髪の毛も皮膚の一つだって、知っていますか?そう、これも角質なのです。確か爪も……私達の身体を飾るのは全て角質なのですね。
なので、ヘアケアだって、スキンケア感覚でみていきましょう。ということで、今回の講義を進めていきます。
みなさん、様々な髪型(ヘアスタイル)を楽しんでいますか?でも、どんな風にしても髪そのものが美しくなければ、映えないのも事実。
では、美しい髪を作るには、どうしたらよいのでしょうか?
髪も肌と同じで、健康であれば美しい。健康を失うと、当然美しさも失ってしまいます。それでは、健康のキーはどこにあるのでしょう。その要素を以下の3つから捉えていきます。
- 頭皮の健康を維持
- 髪をダメージから保護
- 傷んだ髪を補修
以上がいつも満足出来る状態であれば、髪の健康は保証され、美しさを表現できます。それでは、一つひとつ解説していきます。
頭皮の健康を維持する
冒頭でも触れましたが、髪は肌でいう角質(ケラチン)に当たるものです。
表皮の場合、基底細胞が角化細胞を作り、角質として完成します。でも髪の毛の場合は、頭皮に密在する毛母細胞という細胞が、角化細胞(毛幹)を作っているのです。これが成長すると、髪の毛になります。
なので、頭皮をいつも健康にしておくことは、健康な髪を生み続けるためのベースとなります。では、頭皮の健康を維持するには、どうしたらよいのでしょう。
頭皮は適切に洗う
頭皮マッサージといって、頭皮を指でゴリゴリ洗っていては、洗い過ぎになります。洗髪は、あくまで髪を洗う行為です。頭皮に触れるのではなく、髪の毛だけを手指でフワフワするようなイメージで洗髪しましょう。この程度が、頭皮にとっての適切です。
頭皮の健康維持のポイントはこのように洗髪にあります。スキンケアでいう“洗顔”ですね。頭皮の角質を大切にしながら、汚れだけを適度に落とすことが大切です。
またシャンプーの選び方にも注目です。頭皮はいつも髪の毛に護られていて、皮脂も豊富な部分です。恵まれた部位であるため、洗浄力の強いシャンプーを使用する必要はありません。サッポーでは洗浄力控えめなアミノ酸系の洗浄剤を使用したシャンプーをお薦めします。
髪をダメージから守る
髪が受けるダメージについても、肌と同じように考え、対処することが必要です。もちろん髪の持つ性質から、異なる部分も出てきます。
まず、ダメージには以下の3つがあります。
- 1.紫外線・乾燥・酸化…など環境から受けるダメージ
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肌ほど大きな影響は受けません。しかし、既にダメージで傷んだ髪にとって、乾燥は大きな悪影響を与えるものとなります。
乾いた髪は、肌の角質と同じで、脆く壊れやすくなっています。さらに帯電もしやすく、静電気によるダメージを受け、毛母細胞の劣化が進むようになります。これは髪にとって、致命的です。
帯電するようになれば、見た目は美しくても、ダメージを受けています。
- 2.パーマ・カラーリング…など化学的ダメージ
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ヘアマニキュアは、負担が少ないようですが、パーマや(ブリーチの行程を含む)ヘアカラーなどは、かなり負担がかかります。
それは、キューティクル(髪表面)で守られた髪の中心構造物、角質繊維群やこれらの繊維を満たす間充物質(タンパク質etc)に化学的に働きかけるからです。
ケラチンで出来た繊維の結合を化学的に解き、再結合することにより、髪に様々なウェーブ(動き)をつけるのがパーマです。ちなみに、癖毛をストレートにするのも同じ方法です。
ブリーチは、メラニンの脱色を化学的な作用で行うものです。かなり大胆でリスクを伴います。また繰り返すことによってどうしても髪の構造破壊が進みます。
乾燥が進むようになり、脆くなると切れ毛・枝毛などの大きな素因になっています。 - 3.ホームケア・サロンケアにおける物理・機械的ダメージ
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洗髪・タオルドライ・ブラッシング、ドライヤーやヘアアイロン使用などにおいて、不適切な髪の扱いで損傷が生じている場合があります。
損傷を受けた髪は乾燥しやすくなり、さらに壊れやすく、静電気の悪影響を受けやすくなるのは1の乾燥と同じです。
毎日のことなので、間違った方法で行っていると、確実に増え蓄積されるダメージです。正しい知識・確かなテクニックを身につけていくことが、とても大切になります。
傷んだ髪の綻びを補修する
髪を傷めないためには、まず受けるダメージを少なくすることが大前提です。でも、前段2のような、お好みの髪型を止める!というわけにはいきません。
ダメージを減らす努力とは別に、ある程度は容認しながら、健康で美しい髪作りの提案が、現実的になってくるようです。
髪が綻んでいくのを食い止め、損なわれた美しさを取り戻す“髪の補修”という対処が大きな意味を持ってきます。なんと言っても、肌の角質に比べ、髪の毛は寿命の長い角質なのです。
綻びた髪をつなぎ合わせることは出来ませんが、補強することは可能です。破損した部分に保湿力のある成分を注入する方法です。そして、浸透させることによって、水分量を増やし、髪の結合を助けるのです。これは、静電気の防止にもなります。
スキンケアで言う“保湿”です。しかし、これでは傷の手当てをしただけなので、仕上げに包帯代わりになるものを巻いておく必要があります。
髪表面(キューティクル)もやはり傷みが進行しているので、保護しておかないと、上の保湿剤だけでなく、構造物本来の間充物質が流出してしまうからです。スキンケアの “保護”に相当するケアです。
髪の補修は、トリートメントが担っています。そして、正しく洗浄され、しっかり補修された髪をさらに護るのが、コンディショナーです。数年の間、美しい状態に維持するためには、全てとても重要なケアになります。
いかがでしたか?
肌の健康を維持する要素、大まかに掴めましたか?
髪が生まれ育ち、維持される中にまた、健康な髪を育み続ける秘密があるのですね。
- 頭皮の健康は、洗浄によって作られている
- 髪のダメージを避けられない場合、補修は必須
編集後記
顔の角質とは違い、長い間付き合う髪の毛(角質)ですから、毎日大切に労っていきたいですね。
美しく伸びた髪は、きっとあなたの魅力になってくれますよ♪
「サッポー美肌塾」第106号
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