香料・香りについて

香りの効用

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
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香りは不思議な力を持っています。

近年において、アロマテラピーと称し、香りによる自然治療・自然療法が静かに広まっています。

日本の民は元々自然の香りについて、優れて繊細な感覚を持ち、香りを楽しんできた民族のはずでしたが、都市化が進むにつれて、既にこの様な感覚や伝統は失われていったか……と見ておりました。
でも違ったようです。アロマテラピーの静かな拡がりは、姿・形を変えたスタイルで、香りについての感覚や伝統をも取り戻し、さらに発展していこうとしているように見えます。

Aroma(アロマ)
…香り
Therapy(テラピー)
…自然の治療・療法

精油(エッセンシャルオイル)に含まれる純粋な香りのエキス、香気を取りいれることにより、身体の健康、心の健康作りに役立てようと言うものです。
果ては美容に役立てると称する案内もあります。聞いてみれば、なるほどと思える効用を予感させます。

▼ 精油のもつ香気の作用

香りの物理的な伝達経路は二通りあります。

  1. 香気→鼻→気管支→肺→血液→全身に運ばれる
  2. 香気→嗅上皮・嗅細胞→嗅神経→;嗅球・視床下部→大脳へ
    →神経系
    →免疫系
    →内分泌系

この様に解説されると、香気成分が全身に運ばれて、抗菌作用や、抗炎症作 用として働き、肉体の免疫力を助けるというのも頷けますね。

さらに期待できるのは、神経系、免疫系、内分泌系に伝わることにより、肉体への影響(様々な病気を癒す等)を可能にしている点です。
もちろん大脳へ伝わる影響は、人それぞれの精神世界、香りのもつ演出効果を考えると、無限大にその効用は拡がっていくものと想像されます。
香り毎にその影響が異なるというのですから。

自然治癒力を背景に、現在の医学が発展してきたとすれば、香りからの発展は自然治癒力そのものを向上させていく医学なのでしょう。
これから発展が期待される生命科学の分野ですが、まだまだ神秘のベールに覆われた広大で興味ある世界に違いありません。

香を焚きながら..、イヤ、違いましたね。
静かに燃えるランプの灯を見ていると、拡がりいく香気も、いよいよ本格的に科学される時代になっていたのだという実感が湧いてきました。

 
 

化粧品に使用される香り‥香料

 
 
サッポーの
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化粧品の香りにもアロマテラピーとしての効用があるのはもちろんです。
しかし、化粧品に配合される香料の目的は、もっと現実的な要素が多く説明されてきました。

▼ 1.マスキング作用
いわゆる消臭効果です。
化粧品に使用されているたくさんの成分が配合・調合された総合的な香り(匂い)は――たとえそれがどのような肌に有効な成分であっても――あまり喜ばしいものにはなりません。
そのため、これらの原料臭・基材臭を打ち消し、芳香が漂うものに変える試みが様々な香料でなされているものです。

本来なら、アロマテラピーの効用がもっと説かれても良かったのですが、今から30~40年前でしょうか、不幸な事件が相次ぎました。
肌にトラブルを引き起こす原因になったことが多く見られたのです。
そのためか化粧品の香料は肌に悪いものという風説が定着し、香りの効用を発展させるブレーキになってしまいました。

様々な天然香料が次々と導入され、使用されたのですが、植物や動物から抽出された精油なので、たくさんの匂い物質や様々な微量成分を含む物質の混合物でした。
香りだけを楽しむには良かったのですが、肌につけるものとなると、まだまだ未完成のものが多かったということです。

現代では、香り成分の単離技術が発展し、肌にとって少しでも悪い成分は材料として使用しないものに区分されていきました。
この様にして抽出された単離香料を組合せ、調合し、様々な香りの安全な香料が作られるようになったのですが、過去の事故をネタにしたネガティブキャンペーン(競合商品のイメージを落とし、自己の商品イメージを高める商法)に香料が利用されるという殺伐とした不遇の時代に、香料の発展期が遭遇してしまった経緯がありました。

丁度この時期に無香料製品が流行ったのはこの様な背景があったわけです。
香料の代わりに、消臭効果のある成分を添加した無臭の化粧品が受けた時代です。
しかし、薬事法で全成分表示の義務化が施行された今世紀に入り、ネガティブキャンペーンが功を奏さなくなったためか、やっと本来の香料の意味が再認識されるようになってきました。

これからはこのアロマテラピー的要素の注目度が増していくものと予想されます。

香料には、マスキング作用以外に、化粧品に求められる機能を補う作用があります。

▼ 2.抗酸化作用、抗菌抗カビ作用
▼ 3.心理面・生理活性作用

が代表的な作用です。

▼2の「抗酸化作用、抗菌抗カビ作用」は化粧品には必ず処方される防腐剤の代わりとなるものです。
保存料(添加物)の使用を抑制する役割を果たしています。
▼3の「心理面・生理活性作用」とは、アロマテラピーそのものです。

この様に香料の真価が見直されてきたのですが、香りには難しい一面があります。
全ての人にとって、「これは良い香りだ」という香りはないからです。

AさんやBさんにとって好ましい香りでも、Cさんにとっては鼻につく香りであることが往々にしてあるわけです。
この辺りが消臭剤を添加するタイプの無臭製品が時代背景も手伝い、人気を博した理由なのでしょう。

しかし、良くできたもので、身体や精神面に悪い影響がない香りの場合、次第に香りが鼻につくこともなくなっていきます。

匂いの受容体は、人においては350種類程度あることが推定されていますが、この受容体と様々な匂い成分の結びつき方は様々で、人は約10,000種類の匂いをかぎ分けることが出来ると考えられています。
しかし、まだこの辺りの仕組みは良く解明されておらず、かなり神秘的な揺らぎのあるものと言えそうです。

 
 

サッポーの香り

 
 
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サッポー先生

サッポーシリーズの香りは、フローラル・グリーンタイプの一つに分類されるものです。
青葉とブレンドされた複数の花の香りが、落ち着いた雰囲気を醸し出す、この微香タイプの香りを好まれる方は比較的多いようです。

しかし、草や葉、花の香りを感じる文化が一時期この國で後退したように、無香に慣れた方には、最初の間、思いがけない違和感のある強い香りに感じられるケースもたびたび見られます。

S》》

香りとは、本当に不思議の宝庫です。
香りについての文化と科学が、再び、深まり発展していくことをサッポーは願っています。

S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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