首周りや背中の色素沈着(シミ)、どうすれば?

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首やデコルテは意外に人から見られる部分です。しかし、鏡の前では顔に意識が向き、本人はあまり見ていません。

ある日、鏡に映った首やデコルテにふと目が行き……顔と色が違う!しわが目立つ!ブツブツが!と驚き、「これが本当に私の肌?」と疑いたくなります。

背中の場合、家族や友達に指摘され、気がつくパターンが多いでしょうか。ここで「普段見えないところだから、まぁいいか~」ではいけません。顔も身体も美しい肌を目指しましょう。

ということで、今回のテーマは「首周りや背中の色素沈着(シミ)」についてです。サッポー愛用者“karin”さんの相談を引用し、講義を進めていきます。

サッポーは普段、色素沈着という曖昧な言葉は使用しません。でも、スキンケア相談室に寄せられる質問には、よく使われる言葉です。

“karin”さんのご質問・相談

サッポーの化粧品を顔に使って、本当に肌の調子がよくなったと思っています。肌が育つってこういうことかと。くすみが取れてきたりもしています。

ということは、首周りに使ったら、色素沈着がなくなるスピードが速まるのでしょうか?背中の場合は、どう使うのか想像もつきませんけれど……。

ぜひ教えてください。よろしくお願いいたします。

サッポーのスキンケアモニターに参加し、その後も相談室を利用しながら、肌が育つ成果を身をもって体験された“karin”さん。

顔の肌がきれいになるにつれ、以前からお悩みの首周りや背中もきれいになりたい!と思うように。美を追求する姿勢が素晴らしいですね。

アトピーに悩む子どものイメージ画像

“karin”さんは、子どものころからアトピーで、ステロイド治療を長く続けていました。そういった影響があり、大人になった今も「色素沈着」で悩んでいるとのことです。

相談のやり取りをしていると“karin”さんの「色素沈着」は、薄い濃いはあっても、全てシミだと判りました。つまり、メラニン色素が様々な色味として現れているものです。

メラニン色素は日々生産され、ターンオーバーに従い約1ヶ月をかけて排泄されています。ところが、シミの部分は他に比べ、メラニン色素がたくさん生産され続けているため、濃く見えるのです。それで、まるで色素が沈着しているよう……というわけです。

具体的な対策を講義する前に、次項では、サッポーのシミ対策の基本を解説しておきます。

シミを消す方法は肌だけが知っている

シミ発生のメカニズムには、2つあります。

1つは、何かのダメージ(紫外線や炎症、摩擦など)を過剰に受け、刺激になるとメラノサイトという細胞のDNA塩基配列が変異します。その結果、メラニン色素の量産体制が止まらなくなっているものです。

もう1つは、身体のホルモンバランスが崩れることにより、メラニン色素の量産が続くようになっているものです。妊娠中や更年期などに出来るシミがその代表です。

後者のシミは、ホルモンバランスが落ち着けば、自然に良くなっていきますが、前者のシミに関しては、医療分野でも化粧品でも根本から解消する方法はまだ開発されていません

ところが、シミが消えたという人はたくさんいます。

「肌の良い状態を維持」すれば、ある日突然メラノサイトが“なぜか”正常化し、メラニン色素の生産も正常なペースに戻ることが知られています。この“なぜか”は、肌だけが知っています

サッポーでは、肌の良い状態を維持する方法として、“肌が育つケア”を提唱しています。多くの方がシミを解消しています。

首周りと背中のシミ対策

身体のシミも顔のシミと同じなのだから、対策も同じで良いのでは?と思います。それはその通りですが、現実的ではありません。

考え方は同じでも、それぞれの部位に応じた対策をする必要があるのです。

首周りのシミ対策

この部位は、顔の延長だと思って、ほとんど顔と同じと考えて良いでしょう。外部にさらされるという環境が同じだからです。

但し、化粧はしないため、クレンジングは不要。洗浄は石けんやボディソープでOKでしょう。その後は化粧水で保湿し肌を整え、乳液やクリームで乾燥から保護します。

そして、最も大切なのが紫外線対策です。

紫外線は防止策をとっていないと、表皮最下層にあるメラノサイトまで届き、刺激するのです。

正しい紫外線対策でダメージをなくし、メラニン生産量を正常化させましょう。

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方法は日焼け止めを塗るのが基本です(顔用でもボディ用でもOK)。それにプラスして、スカーフやマフラー、日傘などを活用する習慣をぜひ身につけたいものです。

この部位のシミの場合、ほとんどの原因は紫外線ですが、それ以外の刺激にも注意しましょう。

例えば、摩擦ダメージ。入浴時やお風呂上がり、無意識にタオルで擦っているケースは多いですよ。また、ネックレスのチェーンとの摩擦にも注意です。

首周りは、特に年齢が出やすい部位です。きちんと対策をする人としない人では、5年後、10年後の肌が大きく違います

背中のシミ対策

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背中の場合も洗浄は、石けんやボディソープで良いでしょう。この時注意したいのが、タオルやスポンジの使用です。石けんを泡立て、手で撫で洗いをするのが基本です。

手が届かない時は、タオルを使用してOKです。泡を含ませたタオルの両端ではなく、片方だけを持って、肩から垂らしてゆさゆさします。摩擦の刺激を避けるためです。

決してスッキリ洗おうと思わないで下さい

そして、背中はいつも衣類で護られているので、基本は化粧品不要です。(乾燥が気になるときはボディクリーム等を塗っておきましょう)

問題は、やはり紫外線です。

紫外線の中でも波長の短いUVBは、衣類により大部分がカットされるため、肌には届きません。

しかし、UVAは波長が長く、衣類越しに通過する紫外線もかなりの量です。

特に薄着になる春夏、色の薄い(白っぽい)衣類を着ていたら、より多くの紫外線を浴びていることになるので危険です。メラノサイトが刺激され続けてしまいます

これを避けるには、UVカット仕様の衣類や紫外線を通しにくい黒っぽい衣類の利用を心がけましょう。プラスアルファ、日傘の使用も役立ちます。

もちろん、背中にも日焼け止めを塗る……が最も有効な方法であることに違いありません。

いかがでしたか?

顔以外のシミは、自分ではなかなか発見しづらく、対処も遅れがちです。一旦シミができてしまってからでは厄介なので、普段から身体も気にかけ、きちんとケアをする習慣をつけておきましょう。

シミ対策は、予防も解消も“肌が育つケア”が基本ですよ。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 医薬品でも美白製品でもシミは消えない、しかし、肌はその方法を知っている
  • 身体も顔もシミ対策の基本は一緒、部位ごとにどうしたら良いかを考える
黒板に注目!


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