EGF“上皮細胞増殖因子”って?

今回は、今まで触れてこなかった新しい用語を紹介します。

ご愛用者の“blue8”さんから、ご質問をいただきました。

EGF“上皮細胞増殖因子”って?

“blue8”さんの質問

> 最近良く見る「EGF」、「FGF」といった成分について解説してくださいますか?なんでも「上皮細胞増殖因子(EGF)」ということで、火傷治療など、皮膚再生を必要とする医療分野で使われているというふれ込みです。

> 年齢を重ねると不足し、EGFに関しては、表皮に働きかけ皮膚細胞の再生を促して、老化に対処できるとか・・・

肌の新陳代謝の様子が少しずつ解明され、様々な生体活動の一つひとつに関係している様々な因子の発見に、治療に使える研究が進んでいます。

EGF(上皮細胞増殖因子)は1962年に発見された成長因子の一つです。FGF(線維芽細胞増殖因子)も成長因子の一つです。これらは、いずれも人体で生産され働いているものです。

FGFは上皮細胞でも主として表皮細胞のターンオーバーを適切にしていくことに利用できないかと、FGFは真皮層構造物を作る線維芽細胞を増殖することで真皮層の破損や劣化の再生に利用できないかと研究がなされているものです。

ピーリング剤として有名になってしまったレチノイン酸(ビタミンA酸)も同様の働きをするのですが、ほんとうはこれら成長因子とは逆の働き=細胞分化、細胞分裂周期の停止、または細胞死を促進する作用で知られるものです。ところが皮膚の一部においては、逆に、成長因子と同様の働きをすることが発見され、世紀の発見となったわけです。

EGFもFGFも、今後レチノイン酸と同様に皮膚医学・皮膚治療にさらなる貢献をしていくことが期待されますが、化粧品分野での活用には、複数の未知なる発見・発明(改革)が必要だ…というのがサッポーの見解です。

これらは、表皮細胞基底層(細胞)あるいは真皮層(細胞)に働きかける因子だからです。したがい、効果的に活用されているのは医療の分野に限られています。

2005年に化粧品成分としても使用が可となり、化粧品に配合されるようになりましたが、こんな働きを持つ成分が配合されている…という注目を集めるための材料として利用される段階に留まっています。

実際に基底層や真皮層で働くようにするには、治療としてその部位に適切な方法で、リスク少なく送り届ける必要があるからです。肌(バリア層)に塗るだけではダメなのですね。

今後に注目してまいりましょう。


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