男性よ、美肌を目指せ! スキンケアは男女共通でOK

男性のスキンケアのイメージ画像

2001年から「サッポー美肌塾」を発行していますが、当初から少ないながらも男性の読者やサッポー愛用者はいました。

サッポー独特の理論的な言い回しが男性に受けたかもしれません。また通信販売であることや化粧品パッケージのシンプルさなど、男性がスキンケアを始める抵抗感を和らげていたのでしょう。

愛用者は徐々に増え、今や全体の14%、つまり7人に1人が男性。男性に向けたPRをしていないのに……です。

今や男性のスキンケアは珍しくありませんが、サッポーには20年も前からスキンケアに興味を持った男性が集まっていました。表に出ないだけで、需要があったと言うことでしょう。

「清潔感がある人に見られたい」「身だしなみを整えたい」など、20代・30代の男性を中心に、美容への欲求は高まっています。職場でも家庭でも、健康でキレイな肌が好ましく、当たり前な時代が来ています。

サッポーもこの傾向は大歓迎なのですが、心配なこともあり、男性スキンケアの正しい視点を解説したく思いました。

「男性はメンズコスメ」……はナンセンス

まずは、男性の肌について、よくいわれる特徴を見ていきましょう。

女性に比べて皮脂が多く、べたつきやすい?

男性ホルモンの関係で、平均して女性よりも皮脂の分泌量が多いのは事実です。

しかし、人が一日に分泌する皮脂は、頭のてっぺんから足のつま先まで、全身で1~2g、多く分泌されても2~3gです。つまり、せいぜい一日1g程度の違いなのです。

当然女性でも男性より皮脂が多い人もいます。また、肌を傷めると肌の防衛反応で皮脂分泌は誰でも活発化します。男女差があるというよりも、個人差の方が大きい…‥これが実態です。

皮脂分泌の差はほとんどないのに、男性の方がべたつきやすいと言われるのはどうしてでしょう?

筋肉のイメージ画像

それは、女性より筋肉量が多く、発熱量が多いため、汗をたくさん掻くことが関係しています。

汗の量は、日によって軽く1~2リットル変動します。この大量の汗に微量の皮脂が混じってベタベタするというのが、べたつきの正体です。

このような状況で肌を傷めると、角質は育ちが悪く硬くなるため、皮脂だけでなく汗の分泌量も増えます。そのため、ベタベタとテカリ続ける肌が助長されるわけです。

育った柔らかい角質の肌なら、汗が多くても乾きやすく、ベタベタが続かないのです。

女性より角質層が厚い?

男性は女性に比べ、角質層が1~2層多いと言われますが、どういうことなのでしょうか?

男性は外で働き、女性は家を守るというのが、かつての日本の生活様式でした。男性は、基本的にスキンケアやUVケアなどしませんから、風に吹かれ、紫外線を浴び、女性より肌の劣化が進んでいました。

厳しい環境に順応し、硬さと厚みを増してきたのが男性の肌です。物理的には強いのですが、水分量が少なく、脆く壊れやすいのが特徴で、一旦壊れると回復力が弱く、実際は不健康な面も併せ持つ肌なのです。

しかし、現代では男女共に同じような仕事をし、同じような環境で過ごすようになっています。なので、男女の肌には大きな差はないと言えます。

あるのは生活(スキンケアを含む)習慣の差です。スキンケアの考え方・方法は、ほとんど同じで良いと考えるのが当然です。

ところが、男性は“スキンケアは女性と同じではいけない”と言う思い込みがあるのでしょう。「メンズコスメ」というジャンルの化粧品を自然に選択しています。確かにスキンケア習慣のない男性に安心感を与えてきた名称と言えます。

もちろんメンズコスメでも、製品選びに間違いがなければよいのです。でも、上のような皮脂の多さや角質層の厚さの、解決を謳って販売される製品が目立つようで、サッポーとしては心配になります。

もし、スクラブやクレイを配合し、皮脂や角質をしっかり落とそうとする洗顔料を使っていたら……?べたつくからと、さっぱりタイプでアルコール配合量の多い化粧水を使っていたら……?

