シミやしわ・たるみができる最大の原因であり、敏感肌を作る大きな破壊力にもなる紫外線。肌に対する害が広く知られるようになり、1年を通じて紫外線を防止するこが常識となっています。今では、女性だけでなく男性にも浸透しつつあります。
しかし、紫外線防止の知識が正しく普及しているかというと、どうも怪しそうです。今回は基本的なことや押さえておくべきポイントを簡単に解説していきます。当美肌塾で、紫外線防止の概要を掴んでおきましょう。
紫外線ダメージを正しく知る
紫外線ダメージの特徴
- 肌表層だけでなく、真皮層まで破損させる侵入性の高いダメージ
- 夜明けから日没まで天候に応じて量は増減するが、必ず存在している
- 肌が受ける紫外線量(陽の強さ)により、破壊の影響度が大きく異なる
- 晴れた日の紫外線直射は、数分浴びただけで肌に炎症を起こす力を持つ(無防備でいた場合)
紫外線の肌への影響(実感できるものとできないものがある)
- 浴びる紫外線量が少なくても(弱くても)、肌は損傷を受けている
- 肌の修復力の範囲内であれば、紫外線のダメージは影響しない
- 雨や曇りの日は、紫外線に当たっていてもダメージを認識しにくい
- 日陰でも日向の1/2~1/3の紫外線を浴びるが、ダメージを認識しにくい・表皮層への影響は実感しやすい(表皮層は、約1ヶ月でターンオーバーする)
- 真皮層への影響は実感しにくい(真皮層は、4~5年かけてターンオーバーする)
このような特徴や肌への影響があります。実際は、肌の状態や過ごし方による個人差が大きく出ます。
また、その日その日は肌がダメージを実感していなくても、積み重なると着実に肌の劣化・老化を促進しているだろうことは多いに予想できます。
紫外線防止のためのツール
次に、紫外線を防止する化粧品や道具を見てみましょう。
まず、帽子や日傘等々の日除けグッズですが、防止力は低めです。肌に密着しないので紫外線(光)が侵入、また通すものもあります。
そして、紫外線対策の化粧品には「紫外線吸収剤」と「紫外線反射剤」の2種類があります。
紫外線吸収剤は、紫外線から肌を守る力は強いが、陽を浴びると熱を発し、熱ダメージを肌に与えます。それにより気づかない程度の炎症が見られます。
紫外線反射剤は、肌には負担がないが、汗や水・乾燥に弱く、取れやすい欠点があります。
さらに、シリコン油で耐水機能を高め、肌に密着して紫外線防止力を高めたものもあります。化粧崩れは起こしにくいのですが、汗(水分)を弾くため肌を乾燥させます。(ウォータープルーフ加工)
紫外線防止は、「紫外線吸収剤」or「紫外線反射剤」または、「紫外線吸収剤」+耐水機能強化、「紫外線反射剤」+耐水機能強化……このような組合せで行われますが、それぞれに長所と欠点があります。
なので、防止力の強さや便利さだけに気を取られていると、思わぬところで失敗をしている可能性があるのですね。
サッポーでは、紫外線反射剤だけを利用した製品と日除けグッズの組み合わせを推奨しています。それは肌が紫外線の元でもよく育つ環境を作るためです。
もちろん、これらツールの欠点は補わないといけません。日除けグッズを忘れず(面倒くさがらず?)身につけることと、崩れたと思ったら日中に化粧直しを行うことです。
健康で美しい肌を目指すには、紫外線防止の完成度が求められるます。でもそれは紫外線防止力の高い製品を使うことではなく、肌の育ちを邪魔しないバランスの取れた方法と化粧直しの習慣を身につけることです。そしてそれを継続することです。
シミやしわ・たるみがあっても年齢相応の肌だから良いかな?……と納得するか、年齢よりも若い肌を目指す!……と考えるかは、あなた次第です。
サッポーの“肌が育つケア”と良い習慣を徹底し、継続できれば、10歳・20歳若い肌を目指すことも十分に可能です。
ぜひ、このような肌を目指してください。
UVケア製品についての詳しい解説はこちら
参考:「肌が求める化粧品…日焼け止め編」
- 紫外線ダメージの特徴と肌への影響を正しく知る
- 紫外線を防止するには、紫外線散乱剤+日除けグッズを活用
編集後記
紫外線ダメージの怖さは、周知だと思いますが、その影響度や正しい防止方法を理解している方が残念ながら少ないようです。
今回はざっくりした概要をまとめただけですが、いつまでも若い肌を目指すなら、さらに深い知識が必須です。次回の美肌塾でさらに詳しく紫外線防止について案内したいと思います。
「サッポー美肌塾」第503号
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