ケアの方針を立てる…敏感肌

「社の方針として○○が強く求められている。当部としてはその方針がさらに活かされ、影響力を強めるため、△△の策を持って応えていくものとする。そのために~(略)~これが当部の今年の方針である。」

事業を成長・繁栄させていくのに、企業など様々な事業体では、基本路線となる方針が打ち出されます。その方針に基づいて、各部門・部署の方針が決まり、施策・対策が決められていきます。戦略や戦術といってよいものです。

スキンケアだって、基本となる方針が立つことはとても大切です。

サッポーが読者にお薦めするケア方針は「肌が育つケア」です。

もちろん、健康で美しく、強い肌が目標であり、その目標を達成するための方針が「肌が育つケア」であるわけです。しかし、元々肌は育ち続ける仕組み(ターンオーバー)が作られているので、今さら「肌が育つケア」もないだろうと言えるのですが、そうではありません。

70%の育ち度でターンオーバーを繰り返し、70%の育ち度を超えることのない肌があります。75%や80%の育ち度を目指さないのです。

なぜか?それはもっと良くなることを知らないか、諦めがあるからです。

肌の育ち度を上げていくことが、肌の「健康」「美しさ」「強さ」を向上させることになるのですから、やはりここは「肌が育つケア」が方針でなければなりません。良くなろう、まだまだ良くなる、このような意識がないと美肌は実現しないと思うのです。

でも、わざわざケアの方針を立てるなんて小難しいことを言わなくても、みんな「肌が育つケア」をすればいいわけでは?美肌塾を読めば、戦略・戦術についても詳細に枝分かれした路線が説明されているのだから、その通りやればいいのだし?…といいたいところです。

確かにその通りです。肌が育つケアといっても他のケア方法と大きな違いがあるわけではありません。サッポーの言うとおりにして、どんどん上を目指して欲しいのです。

80%、90%の育ち度の肌を目指しましょう。時々停滞を感じたら、ボトルネックを探し当てたらよいのです。また育ち度を上げていきます。

でも、私達の人生が様々であるように、肌も様々な波風にもまれます。育ち度70%以上の安定した肌状態ばかりではありません。肌が育つなんてとんでもない!?……このように、方針が立たないように思い込むケースがあるのです。

方針が立たないと思い込んでしまったら、「肌が育つケア」も何もありません。今を何とかする…で精一杯、他のことは考えられない!このような先の見えない暗闇に落ち込んでしまいます。

これでは「健康で美しく、強い肌」などという目標が実現することはありません。

前置きが随分長くなりましたが、ケア方針の立たない気にさせるのが、炎症等を伴う敏感な肌です。敏感肌から抜け出せないのは、方針のない戦術に終始しているからです。

敏感肌・過敏肌のケア方針の立て方は、以前に「ケアのステップアップ & ケアのステップダウン」という戦術で案内しておりましたが、今回はもっと具体的な角度から方法論を説明することにいたします。

参考…ケアのステップアップ & ケアのステップダウン

敏感な肌が陥りやすいところ

肌の敏感な反応には、化粧品をつけることそのものを躊躇するようなケースがあります。例えば、どのようなものがあるでしょうか。

  • 洗顔後素肌でいると肌が壊れそうなほどつっぱる
  • 化粧品をつけると痒くなる
  • 化粧品をつけるとピリピリする
  • 化粧品をつけると赤くなる、赤みが強くなる
  • 汗が沁みてピリピリしたり、赤くなったりする

いかがですか?こんな時、どのように感じますか?

  • これでいいのだろうか?…と化粧品をつけるのをためらう。
  • でも何かつけておかないと!?という心配もある。
  • 他の化粧品を試した方が良いのかしら?…とも思う。

次のようなケースではいかがでしょうか?

  • 理由のよく判らない湿疹がよくできる~直ぐ赤みができる
  • 化粧品にかぶれやすい(肌に合う化粧品がない)
  • 紫外線や乾燥で炎症(湿疹)反応がよく起きる
  • 湿疹や炎症を伴うニキビがいつもどこかにある
  • 肌が育つケアが良いのは理解したが、成果が見えない
  • 湿疹や炎症がひどくなると何をしても上手く行かない
  • 化粧品が満足に使えないのだから、方針も何もない!
  • 肌に合うのを探し続けるか、もう何もつけないかだ!

