本日は趣を変えて、サッポー製品のお話です。
- 洗浄力がない純なクリーム
- 洗浄剤として界面活性剤を使用していない(乳化剤としてのみ使用)
- 乳液やクリームと同じ構造
- 肌に長くのせていても大丈夫
- 一日に何度使用しても洗い過ぎにならない
- マッサージクリームとして使える
- メイク落としではなく、メイク浮かし
……と幾度となく伝えてきました。そして私達は、これをクレンジング料を選ぶ際の基準としています。
それでも、まだ浸透率は低く、世間には洗浄力のあるクレンジングが多いのが現状……私たちの努力不足もあると反省!
ということで、今回は実際に、初めてサッポーのクレンジングクリームをお使いになった“emi”さんからのお便りを元に講義をすすめていきたいと思います。
重いクルクルがふわっと軽いクルクルに?
“emi”さんのご質問・相談
はじめまして。
先日、クレンジングとソープのトライアルセットを購入させて頂きました“emi”と申します。質問がありメールさせて頂きました。
クレンジングクリームについてなのですが、肌にのばしてクルクルしていると、急に液状に変わり、指すべりがとても良くなります。
こうなると、肌に摩擦感もなくとても気持ちよくクルクルできるのですが、液状になるまでは少し感触が重く摩擦感があります。
肌にのばした後、温まって液状になるのを待ってからクルクルを始めたほうが良いのでしょうか?
それとも手のひらにクリームを取り、両手を合わせるなどして温めてから顔に置いたほうがよいのでしょうか?
“emi”さんは、細かく観察されていますね。
“emi”さんのおっしゃるように、サッポーのクレンジングクリームは、メイクを浮かす際に、肌上で柔らかくなったり硬くなったりします。
それは以下の変化です。
- クリームの温度が高くなると柔らかくなる
- クリームにメイク等の汚れがなじんでいくときに硬くなる
- クリームが汚れにすっかりなじむと再び柔らかくなる
- クリームに水分が加わると柔らかくなる
この変化をさらに具体的に言うと……
クリームを塗り伸ばすと、肌の温度で少し柔らかくなります。そして、クルクルとマッサージすることで汚れになじみ、硬くなっていきます。
硬くなるのは、クリームが汚れをとらえたサイン!と受け取りましょう。(ここまで通常1~2分くらい)
指滑りが重くなったら、クルクルの力を緩めます。同じ力でクルクルしていると、摩擦が生じてしまうからです。
やさしーくクルクルを続けていると、ふわっと指滑りが軽くなります。これが、肌から汚れが浮いた瞬間です。湯水で洗い流してOK!のサインです。
サッポーのクレンジングクリームは、洗浄力がないし、クルクルが気持ちいいので、ずっと続けていたいという人もいますが、時間が長くなると、その分摩擦が生じやすいので、クレンジング目的で使用する場合は、1~2分で流しましょう。
マッサージクリームとして使用する場合は、クリームを多めにしたり、途中で追加したりすれば、問題ありません。
事前にクレンジングクリームを柔らかくした方が?
“emi”さんの質問に、クリームを柔らかくしてから使った方が良いのか?とありました。
クリームを柔らかくするに越したことはありませんが、重たくなった時でも摩擦が強くなっていなければ、そんなに心配することはありません。クルクルがグルグルになっていなければ大丈夫です。
ここで、もっと優しいクレンジングの方法をお伝えしておきましょう。それは、クリームを柔らかくするのではなく、肌自体を柔らかくすることです。発想の転換、ですね。
肌を柔らかくするために利用するのは「水」です。
例えば、そうめんは硬いままだと簡単に折れ、壊れます。でも、しっかりゆでて水分を吸うと、柔らかくなります。
角質もこれと同じで、水分を吸うことで柔らかく、壊れにくくなるのです。
そこで、サッポーが提案するのは……
- クレンジング前の予洗い
-
まず、クレンジング前にザッと顔をすすぎ、肌表面を柔らかくします。そして、軽くタオルドライします。
その後、クレンジングクリームでクルクルします。(重くなる感覚や軽くなる感覚を感じない場合は、1~2分でクルクルを終えます)
クレンジング後、石けんで仕上げ洗顔をします。これで、肌はさっぱりします。
- お風呂でクレンジング
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お風呂で暖まり、肌が水分を含んでから、クレンジングを始めると、予洗いしたときよりさらに肌が柔らかくなります。
乾いたタオルを一枚、お風呂場に持ち込んでおき、同様に軽くタオルドライしてからクレンジングを始めましょう。
また予洗いやお風呂で温まることにより、汚れもある程度浮き上がります。クリームがなじむまでの時間も短くなったり、クリームの量が少なくても済むようになったります。
いいこと尽くしです!今日から始めてみましょう。
肌が育つと、クレンジングクリームの量が少なくてすむ?
“emi”さんのご相談には続きがありました。
“emi”さんのご質問・相談
これはただの興味なのですが、初日にクレンジングクリームを使った際、最初500円玉1つ分ほどを顔に伸ばしたのですが、クルクルする内、みるみる肌が吸い込んでしまい、結局継ぎ足し継ぎ足しで500円玉3つ分ほど使ってしまいました。
ところが今日で1週間近くになるのですが、だんだん500円玉1つ分で、十分伸びるようになってきました。これは、肌の乾燥がよくなってきたと考えてよいのでしょうか?もしそうだったら嬉しいのでお聞きしたくなりました。
これは、ずいぶん良い変化だと言えるのではないでしょうか。
一つひとつの角質の保水能力が高まり、同時に角質と角質をつなぐ、セラミド等の細胞間脂質が充実してきた現れだからです。
乾燥した角質層は、クレンジングクリームの水分を吸い取ってしまうのですが、それが起こらなくなったのです。
だからクリームの量が少なくても、クルクルと滑りの良いマッサージが継続できるのですね。
これからもっと“emi”さんの肌は、乾燥しにくい状態に変化していきます。
乾燥しにくい肌の下では、よく育ったバリアーが表皮の育つ時間を生み出していくようになります。そうすれば、良い循環(ターンオーバー)の始まりです。
肌の変化を楽しみにしましょう。
いかがでしたか。
サッポーのクレンジングクリームの特徴を少しでもお解りいただけたら、幸いです。今回触れられなかった特徴についても、またの機会に解説できたら……と思います。
- 予洗いでサッポーのクレンジングはもっと優しくなる
- 肌が育つとクレンジングクリームをたくさん使わなくてもよくなる
更新
出来てるようで、出来ていない……“洗い過ぎない洗顔”
サッポー美肌塾では、洗顔による皮脂や汚れの「取り過ぎ」「洗い過ぎ」に警鐘を鳴らしています。でも、これは今では常識になってきました。しかし「洗い過ぎない洗顔」の出来ている方はごく少数です。
- 「もしかして私の洗顔も、“洗い過ぎ”なの?」
- 「洗浄力の弱いクレンジングなら、大丈夫なのでは?」
どこからが洗い過ぎなのか、ハッキリとした判断基準が無いので、次々と疑問や不安が湧いてきます。
洗い過ぎにならないためには『洗浄力』と『手指の力加減』がポイントです。
- 洗浄力の無いクレンジング料
- 界面活性剤が肌に残らない洗顔料
- 手指と肌の摩擦で汚れを取らない
これらが揃って“洗い過ぎない洗顔”だとサッポーは解説しています。
サッポーのクレンジング料も洗顔料も、上の条件を満たしています。あとは力加減を調節するだけ。
洗顔は、毎日行うスキンケアです。小さな変化の積み重ねが、大きな変化に繋がります。良い洗顔を選びたいですね。
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