「暑い夏の真っ盛りに紫外線対策の話? 言われなくてもわかってるのに……」
…と、そっぽを向かないで下さいね。自分でこれでOK!と思っているほどには、確かな紫外線対策になっていないことが多いのです。
例えば、お盆の時期はとにかく忙しいし、人との接触も多く、出かけることも重なります。暑い時期なので汗で化粧(UVケア)が崩れていることもしばしばです。そんな時、どのように対処していますか?
お盆という非日常においては、実は対処できていない、または手薄になっていることが多いようです。
紫外線は夜明けから日没まで、天候に量は左右されますが、常に降り注いでいます。ところが、お盆は、することなすことがいつもとはずいぶん勝手が違う。するとスキンケアの対処もいつものペースが乱れるものです。
実はこのような状況は、いつも通りのスケジュールをこなす毎日にも多く発生しています。でも、非日常が発生する頻度は少ないから、落ちついて柔軟に対処できているのです。
でも、非日常が重なるとどうでしょう。今日の講義の結論は、非日常な生活場面においても、スキンケア~肌管理は日常のペースを乱さないというところにあります。それでは講義に入ります。
紫外線対策の基本を再認識する
- 明るい昼間は、天候や外出の有無にかかわらずUVケアを
- UVケアの程度は違っても、寒い冬も暑い夏も防御する習慣を
- 化粧(UVケア)が崩れたら、化粧直しする習慣を鉄則に
このような姿勢が基本的なスタンスになっているか、見直してみましょう。短い時間で大きなダメージを与える紫外線もあれば、小さくても積み重なって大きなダメージになる紫外線もあります。このような二つの怖い側面を持つのが紫外線の特徴です。
火傷する(赤くなるような)強烈な紫外線はガードしているが、日焼けもしない弱い紫外線ならノーガードというのではダメです。しわやたるみなど肌が衰えるのは弱い紫外線による影響が大です。光老化といわれジワジワと肌を劣化させています。シミや日焼け防止だけで紫外線対策を考えていては、肌の持ち主としては失格ですよ。
以上の解説を踏まえて、日ごろ行っているUVケアを、上記1~3に従い見直してみましょう。
ちょっと「面倒くさい!」ですか?
でも、それでは健康で強く美しい肌にはなれません。もっと簡単に考えましょう。その日にあわせてUVケアをする習慣と、崩れたら化粧直しする習慣が身に付けばいいだけなのですから。
「そんなの当たり前」にして下さいね。
毎朝歯を磨き、「こんにちは」と挨拶できる習慣は身に付いてるのですから、上記1~3のようなUVケアの習慣ができないはずはありません。
誰でもできることなのにできていない、これは大切さのレベルが、歯を磨くような無意識の習慣にまで育っていないからでしょう。
非日常における紫外線対策の備え
UVケアの大切さと、無意識の習慣に育てることが大切なのは理解しました。でも、それだけではほとんどの人が、無意識の習慣に育てることに失敗します。なぜなら、このような習慣を身につけても、日々の成果が感じられないからです。
数ヶ月単位、あるいは年単位でしか成果の積み重ねが見えないため、次第に疎かになって、そのうちこの習慣化作戦は挫折してしまいます。でも、一年続けられた人は、間違いなく習慣化に成功しています。成果が実感できるようになっているからです。習慣化に挫折した人と成功した人では、差がつく一方です。
「では、どうすれば習慣化できるのでしょうか?」
サッポーの薦めは、紫外線対策や化粧直しを、いつでも、どこでも、できるように備えることです。
ファンデーション(UVケアを兼ねた)での化粧直しは常識化していると思われますので、ここでは、さらに本格的な化粧直しを、いつでも、どこでも、できる備えを紹介します。
備えるもの
- 濡れたミニタオル
- 洗浄力のないクレンジングクリーム
- スキンケア・UVケアができる化粧品
最近は、おしゃれなパウダールームを備えたトイレもあるくらいですが、非日常はどんなシチュエーションになるか判ったものではありません。でも、上の備えがあり、人目を避けることができれば、いつでも、どこでもクレンジングからの化粧直しが可能になります。
非日常の化粧直し
濡れたミニタオルで顔を覆います。手のひらで押さえながらタオルの水分がある程度肌に移るまで一呼吸・二呼吸おきます。続いてクレンジングクリームで化粧浮かしを始めます。適当なところで、もう一度先ほどのミニタオルを使用して、ゆっくり拭き取ります。けっして強くこすらないように、化粧が少々残ってもよいという、楽な気持ちで拭き取ります。
ハイ、これで肌の洗浄は終わりです。後はいつものように化粧水から下地作りを始める…これで良いのです。
ところが、非日常では、上のような早ければ5分で済むような化粧直しでさえ、とてもできないということもあるでしょう。そんな時はいつもの簡易なファンデーションによる化粧直しでよいのです。大切なのは、紫外線対策をやり直すことなのです。
これで紫外線ダメージを積み重ねることはなくなります。見栄えだって確実によくなるのですから、そのまま放置することと比べたら、グンと爽快感が増します。
いかがでしたか。
暑い夏に水分補給が欠かせないように、紫外線対策は、いつでも、どこでも、不足を感じたらケアできることが必須です。明日の美肌を作るために、自分をしつけましょう。
- 曇りでも雨でも、冬でも、昼間はUVケアを!
- いつでも、どこでも、UVケアができる備えを!
「サッポー美肌塾」第566号
更新