そうですね。行き着く先はだいたい似たような所です。

  • 痒みのない、ピリピリしない、赤くならないものを捜す
  • 炎症や湿疹を起こさない、肌に合った化粧品を探し求める
  • 巷やNetで案内される良い方法を捜し、試してみる
  • 皮膚科の医師に治療してもらう
  • 過敏な肌が私の肌だと観念し、中で最良と思えるケアをする
  • 肌に波風が立つことが多いが、折々の最良の対処をする

だいたいこのようなところが、敏感肌に長年悩んできた方の落ち着くところではないでしょうか?でもここには、健康な肌、美しい肌、強い肌という目標はどこかに消えてしまっています。

その方法としての「肌が育つケア」もありません。

しかし、このような場合こそ、しっかりと目標を定め、現状を踏まえてから一歩一歩目標に通じる道を選び、近づいていくことで解決するのです。過敏な肌状態が続いてしまうのは、目標に通じる道を選んでいないからなのです。

様々な刺激や環境に肌が敏感に反応する場合…ケアの具体的な進め方

サッポーの視点

このような場合、合う化粧品捜しという考え方は間違っています。迷路に入っていく入り口だといった方が当たっています。良い製品(シリーズ)が見つかったと思ったら、ある日から肌に合わなくなってしまったということが必ず起こるからです。

化粧品が肌に合う・合わないの問題ではなく、バリアー層(角質層)に「疎」な部分があることが原因だからです。刺激が強く伝わりやすく、バイ菌や汚れ(化粧品を含む)などが侵入しやすい状態。つまりバリア能が低下した肌となっているのです。

化粧品のどんなに良い成分も、生体組織(表皮細胞層)にとっては異物以外の何者でもありません。何かが侵入してきたということで、警戒態勢が敷かれます。いわゆる免疫システムが稼働するわけです。

詳しい仕組みは省略しますが、反応が大きいと赤みが出たり湿疹等の炎症となりますし、小さいと痒み等を知覚するだけの程度のものもあります。何に大きく反応し、何だと余り感知しないかはその時の肌の気分次第(状態次第)といったところがあります。アレルギー反応は特定の物質に反応するわけですが、基本的にはこれと同じ反応です。

これは炎症やケアの間違い等が阻害要因となり、表皮細胞が育ち度をあげることができないままに、ターンオーバーの繰り返されていることが根本の原因にあります。このような反応は、一つひとつの細胞が育ち度を上げていくと、全く発生しなくなります。バリアーが強化されるからです。

従って、化粧品を自由に使えない過敏な肌も、肌の「健康」「美しさ」「強さ」作りを目標に置き、方法論としては、「肌が育つケア」を方針として掲げることが敏感肌からの最短の脱出法なのです。

さて、それでは敏感な肌に悩む肌は、具体的にどのようにケアを考え、進めていけばよいのでしょう。従来の説明、「ケアのステップアップ&ステップダウン」は一般的な説明でしたが、もっと具体的に(ご要望が多い)サッポーの勧める製品を使用したケースを例に見ていくことにします。

1.洗浄(メイク落としを含む)

  1. クレンジングリーム※
  2. すすぎ洗顔
  3. ピュアマイルドEXソープ
  4. すすぎ洗顔

標準的な洗浄法は上の1→2→3→4の全行程になります。しかし過敏な反応が極力セーブされることを最優先に組み立てていきます。クレンジングクリームも石けんも肌の反応が少しでも認められる場合、使用すべきでないと判断し、すすぎ洗顔のみにするのが正しい洗浄法となります。朝も夜もすすぎ洗顔だけです。

すすぎ洗顔のみからスタートした場合、肌の様子(経緯)を見て、次にチャレンジするのは、1.クレンジングクリーム+4.すすぎ洗顔です。この洗浄法を朝と夜行うことにします。石けんの使用は肌が反応しない自信が出来てからにします。石けん使用をけっして焦って早めないことがキーポイントです。

