粉々に割れたファンデーションは復活する?ラップとキャップで簡単に直す方法

イメージ画像:やってしまった!

ご愛用者“match”さんの質問です。
いつものようなスキンケアのお話ではありません。

“match”さんのご質問・相談

子供がファンデーションのコンパクトケースを落としてしまって、中のファンデーションが割れてしまいました。
パフにつけようとするとたくさんつきすぎてしまったり、粉々になっていってしまうのですが、こんなとき、何かいい使用方法があれば、おしえていただけないでしょうか。

まだ、たくさん残っているのでもったいなくて……。

たまにお聞きするちょっぴり悔しいお話です。

ファンデーションの上に透明なシーラーが乗せてあります。邪魔だからといって捨てる人が時々居ますが、捨てたりしないようにしてくださいね。そしてコンパクトケースのフタがいつもキチンと締まっているかを確認しましょう。ほこり防止だけでなく、乾燥防止にもなっています。

サッポーのようなプレストパウダータイプのファンデーションは空気に触れると乾燥しがちです。適当な湿りを失い乾燥が進んでいくと、衝撃に対して割れやすくなります。硬い床に落とすような大きな衝撃だけが割れる原因ではなく、バッグの中でコンパクトケースが、歩く度にカタカタ、コトコト鳴っている場合だって要注意なのです。

とりあえずは、割れないための防止法・心構えを解説しましたが、質問は「再利用できるよい方法はないか?」という主旨でした。方法は、あります。次をご覧下さい。捨てるのは、もったいないですね。

粉々になったプレストパウダーの復活

さて、壊れたファンデーションの復活ですが、案外簡単にできます。

固形のファンデーションは、脂っぽくない油をごく微量にまぶした粉体(パウダー)が原料です。これを強い力でプレスして固めただけなのです。なので、もう一度プレスし直せば復活します。しかし、テクニックが必要です。

用意するもの

  • 台所で使用するラップフィルム
  • 美容液や乳液のキャップ等、プレスする小道具

作業手順

台所用ラップフィルム
  1. ラップフィルムを大きめにカットし、壊れたファンデーションをフィルム上に置きます。
  2. フィルムでファンデーションを包み込んで片手で持ちます。
  3. もう一方の手でフィルム越しに塊のファンデーションを揉みほぐします。
  4. すっかり粉状になったら、フィルムから出してレフィルのアルミ皿に戻します。
  5. 10センチ平方程度にカットしたフィルムを新たに用意し、アルミ皿を覆うように広げます。
  6. キャップの平らな面を利用してフイルムの上からプレスします。
    → 最初は軽い力でまんべんなくプレスして、形を整えます。
    → アルミ皿の縁あたりが押さえにくい所なので、キャップより小さな何か適当なものを利用して、まんべんなくプレスします。

これでプレストパウダーのできあがり、復活します。以前と同じように使えるようになります。

ファンデーションを保護しているシーラーは、無くしやすいので、使い切ったらシーラーだけは残しておいて、予備として保管しておきましょう。

補講:ファンデーションの形態

ここからは、補講として、ファンデーションの形態について案内します。

ファンデーションは、メイクアップする前の土台、基礎を意味し、ベースとなる色味をつけて仕上げるのが標準的な仕事、下地作りの最終仕上げといったところが本来の役割でしょう。

ファンデーションには大別して四つの形態があります。

ファンデーション製品
  • ルースタイプ
  • 固形(ケーキ)タイプ
  • リキッドタイプ
  • クリームタイプ

タイプで分けた名前通りの違いです。

ルースタイプは様々なパウダー粒子だけでできたファンデーションで、ミネラルファンデーションもその一つです。おしろいやベビーパウダーも同じ仲間と言えます。

固形(ケーキ)タイプは、ルースタイプのパウダー粒子に微量の油脂成分をまぶして押し固めたものです。擦ると、固まっていたパウダー粒子が粉になって削り取られます。ラテックス・スポンジで削り取って、肌につけているファンデーションです。

リキッドタイプは上のようなファンデーションを、油脂成分と水性成分を乳化させたもの(乳液)に練り込んだものです。クリームタイプも、リキッドタイプと同じく、クリームにファンデーションを練り込んだものです。リキッドタイプは水性成分が多く、クリームタイプは油脂成分が多いのが特徴です。

このような形態の違いは、肌へのフィット性、カバー能力、そして使用感の違いとして特徴が現れます。

フィット性とカバー力に優れるのはクリームタイプが一番でしょう。塗り伸ばしやすさだとリキッドタイプでしょうか。外出時の化粧直しを考えると固形タイプにメリットがあります。

また、この形態の違いが、肌の健康や育ちに差を与えることはありません。
(ただし、紫外線吸収剤を使用せず、耐水機能を強化しない製品を前提とする)

サッポーのお薦めは、“match”さんが使用されているプレスされた固形タイプのファンデーションです。化粧直しさえ注意していたら、何といっても紫外線に対して安心できます。

そしてもう一つ大切な点は“肌の状態を悪くすると、化粧乗りが悪くなる”というところです。
「え! 逆じゃないの?」と思われるでしょうが、逆ではありません。化粧乗りの悪さは肌が報せている信号です。「角質層の状態が悪くなってるよ」と教えてくれているのです。

肌状態の悪さを隠すのも時には必要ですが、未来の肌作り、明日の美しさを意識したスキンケアの観点からはお勧めできません。肌そのものを美しく育てていくのが、サッポーのスキンケアです。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 固形ファンデーションが割れる理由と防止法を知る
  • 固形ファンデーションは壊れても復活できる
黒板に注目!

「サッポー美肌塾」第171号


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