物理的ダメージとは、何かの力が加わったり、何かのエネルギーが働くことによって生じます。
例えば、頬をつねると、痛みを感じます。叩いたあとは赤くなります。でも、誰も好んでこのようなバカなことはしません。
ところが、このような極端なことでなくても、物理的ダメージによって肌の美しさや健康を損なっている人はたくさんいます。どうしてでしょう?
それは自覚できないダメージだからです。ダメージとも思わない程度の物理的な力が、肌に影響を及ぼしている場合があるからです。
どのようなことか見ていきましょう。
気づいていない物理的ダメージ
肌への物理的ダメージは、圧迫・引っ張り・摩擦などです。力が加わることで肌を傷めています。
具体的には、マッサージ、パッティング、洗顔、拭き取り、化粧品をつける、パフやブラシでのメイク……等々です。
つまり、肌が何かと接する場合は全て力が加わり、ダメージを与える可能性があります。もちろん普通に、常識通りにこれらが行えていたら、物理的ダメージの心配がないものもあります。
問題なのは、この“普通に”とか、“常識通り”の程度が人により異なることです。基準となる“ものさし”が無く、それぞれの感覚に委ねられているからです。
かといって、一つ一つの程度をお伝えしようとすると、話が長くなり、収拾がつかなくなります。ここは他のサッポー美肌塾講義に委ねることにします。
次は、具体的にサッポーのアイテムで物理的ダメージを紹介していきます。
例えば、サッポーのクレンジングクリーム
サッポーのクレンジングは、化粧をはじめとする汚れを浮かせることに特化したクリームです。乾いた肌につけて、クルクルと優しいマッサージを行うことで、効率よく汚れが取れます。
6種の保湿成分と12種類の油脂成分がほどよく乳化された柔らかいクリームが肌と手指の間の潤滑油となります。クルクルは心地よく、よほど強く力を加えない限り、ダメージとなるような摩擦は生じません。
1分ほどクルクルしていると、指滑りが重くなってきます。クリームが汚れを捉えたサインです。その内に指滑りがふわっと軽くなります。これが汚れが肌から浮いた合図。湯水で流して、気持ちよくクレンジングを終えます。
ところが指滑りが重くなった時、自然に指に力が入ります。無意識に指滑りの良いクルクルを求めてしまうのでしょう。
この時、圧迫や引っ張りが強まり、摩擦係数も上昇……皮膚組織を傷めたり、摩擦で角質を剥がれやくなります。毎日繰り返されることですから、与える影響は大きいはずです。でもそんな悪影響など想像もしません。
「洗浄剤がない、洗い過ぎることもない、肌が育ってる♪」と気分良くクルクルを続けることになります。
上の例で何が言いたいかというと、一定の成果と目的は達成していますが、「もっとよくなる」「もっと美しくなる」と言う面においてロスを生じているのです。アクセルを踏みながらブレーキも踏んでいる状態です。とてももったいないですね。
なので、サッポーでは指滑りが重くなった時は、指に力を入れるのではなく、力を緩めるように案内しています。すごく簡単そうに思いますが、これがなかなか難しいようです。
本人が意識して力加減を変え、さらにそれを習慣化して初めて肌が変わります。良い習慣が続けば、今まで知らなかった肌の美しさを知ることになります。
クレンジングのクルクルを例に取り上げましたが、タオルやあぶらとり紙の使い方、顔を触る癖等々、顔との接点はたくさんあります。これを機会に全てを見なおしてみましょう。必要以上の力が加わっていることに気付くはずです。
- 物理的ダメージとは、肌に触れるもの全てが対象
- 物理的ダメージには、気付かない程度のものが多い
編集後記
頬杖をつく、眠くて目を擦る……ちょっとした仕草も日常に潜む物理的ダメージかもしれません。
全て排除するのは難しいですが、ダメージになっている!と意識するだけで、回数が減ったり、加える力が小さくなるはず。まずは意識改革からはじめましょう。
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