※サッポーのクレンジングクリームは、洗浄力としての界面活性剤が使用されていない、純なクリームです。様々な汚れになじみやすいように、12種類の油性成分(オイル)と6種類の水相を持つ成分が、汚れを浮き上がらせます。またクリームの成分や汚れが肌に侵入しにくい工夫があり、過敏な肌が反応しにくいクリーム構造になっています。

2.整肌(肌を保湿して代謝の良い状態に整える)

  1. スキンローション(しっとりタイプの化粧水)
    or スキンコントロールローション(さっぱりタイプの化粧水)
  2. モイスチュアエッセンス(美容液=強化化粧水)

標準的な使用法はこの三品のいずれか、あるいは全てを利用して、肌を適切に保湿された状態が出来るように加減して使用します。しかし多少でも肌に過敏な反応が見られる場合、一切使用してはいけません。整肌ケアは諦めるのが正しい選択です。

但し、保湿して肌を整えるケア(整肌)が出来るようになることは、肌が育つケア推進力の柱の一つです。肌状態の変化により、反応しなくなったものを一つひとつ確かめながら、ケアに加えていきます。

肌が最も反応しにくい整肌アイテムは2の美容液です。すすいだ肌が乾ききらない内に薄~く伸ばしてつけます。次に反応の心配が少ないのは、スキンコントロールローションです。保湿力・整肌力の高いスキンローションはこの3点の中では反応しやすいものです。

※化粧水の順序はサッポーに限ります。一般的な化粧水ではさっぱりタイプの方がアルコールの配合比が高く肌が反応しやすいので注意

この順序で使用アイテムの枠を増やしていきます。肌が悲鳴をあげているのに、聞こえないふりをして無理に使用アイテムを増やすようなことは、けっしてしないようにします。

3.保護(乾燥からの)

  1. リクイッドモイスチュア(乳液)
  2. モイスチュアクリーム(クリーム)
  3. ワセリン(市販の製品)

乳液、クリームのいずれかが使えたら、肌は多いに助かります。肌が育つ環境作りおいて、乾燥からの保護は、乾燥を癒し元気を育む保湿よりも、優先度としては大切なケアといえます。

もし、乳液もクリームも使えない場合、代替品として、成分が肌に侵入しにくい(浸透しにくい)ワセリンを、試してみましょう。スキンケアの製品としては、劣りますが、安心・安全度の面では、優れた保護剤です。肌が過敏な方は備えておきたいアイテムです。

中には、ワセリンにも反応する肌があります。この場合、肌につける乾燥からの保護ケアはきっぱり諦め、乾いた風が直接肌に当たらないように、物理的な工夫(マスクや衣類小物の利用・立ち居振る舞い)をします。

4.保護(紫外線からの)

  1. プロテクトベース(日焼け止め下地)
  2. パウダリーファンデーション(固形タイプ)

もし、紫外線吸収剤使用や耐水機能を高めたUVケア製品・ファンデーションをご使用なら、直ちに使用を中止し、上の1、2のような肌に優しい紫外線散乱剤を使用した製品に切り替えることが必須です。

但し、優しいと言っても過敏な肌によっては反応するケースがあります。その場合は、日傘に帽子に、タオルマフラーなどを活用して、紫外線防止に努めることです。

以上4つの項目(洗浄、整肌、二つの保護)において、一歩一歩ケアの充実を図っていく事が敏感肌脱出の基本なのです。

けっして、「これはダメだからあれを試してみる」といったケアの選択をしていては、いつまで経っても肌が育つケアに繋がりません。肌はいつも育ち度を上げようと努力しています。この努力を活かしてあげましょう。

元々肌は自力で、ある程度の育ち度の肌を維持できるようになっています。未熟化して過敏になった肌も少し手伝ってあげたら、一歩育ち度を上げていく力を持っています。一歩育ち度が上がると、一段階ケアを充実しても大丈夫になります。するともう一歩育ち度を上げていくことが可能になります。

このようにして、肌の反応が軽減して行きます。肌は再び、育ち度を上げていく本格的な軌道に乗ることが出来ます。

サッポーが推薦する化粧品は、「肌が育つケア」をテーマに作られています。過敏な肌からの脱出に大いなる助けになると、サッポーは信頼しています。


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