- 「“肌が育つケア”を初めて数ヶ月…なのに肌が育たない。」
- 「始めは順調だったのに、肌の育ちが停滞してしまった。」
- 「この辺りが私の肌の限界?肌質は変わらないから……。」
こんな状況に陥ったら、サッポーの“肌が育つケア”に添って、今一度使用している化粧品、スキンケア方法、生活習慣や環境を、白紙で見直してみましょう。
よく判ったつもりでいても、意外なところで肌の育ちを邪魔する肌管理をしていることに気がつきます。自分では常識だと思って、見直すことさえしなかった間違いケアを発見することもあります。
見つけてしまえば何でもないことですが、気がつかないと、肌が育つ大きなブレーキであり続けます。ブレーキをかけていたのが何かに気づけば、それを改めるだけで、肌の育ちは足踏み状態を脱し、再び育ち度を高めていきます。
このような肌の育ちを邪魔する隠れた存在を、「ボトルネック」と呼んでいます。
あれっ???と思ったところに、ボトルネックは隠れています。今の肌に不満を感じたら、ボトルネック探しの旅に出かけましょう!
ボトルネック探しは2つのステージで考える
ボトルネック探しは、肌の状態に応じ2つのステージに分けて探すと、効率よく発見できます。一つは“過敏で不安定な肌”、一つは“過敏さはなく安定した肌”です。この区分を自覚しないままに、過敏な肌が“肌が育つケア”に取り組んでも、どこかで必ず失敗します。
第1のステージ ~肌に過敏さがある時~
過敏な反応が、肌の育ちを邪魔するボトルネックになっている肌です。サッポー流にいえば、育ち度70%未満の状態にある肌です。
ダメージや刺激、肌を取り巻く環境変化で不安定になりやすく、洗顔後のつっぱり感が大きい肌です。時には赤みが出たり、湿疹・かぶれの起こりやすい肌です。赤み等炎症を伴うニキビ肌や、中には常時どこかに炎症を起こしている超過敏な肌もあります。
このような過敏さを持つ肌の場合、なによりもまず、過敏さからの脱出を優先したケアになっていなければなりません。ここにボトルネックが隠れています。過敏さからの脱出より、肌が育つケアを優先していたり、過敏な反応とは関係ないだろうという間違った常識がボトルネックを作っています。
過敏な肌は、ダメージや刺激を健康な肌が感じる何倍ものインパクトで受け止めています。ちょっとした刺激やダメージに対して、マスト細胞が大げさに反応、赤みや炎症を起こしているのです。アレルギー肌やアトピー肌に見られる過剰な免疫反応と同じです。
強いつっぱり感、ピリピリ、ヒリヒリ、チクチク、そして赤みや炎症反応、これらは肌の育ちを停滞させたり、時には後退させる反応です。従って、このような反応を起こさせないことが、肌が育つ大前提となるのです。
過敏で臆病になったマスト細胞を大騒ぎさせているものは何か?これが過敏な肌のボトルネック探しです。あなたのボトルネックを探すために、いくつかの例を挙げてみましょう。
- 1.紫外線を避ける(防止する)努力はしていますか?
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→ 紫外線は直接マスト細胞を刺激し、恐怖に陥れる侵入者です。日焼け止めも使用できない過敏な肌は、帽子や日傘などのツールを使う、また、意識的に日陰を選んで歩く、など紫外線ダメージを受けない方法を捜しましょう。
- 2.日焼け止め下地やファンデーションが耐水機能を強化した製品になっていませんか?
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→ ○○コン、○○シロキサンといったシリコン油が成分表示の上位に表示されていたら要注意です。また、「汗に強い」「ウォータープルーフ」などの謳い文句があれば可能性大です。これらの製品を使っている限り、過敏さはなくなりません。健康な肌がある特別な日だけ使用するのに役立ち重宝する製品です。
- 3.過敏な肌を刺激する紫外線吸収剤を使用した製品になっていませんか?
SPF値・PA値が表示され、高い値ほど良いと思い込んでいませんか? -
→ 紫外線吸収剤は、紫外線を熱に変換することにより紫外線ダメージを防止していますが、過敏な肌にとって、熱は大きなダメージとなり炎症促進剤になっています。
- 4.乾燥からの保護はしっかりできていますか?
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→ 乾燥は保湿ケアで癒されます。しかし保湿ケアで乾燥は防止できません。肌の乾燥はじわじわとマスト細胞に危険を知らせるダメージです。マスト細胞に緊張状態を強いるじわじわダメージです。
- 乳液、またはクリームで保護のケアを行っていますか?
- 化粧水や乳液・クリームが使えない過敏な肌は白色ワセリンで保護のケアをします。
エアコンや風による乾燥から、マスト細胞をしっかり護りましょう。
- 5.過敏な肌に石けんを使用していませんか?
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→ 世間一般に、優しいイメージのある洗浄剤ですが、過敏な肌にはその性質であるアルカリ性が大きな刺激となり、マスト細胞を恐怖に陥れます。サッポーのクレンジングクリーム+すすぎ洗顔が、過敏な肌の基本となる洗浄方式です。サッポーのクレンジングクリームも使えない時は、すすぎ洗顔のみが正解です。
- 6.刺激を感じる化粧品を肌に良いはずと無理に使っていませんか?
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→ 化粧水や乳液、クリームなどでピリピリ感を感じたり、赤みが増したりする場合は代わりに白色ワセリンを使用しましょう。ドラッグストアで安価で手に入ります。役割は乾燥からの保護のケアだけになりますが、肌に侵入しにくい油脂で安心・安全を優先すべきです。
- 7.洗顔、お風呂、シャワーの湯温が熱くなっていませんか?
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→ 健康な肌には心地よい40℃の湯温が、過敏な肌のマスト細胞には火傷と同じ恐怖を与えています。お風呂の湯温は、冬でも38℃台にしましょう。洗顔時やシャワーの湯温はもっと低くてもいいですね。また、設定温度に頼るのではなく、実際に計ってみましょう。一度狂っていたら、臆病なマスト細胞は警戒レベルを下げなくなります。
以上、気づきにくいボトルネックの存在=よく見られる失敗パターン例です。
少し調子がよくなったからといって、油断してはいけません。マスト細胞はまだ恐怖を覚えており、直ぐには警戒レベルを下げないのです。ある程度の期間、徹底して続けることが大切です。
マスト細胞がすっかり安心すると、多少ダメージや刺激には大騒ぎしなくなります。過敏肌から脱出しつつあるのです。肌の育ち度も上がり始めています。
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