがちりめんじわの最終的な改善法です。

これは、どんな肌トラブルにも言えることでもあり、サッポーの“肌が育つケア”の目的そのものでもあります。

ちりめんじわを見つけたら、すぐに対処しましょう。ちりめんじわの段階なら、改善はそんなに難しいものではありません。

真皮層まで傷んだ本物のしわのように、改善に4~5年かかるわけではありません。表情じわのように、長年に渡る顔の動きによってこれからも傷み続ける、消えないしわでもないのです。

努力次第で、ちりめんじわは短期間でよくなっていきます。ちりめんじわという名前こそ付いていますが、いわゆる“しわ”ではないからですね。

具体的なちりめんじわ対策ケア

化粧水をつける女性

まず第1に「保湿の強化」です。保湿力の高いしっとり化粧水で肌の保湿力そのものを高めておきましょう。保湿された状態こそ、良き代謝環境と言えるからです。

化粧水の後に保湿能が続く美容液を塗っておけば、汗と結びついて、昼間もずっと肌を潤してくれます。(サッポーの美容液の場合です)

さらにスペシャルな保湿ケアとして、サッポー流ラップパックがお勧めです。出来る人は毎日でもOK!頻度は高いほど効果ありです。

ラップパックの方法は下記美肌塾を参考に。

保湿効果の高いケアですが、肌によっては弊害を起こすことがあるので、それも要チェックですよ。

参考:保湿パック(ラップパック・シートマスク)の効果と弊害

以上のケアで、日々変化が実感できるはずです。

しかし半分は、表面上のかりそめの変化です。保湿によって、ちりめんじわがふっくらしただけなのです。これを本物の変化にしていくのが、トータルな“肌が育つケア”です。

  • 肌が育つ環境を作る洗浄(クレンジングと洗顔)
  • 良い代謝活動を維持する保湿ケア
  • 油性化粧品(乳液やクリーム類)による乾燥保護ケア
  • 肌の育ちを阻害しないUVケア

各ケアの詳細は、美肌塾の他の講義を参考にしてくださいね。

こういったケアを徹底し、継続することが大切です。見た目がある程度良くなっても、けっしてやめてはいけません。

細胞の代謝活動が順調に行われ、ターンオーバーを経る毎に、よく育った角質の肌となれば、乾いた環境でも縮まなくなります。ちりめんじわが本当に消える時が訪れます。

いかがですか。頑張って改善しよう!という気持ちになってきましたか?

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • ちりめんじわの原因は乾燥ではなく、未成熟な肌
  • 改善策は簡単!ただし、徹底と継続が必須
黒板に注目!

編集後記

本物のしわ改善には時間がかかるし、難しい……でも、ちりめんじわは努力次第で短期間で良くなる!と思うと頑張る気が沸いてきますね。

しかも、毎日のスキンケアで行えることばかりなので、努力も最小限で済みます。これは、ちりめんじわの解決にトライしない手はありません!


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