「肌が育つケア」と満足度の関係

「あなたは今の肌に満足してますか?」

「あなたは今の肌に満足してますか?」このように問われたら、あなたはどのように答えるでしょうか?

「もっときれいになれるなら、なりたい!でも、そんなに努力できない……。」とか、「お金次第かもしれないけど、必ずきれいになる保証はない……。まあ、こんなところで満足かな。」現状の肌に、特に不満を持たない人の場合、このようなスタンスが多いように想像します。

一方、肌に悩みを抱える人や強い不満がある人の場合はどうでしょう。「しっとり(すべすべ)した肌に生まれ変わりたい、どうするの?」「このニキビとサヨナラしたい。どうしたらいい?!」「きれいな肌は憧れ!どんな努力だってする!」悩みや不満を解消したい意識を強く感じます。

現実は百人百様なのですが、日々相談業務にあたるサッポー美肌塾のカウンセラーが受けた印象を代弁すると、上の2傾向に大別できるように思います。

サッポーが推奨する“肌が育つケア”の視点から、相談者の不満や満足を解体し、あるべき“肌が育つケア”の立ち位置を確認していただきましょう。

特に不満のない肌が目指すべき『肌が育つケア』

不満が全くないとは言わないけど、そこそこ満足できる状態にある肌が陥りやすい罠は、現状に甘んじてしまうことです。現状を良しと満足すると、必ずといってよいほどに肌の退行・劣化を促進する方向に流されてしまうのです。つまり想像以上に老化を進行させることに繋がります。

ある日、ふと肌の現状に唖然とし、保湿だ、美白だ、パックだ、アンチエイジングだ!とあわてふためいても、そのような間に合わせのケアに本当の肌改善はありません。良くなったように見えても一時的な見かけの変化に過ぎず、やがてメッキは剥がれてしまいます。

肌は育ち続けることによってのみ改善するし、あるいはまた、より良い状態であり続けることができます。老化という宿命を背負った肌にとって、現状維持は後退を意味してしまうからです。

「今日は終電になりそう。夕方にクレンジングから化粧直しをしておこう!」

「今日は外出しない。でも外は晴れているから、UVケアは忘れない!」

「今の気候と肌にあわせて、朝の化粧水はさっぱりタイプ、夜はしっとりタイプ」

……挙げるとキリがありませんが、このようなささやかな配慮が自然に出来ている人は、「現状維持でよし」としている人ではありません。

サッポーが常々、「肌が育つケアの完成度を高める」と言っておりますのは、このような小さな配慮が無意識のうちにできるようになることです。

配慮の一つひとつはけっして難しいことではありません。でも、知識と判断力は必要です。さらに備え(用意)があり、習慣化できて始めて身に付いたことになります。

自分の肌に特に不満がない人は、スキンケアに大きなボトルネックがない人です。しかし、肌の育ちを邪魔する小さなボトルネックは、必ずたくさん隠し持っています。

既に身に付いている知識と判断力はたくさんあるでしょう。でもそれで良しとせず、サッポー美肌塾を読みすすめると、今まで読み飛ばしていた知らない知識と判断が見つかります。一つひとつ身に付けていきましょう。それが「肌が育つケアの完成度を高める」と言うことです。

そこそこきれいな肌で満足している人、そこそこ健康な肌で満足している人にこそ、実践していただきたいテーマです。良く育った肌は、強く、美しい……もう一段の強さと美しさを目指して下さい。肌は必ず応えてくれます。その時あなたは自分の肌にうっとりすることでしょう。

悩みや不満を抱える肌が目指すべき『肌が育つケア』

肌にトラブルや悩みの種があると、何とか解消したいと強く願うのは無理もありません。人の肌を見る以上に自分の肌には目がいくものだからです。

雑誌やTVの画面には、きれいな肌が溢れているようにさえ見えてきます。そんな時に、例えば化粧品の広告に、「ニキビ肌には○○!」といって、ニキビのないつるつる肌女性の満面の笑顔を見ると、私にも効果ありそう!と思いたくなります。

でも、肌の深刻な悩みやトラブルが解消し、つるつる、すべすべ、しっとりの肌になるには、悩みやトラブルになり得た原因を一つひとつ取り除き、尚かつ、肌を作る細胞一つひとつが、以前より良く育った細胞に変化し続ける環境を得て、初めて肌は変わり始めるのです。肌自身が自ら変貌を遂げていくのです。

肌トラブルや悩みには様々なものがあるので、ここで対処法の一つひとつを紹介することはできませんが、一定のセオリー(正統な手法)があります。けっして、○○で解消するといったワンパターンでは解消しないのです。サッポーのセオリーを紹介します。

1. 現状の肌を知り、肌がある程度の健康を取り戻すことに専念する

まず肌の敏感さがどの程度なのかを知り、医師の治療が妥当か、セルフケアの段階にあるのかを押さえます。次に、使用してもよいスキンケア製品の範囲を確定します。肌がヒステリーを起こさない環境を心がけ、できる範囲のケアで肌の健康が戻るのを待ちます。

2. 肌が育つ環境を充実していく

肌がある程度の健康を取り戻したら、使用するスキンケア製品の範囲を拡大し、一つひとつ試用して安全に使えることを確かめながら、肌が育つ環境作りの完成度を上げていきます。つまり、肌が正常なターンオーバーを繰り返す環境を、試行錯誤しながら確保するのがこの段階です。

3. 肌が育つケアの完成度を高める(徹底と継続)

2の段階を経た肌は、既に、前節の「特に不満のない肌」に近づいています。トラブルや悩み解消の入り口に辿り着いたと言うことです。次の、この3の段階でたいていのトラブルは解消していきます。内容は前節を参照して下さい。

花を育てるように

雑誌やチラシ、TVのコマーシャルは、いきなり良くなった肌のイメージを提示するので、誤解したくなり?、飛びつきたくなります。しかし、悩みや不満が大きい肌ほど、良くなった肌に至るストーリーを丁寧に思い描き、辿る必要があります。

植物の成長だって、いきなり花が咲き、実が成るわけではありません。過程があり、順序があります。最終の成果にいきなり飛びついてはいけないのです。成功するには、1歩先の成果を目指すのがセオリーです。2歩先、3歩先の結果を目指すと必ずと言っていいほど失敗します。肌はまだ準備ができてないからです。

サッポーの肌が育つケアのスタンス、しっかりと伝わったでしょうか?

さて、「あなたは今の肌に満足してますか?」


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