ここでは解説しませんが、悲劇が起こるのは、目に見えています。

肌の構造は男女同じなのだから、化粧品も共通で良いのです。男性用・女性用を分けること自体がナンセンスなのです。

基本は、洗顔・保湿・乾燥保護・紫外線対策、これらに適切なアイテムを選び、正しいケアがなされていることです。

長くなるのでここでは具体的なケアは割愛します。詳しくは、当美肌塾の過去の講義を読んでみましょう。

男性の肌を取り巻くリスクをピックアップ

男女の肌に違いはないといっても、男性特有のリスクはあります。代表的なものを挙げました。

例えば、「ひげそり」

程度の差はあれ、ひげそりで肌を傷めている男性は多いですね。

女性にも顔そりをする人はいますが、男性のように毎日ではありません。またもともと産毛のような柔らかい毛なので、剃る際のリスクも大きくありません。

そうであれば、男性の硬くて太い毛でも柔らかくしてしまえば良いのです。

その前にまず大事なのが、剃刀の品質です。よく切れる剃刀を選びましょう。安物はダメです。電動の場合、切れ味を維持するため、水洗いできるものが良いでしょう。

まず、ひげそり前に洗顔料で洗います。但し、剃刀負けをしやすい人は、余計に肌を荒らすので、石けんは使用してはいけません。

ひげそりのイメージ画像

水分が残ったままの肌に、シェービングフォーム(クリーム・ジェル等なんでも)を塗り、少し時間を置いてから剃り始めます。置く時間は、1~2分程度を目安に、それ以上長くなってもOKです。

これは水で濡れた毛をシェービングフォームで乾かないようにし、時間を置くことで、さらに柔らかくするためです。毛を柔らかくすると、切れやすいだけではなく切り口もきれいに仕上がります。

そして剃り方は、「順剃り」といって毛の流れに沿う方法と「逆剃り」と言って毛の流れに逆らう方法がありますが、基本は肌に優しい順剃りで行います。逆剃りは肌を傷めやすいですからね。

慣れてきたら、きれいに仕上がる逆剃りも取り入れます。柔らかくなった毛とシェービングフォームの潤滑油、優しく剃るテクニックがあれば、逆剃りもOKでしょう。

ひげそりの後は、化粧水をつけてスキンケアを始めます。アルコール配合量の多いアフターシェーブローションは、リスクが大きいのでお勧めしません。

例えば、「紫外線対策」

男性のスキンケア意識の高まりとともに、化粧水+乳液やクリームまでを使用する方は増えたのですが、紫外線対策となると、おざなりになっている方が目立ちます。この意識の低さは、大きなリスクです。

UVケアそのものをしていない方も多く、していても穴だらけのケアになっているようです。していない方は、しっかり美肌塾で必要性を勉強しましょう。している方も、このような穴が空いてないか、確認しておきましょう。

  • 日焼け止めは、必要な時しかつけない。
  • 日焼け止めは、雨や曇りの日はつけない。
  • 汗をかいても、日焼け止めの塗り直しはしない。

女性は、メイクをするのであまり意識せずとも、UVケアを行っています。たいていのファンデーションには、UV防御機能が付加されているからです。必要に応じて化粧直しもするので、メンテナンスも自然に行えています。

一方、化粧習慣のない男性はかなり意識しないとこの辺りが難しいようです。まずは季節や気候に関係なく、“朝のケアはUVケアまでをセット”として考えることから始めてみましょう。

そして、大事なのがUVケア製品の選び方です。特別な日以外は、紫外線吸収剤や耐水機能強化製品(ウォータプルーフ=汗を掻いてもべたつかない製品)は選ばないようにしましょう。

耐水機能強化製品を常用すると、その日は良くても次第に肌の水分が少なくなり、かえって汗や皮脂の多い肌に変わっていきます。

日焼け止めは、紫外線散乱材を使用したものがお勧めですが、探すのに苦労するため、特に男性にはサッポーの製品を勧めるようにしています。

プロテクトベース

白い日焼け止めクリームなので、男性には使いやすい製品です。ただし、少し硬いので、育ちの悪い硬い肌には、白浮きする場合があります。

カラーベールUV

クリームタイプのファンデーションです。ファンデーションと聞くと抵抗があるかもしれませんが、薄付きなので自然に仕上がります。肌が健康に見えるので、男性ファンが増えています。

営業や対面のお仕事をされている方には、特にお勧めです。

いかかでしたか?

男性の肌は、強くて丈夫なイメージがありますが、本当は女性より脆く、回復力も弱いのです。ここは、スキンケアを長年習慣にしてきた女性に軍配が上がるようです。男性も負けずに頑張っていきましょう。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 男女の肌に違いはなし。スキンケアも同じでOK
  • 男性を取り巻く肌リスクを排除し、正しいケアを身につける
黒板に注目!

編集後記

スキンケアをする男性が増えてきたのは嬉しいことなのですが、間違った情報と化粧品が氾濫しているのが気になります。

でも、このようことを繰り返しながら、徐々に切磋琢磨されていくのだと思います。本来は、男性も “肌が育つケア”がスタンダードなんですね。


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