たいていの化粧品には、標準的な使用量が表示されています。
サクランボ大、100円玉大とか、1プッシュ、2プッシュとか。化粧品会社それぞれ、表現に工夫をしているようです。
しかし、この量で本当に良いのかよく分からない……と思ったことはありませんか?それもそのはず、表現は具体的でも、量として受け取る感覚は一人ひとり違うのですから。
そこで今回は、化粧品の使用量について、サッポーが解説したいと思います。
標準使用量とは言うけれど……
サッポーも他の化粧品会社の例に漏れず、標準使用量を表示しています。
アイテム | 標準使用量 |
---|---|
クレンジングクリーム | さくらんぼ大(約直径2cm) |
スキンローション(しっとり) | 100円玉大(約直径2cm) |
スキンコントロールローション(さっぱり) | 500円玉大(約直径2.5cm) |
リクイッドモイスチュア(乳液) | パール粒大(約直径1cm) |
モイスチュアクリーム | パール粒大(約直径1cm) |
エスカバー(敏感肌用クリーム) | あずき粒大(直径1cm弱) |
代表的なアイテムの例を挙げました。これをグラム換算し、使用期間の目安を計算すると、
アイテム | グラム換算 | 使用期間の目安 |
---|---|---|
クレンジングクリーム | 2.5g | 約2ヶ月分/1日1回 |
スキンローション(しっとり) | 0.8ml | 約2ヶ月分/1日2回 |
スキンコントロールローション(さっぱり) | 1.2ml | 約2ヶ月分/1日2回 |
リクイッドモイスチュア(乳液) | 0.4g | 約4ヶ月分/1日2回 |
モイスチュアクリーム | 0.4g | 約45日分/1日2回 |
エスカバー(敏感肌用クリーム) | 0.4g | 約2ヶ月分/1日2回 |
※全てレギュラーサイズで計算
となります。グラム表示はより具体的ですが、分かりにくい人もいるでしょう。さらに使用期間の目安通りに使い終わるとも限りません。
実は、サッポーにも(特に使用を始めたばかりの方からの)使用量に関する相談がすごく多いのです。
- 「決められている使用量では潤いが足りません」
- 「量を守って使用しているのに乾燥します」
- 「書かれている量では肌がベタベタします」
- 「この量では足りないのでたくさんつけてしまいます」
標準使用量とあなたの適量は違う
肌が潤った感じがしない、逆にべたつく……このようなことが起こるのは、標準使用量が誰にも当てはまるわけではないからです。
人によって肌状態や肌トラブル、過ごす環境は様々です。
乾燥する肌、べたつく肌、毛穴が気になる肌、シミ、ニキビ……等々挙げればキリがありません。また外で過ごすのか、室内で過ごすのか、寒いか、暑いか……など、場所や季節によって肌を取り巻く環境は異なります。
このような違いがあるのに、サクランボや硬貨の大きさで量を決めるわけにはいきません。標準使用量は、あくまで目安に過ぎないのです。
もちろん標準使用量通りで、良い状態がキープできる肌もあります。でも、本当の適量を知れば、もっと美しい肌が目指せるのです。
十年一日のごとく、同じことを繰り返していても、スキンケアの上達や肌の向上は望めません。そのうち、化粧品の量について考えなくなり、毎日のスキンケアが雑になります。
では適量を知るには、どうすればいいのでしょうか?次項で解説します。
化粧品の適量を知ることがもたらす効果
適量を知る最初の方法としては、
- あなたがスキンケアをするときに気持ち良いと思う量をつけること
しかし、これだけでは平均点レベルです。加えて、
- 今日過ごす環境を考慮し、肌が快適に思うだろう量をつけること
例えば、寒い日に外で過ごす場合は、乳液を多めにつけてみる、また乳液よりも乾燥からの保護力が強いクリームに変えてみる……など。
一方で、肌が良くなっているかという長期的な視点が必要です。
- その量で、そのアイテムで、あなたの目指す肌に近づいたか?肌トラブルが改善したか?
もし効果が出ていなければ、軌道修正が必要です。
適量がよく分からない時は、あなたが考えるよりも多めにつけます。量が多くても、肌への悪影響はないからです。使い心地ががイマイチ、もったいない、程度で済みます。
でも量が足りなければ、悪影響が出てきます。肌が乾燥や紫外線などのダメージを受けるからです。
化粧品の適量を知れば……
肌に必要な化粧品とその適量を知り、スキンケアが適切になると、カサカサやガサガサ、べたつき、毛穴の目立ち、ニキビ等、こういったトラブルの一つひとつが解消されていきます。これは、肌が育ち、バリアーが強くなったからです。
よく育った肌は、自ら水分を蓄えられるようになり、化粧品をたくさんつけなくても潤います。スキンケアもぐっと楽になり、しかも経済的ですね。
- 肌状態と環境で化粧品の適量は変わる
- 少しの量で潤う肌を目指しましょう
更新
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さて、サッポー美肌塾の講義はいかがでしたか。
役に立つ内容でしたか、それとも既に知っている内容でしたか?
スキンケアにおいては、使う製品だけではなく、肌の理解・ケアの技術に始まり、ライフスタイルやメンタル面、食生活……様々な範囲の知識が必要です。
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