「目は口ほどにものを言う」ということわざがありますが、肌もそういうところがあります。肌がものを言う場合、色つやがよくなって輝いていることもありますが、良からぬ傾向の肌トラブルとして表面化することの方が記憶には残ります。また表面化するまで気づかないことが多いのが実態です。
心と身体の状態が影響する
笑みをたたえた顔と恐怖に青ざめた顔は、多少は誰でも経験したことがあるのではないでしょうか?しかし、いつの間にか現れるようになった肌へのよくない影響は、このような判りやすいものではありません。
たとえば、解決しない心配事を長く抱えているとシミ(肝斑)ができたりするのはよく知られています。心配事だけではありません。怒りや疑いで心がいっぱいだと、じんましんなどの湿疹が一斉に吹き出すこともあります。身体の不調だって招きがちです。その身体の不調が様々に肌に影響する……。
心がよくないことを考えるだけで、何の落ち度もない肌が被害を受けるのは理不尽な話です。
心の状態は、神経細胞に伝播し、ホルモンバランスを乱し、血液循環や免疫系に影響しています。身体や肌に異変が現れても何もおかしなことではありません。「このニキビの赤み、いつまでつきあえばいいの?!」なども、ニキビではなくて、心身の状態が影響していたのかもしれません。
心身を良い状態に保つサッポーの秘訣
「いつも爽やかであること」
「勇気と積極性を忘れない」
「忘れる・許すことを知る」
サッポーはこの三つを心がけるようにしています(^_^)v
要するに、いつも前を向いて、歩みを止めないことです。爽やかさと寛容性が勇気と積極的なマインドの持続を可能にするのでしょう。
難しいことですが、「爽やかであろう、寛容であろう」と意識すると、心が落ち着くのは事実です。
食生活の状態が影響する…意外な盲点
しかし、いくら心身の状態を良い状態に…と心がけていても、あまりに食生活が乱れていたり、偏食が過ぎると、肌の安定は保証されません。
「食事のバランスにはいつも気を配り、節制もしている、……サッポーの肌が育つケアは信頼してるし、ずいぶん良くもなった。でも、時々肌荒れを起こすのはどうして?マスト細胞対策だって、もうすっかり身に付いて習慣になってるつもりだけど……。」
すっきりと敏感肌から脱出できない人がいて、カウンセラーも「どうしてかな?」「うまくいってたのに?」と、一緒に悩むことがあります。
現代の食生活には偏食の盲点とも言うべき問題があります。一概に誰にも当てはまるわけではないのですが、三大栄養素の一つ、「脂質の偏食」の悪影響を受けていることがあるのです。
いわゆる油・脂肪です。カロリーが高いので、少なめの使用を心がけたり、動物性を控えめに植物性の油を…といった注意を皆さんしています。ところがこれら油の摂取で注意すべきは、カロリー過多の問題だけではなかったのです。
油は種類によって、免疫機能を活性化する傾向(炎症反応を促進)の油と、逆に抑制する性質(炎症反応を抑制)の油があり、どちらも健康に大切な役割を果たしていることが知られるようになりました。この摂取量のバランスが重要な影響を及ぼしていたのです。
現代の食生活は免疫機能を活性化する、つまり炎症を促進する系統の油、植物油に多いリノール酸や肉・乳製品に含まれる脂肪等(オメガ6系脂肪酸)が主流です。問題は、この系統の油に極端に偏りがちになっていることにあります。一般には身体によい油なのだから…これが偏っているとは思いもよらないのです。
一方で、もう一つの免疫機能を抑制する性質の油(オメガ3系のアルファ・リノレン酸やEPA、DHAなど)の摂取量が少なくなり過ぎています。このバランスの大崩れが原因で、免疫機能が活性化し、さらには暴走しやすい状態になっていることがあります。
肌に炎症性のできもの(ニキビを含む)や湿疹がよくできる人は、一度食生活の中でも摂取している油の種類をチェックしてみましょう。
この種の油は一日の摂取量がわずか2~3グラムで偏りを防ぐことができるのですが、意外にほとんど取れてない人がいます。現在市場に流通している加工食品を始め、家庭の料理に使用する油においても、利用されることが少ないからでしょう。(アルファ・リノレン酸等の性質は熱すると効力が失せるので注意)
サッポーはアルファ・リノレン酸の多い亜麻仁油を食卓に置くことにしています。ドレッシングやソース代わりに、料理に一かけする程度で、一日の摂取量としては十分なので、重宝しています。
肌の問題はスキンケアに焦点を当てることで大部分は解決できるものです。しかし、よく理由がわからないのに、肌が過敏になる場合、スキンケアだけでなく、食生活に意外な盲点があるのかもしれません。チェックしてみましょう。
※参考…「美肌をつくる心の状態」
今日の美肌塾はいかがでしたか? サッポーご愛用者向けに隔週で発信している「さっぽーの美肌だより」を一部編集してお届けしました。
「さっぽーの美肌だより」は、サッポーのサイトに利用登録すると配信されます。
- 心のバランスを整えることも敏感肌には大切
- 摂取する油に偏りがあると敏感肌に。食生活のチェックを!
「サッポー美肌塾」第568号
更新
スタートを誤らない!敏感肌脱出の「鉄則」
赤みや、湿疹、アレルギー症状などの炎症が常にどこかにある…、敏感肌は実に様々な理由・きっかけで陥る症状です。
- たとえば、ニキビがいつの間にか赤みや痒みを伴う炎症ニキビに!
- ピーリングケアで、気が付けば、何をつけても反応する肌に!
- etc...
あれが良いこれが良いと聞いて、いろんな情報に振り回されて、ますます悪化させていく、どうして良いか分からず途方にくれる……。これが敏感肌の人がハマりやすいパターンです。
理由・きっかけは様々ですが、肌のバリア能が低下して、いろんな刺激やダメージに過剰に反応するようになったのが敏感肌の全てです。
このような肌が使う化粧品には鉄則があります。
「肌に浸透しにくい」化粧品で肌を守るのを、敏感肌ケアのスタートにすることです。ここを間違うと、敏感肌から脱出できません。
サッポーの「敏感肌脱出プログラム」で最初の一歩を踏み出しましょう。間違いのないスタートが大切です。
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