ニキビ肌向けの講義がサッポー美肌塾にたくさんあるからでしょうか、男性読者がずいぶん増えました。
今日はそんなお一人、二ヶ月前からサッポーを使用し始めた“TAISUKE”さんの相談を紹介します。
男性独特の視点での相談ですが、女性も参考にしてください。男性と女性では、習慣と環境が多少異なるので対処法が違うように思いますが、基本は同じなのです。
“TAISUKE”さんの質問
サッポーの化粧品を愛用している23才の男性です。にきびで悩んで色々試してきましたが、全然良くなりませんでした。しかし美肌塾でにきびのできる根本的な原因を知り、正しいスキンケアとサッポーの化粧品のおかげで、ずいぶんと綺麗になりました。ありがとうございます。
今回質問したいことというのはクレンジングについてです。僕は男なので化粧はしないですが、なにかの情報で男性もたまにはクレンジングして肌の汚れを取り除くほうが良いと聞いたことがあるのですが、実際のところどうなのでしょうか?
今は母の化粧落としコールドクリームで週に1・2回マッサージしているのですが、誤ったスキンケアをしているのではと、ふと不安になり今回メールいたしました。もしクレンジングしたほうが良いのなら、その方法もぜひお教え願いたいです。
化粧習慣のない男性から見れば、クレンジングする、つまり化粧落としをするなんて想像すらしないことでしょう。サッポーのトライアルセットを申し込むと、必ずクレンジングクリームが入っているので、使う際には抵抗があったのではと想像します。
しかし最近は、クレンジングを愛用する男性が増えました。“TAISUKE”さんのようにニキビが縁となって「試してみようか」という出会いが多いようです。
男性のメイクには意見が割れそうですが、スキンケアそのものは、全ての男性に積極的に取り組んでいただきたいものとサッポーは考えています。
健康で美しく強い肌は、男女を問わず好ましい、だから男性にスキンケアを薦めるのは理解できる……でも、クレンジングは必要ないのでは?が、一般的でしょう。
でも、実は違うのです。
以下、クレンジングの有益性と必要性、クレンジング料の選択基準を解説してまいります。
男性のクレンジングにどんな効用が?そもそもクレンジングは必要なのか?
基本、男性にクレンジングは必要ない
「クレンジング=化粧落とし」の認識が大勢でしょう。しかし、そもそもクレンジング(cleansing)という呼び名の通り、もとの意味は浄化、きれいにするということです。それが和製英語として、化粧落としの意味で使われるようになりました。
クレンジングをすると化粧が落ちますが、それだけでなく、実際には化粧以外の様々な汚れも落としてくれています。ただ、このような説明を受けると「そういうことなら、石けんや洗顔フォームでも良いのでは?」という疑問が湧く人もいるでしょう。
この疑問はもっともで、化粧落としを石けんや他の洗顔料で行っても構いません。肌は清潔(clean)になります。ところが、ベースメイク製品やポイントメイクに使われている様々なパウダー顔料がきれいさっぱりとは取れずに、少しだけ残ってしまいます。
肌としては十分清潔なので、パウダー顔料が少しくらい残っていてもよいと思えたらよいのですが、女性にとっては気になるものです。もちろん石けんや他の洗顔料で二度、三度と洗えば落としきれますが、そんな洗い方をしていたら、洗い過ぎの弊害が出てきます。汚れだけでなく、肌(角質)も一緒に洗い流してしまうのです。
そこで化粧を落とすのに特化した様々な洗顔料が開発され、洗い過ぎずに化粧を落とすものをクレンジング料と呼ぶようになったのです。
そういうことなら、化粧をしない男性は洗顔料で洗うだけでよし、わざわざクレンジングしなくてよいのでは、ということになります。実際その通りだと、サッポーも考えています。
ところが、男性でもクレンジング料を使用した方がよいケースがあります。
男性にクレンジング料を勧めたいケースとは
洗い過ぎることなく、肌を傷めることなく化粧を落とそうとしたのが、クレンジング料の始まり……視点を変えて解説すると、傷みが進行した肌が健康を取り戻すにも、クレンジング料の方が洗顔料よりも洗い過ぎる心配が少なく、適していると言えます。
傷みが進行した肌とは、例えば、
- ニキビがよくできる
- 毛穴が目立つ
- 肌理が粗い
- 炎症性の赤みがよく現れる
- 乾燥肌の傾向が強い
- 脂性肌の傾向が強い
- 敏感肌だと自覚している
男性にも、上のような状態にある肌はけっこう多いはずです。このような肌には、「洗い過ぎずに、健康上最低限度の肌の清潔を確保する」ことが優先されます。そこで“男性にもクレンジングを!”と言いたいのです。化粧をする・しないは関係ありません。
どんなクレンジング料を選ぶとよいのか?
少し強引にクレンジング料の成り立ちを解説してまいりました。ただ、実際に販売されているクレンジング料には洗浄力の強いものから、ほどほどのものまで様々です。中にはサッポーのように全く洗浄力がないものもあります。
いったいどのような基準で選ぶとよいのか、解説してまいります。
- 洗浄力が弱いのではなく、全くない
- 柔らかなテクスチャで指すべりが良く、摩擦が少ない
この二つは基本要件と言えます。
“TAISUKE”さんがお使いの「化粧落としコールドクリーム」がふきとるだけでも済ませられるものであれば、洗浄力はありません。また二つ目の要件も多くのものはクリアしています。
しかし、すすいでもべったりとオイル成分が肌に残るのが難点といえるでしょう。
さらに良いクレンジングを目指すなら、
- 様々な汚れに素早くなじむため、保湿剤等の水性成分が充実している
- 油性の汚れ(皮脂や油脂)やその酸化物を浮かすため、多種類のオイル成分が配合されている
汚れに素早くなじんで浮かすことで、肌に負担をかけずに落とせます。
- すすいだ後にべたつきが少ない
オイル成分がべったりと肌に残ると気になって、すすぎに力が入りすぎ、手指の摩擦で洗い過ぎる人がたくさんいます。べたつきが少ないと、このような弊害がありません。
以上がクレンジング料の選択基準です。見つけるのは少々難しいかもしれません。でも、実はサッポーのクレンジングクリームなら全て満たしているのです。(手前味噌ですみません)
いかがでしたか。
クレンジングが必要なのは、女性だけではありません。男性にも極めて影響力のあるスキンケアです。
そのなかでも、上の基準を満たしたクレンジングが理想的なのですね。
- 肌の傷みが進行していたら、男性にもクレンジングが有効
- クレンジング料の選択基準を知ることが大事
編集後記
クレンジングクリームを使うことに抵抗がある男性も多いようです。でも、メイクを落とすことだけがクレンジングの目的ではないのですね。
肌の為に良いもの!と認識を改めていただけたら幸いです。これからは、ますます男性も「キレイ」を求められる時代になって行くと思いますよ。
「サッポー美肌塾」第202号
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