美髪三原則…美髪が育つヘアケア

 
 
《《B
B子
髪って、二年・三年と同じ髪につきあうでしょう。
これが勘違いしやすい原因なのね。
《《C
C子
子育てと同じだな。叱って良い子に仕立ててもダメ。
子と仲が良いから、良い子だと思うのもダメだね。
《《A
A子
厳しく躾(しつけ)るのも、甘やかすのも、どちらもダメということですか?
《《C 厳しくても良いし、優しいのも良い。
育つ子供の心と本気でつきあっているかが問われるのさ。
《《B 髪と本気でつきあえということね。
(おばさんの子は強いわけだ)
S》》
サッポー先生
ハイ、授業を始めます。
 
 

美髪三原則‥美髪が育つヘアケア

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

ごく大雑把にヘアケアの基本となる部分を見てまいりました。
これからは細部に焦点を当て、美髪を育てるヘアケアを追いかけていきたいと思います。
しかしその前に一度、基本の基本、美髪の原点に立ち返っておきましょう。
これからの無駄な失敗を少なくするためです。

▼ 美髪づくりは美肌づくりと同じ、美しく育てるものです

肌ほどに泣き言を言わない髪だからでしょうか。
私達はどうしても見かけの良さだけを追いがちです。
髪は日々育っているにもかかわらず、育った髪は既に生きた細胞ではなく、まさに一張羅(いっちょうら)の、一つしかない外出着です。
傷んでも自らの修復は叶わず、外から綻(ほころ)びを補修するのが精一杯です。

見かけの良さだけを追いかけていると、きれいに見えてさえいたら、この綻びに気づきません。
髪本体はボロボロになっているのに、です。
そのうちに見せかけの美しささえ、維持することが困難になってきます。
でもそれだけならまだ良い方で、これから伸びてくる髪、生えてくる髪までひ弱で元気がなくなってくるのです。
スキンケアと同じですね。

※美髪づくりは美肌づくりと同じ

  • 頭皮(毛母細胞)が健康だと髪(角質)は美しく丈夫に育つ
  • 髪(角質)の健康維持が頭皮(毛母細胞=表皮)の健康を守る

角質層の良い状態が健康な表皮を保証し、健康な表皮が健康で美しい角質をを作るのと同じですね。
姿形が違い、角質の寿命が違うのでイメージは全く違ったもののように見えますが、同じです。
しっかり押さえておくべきポイントです。

▼ 髪の健康を第一に考え、次に見かけの美しさを考える

美髪の基本は健康です。
毛髪そのものが健康であることです。
ここから一歩でも離れると美髪から遠ざかっていきます。
といっても見かけの美しさだって大切です。
ならば健康を損なわない範囲で、見かけの美しさを追求することです。
美髪を目指すヘアケアが越えてはならないルールです。
しかし知識が不足していると、知らないうちにルール破りをしているかもしれません。

※例えば「サラサラ髪が好き」

サラサラした髪が好きだからといってシリコン系のオイルを多用したシャンプーやコンディショナー(あるいはリンス)を使用します。
髪をサラサラさせることに関しては間違いなく素晴らしい効果で、ブラッシングで髪を傷めることも少なくなります。
しかしサラサラ効果に反比例して髪は乾燥しやすい状態になるため、傷みやすく頭皮にも悪い影響を与えるようになります。

シリコンに罪はありません。
ただよかれと機能を果たしているだけです。
シリコン油の利用加減が大切なのです。
サラサラ髪を目指すこともけっして悪くありません。
しかし、サラサラだけにこだわったヘアケア製品を選んでいると髪を傷め、いつかサラサラとはほど遠いガサガサ髪になってしまうというわけです。

前提としてまず髪の健康を一番におき、その上でサラサラ髪を目指しましょうというわけですね。

たまたまサラサラを例に取りましたが、美髪・健康の視点は他にもいろいろあります。
何れの美髪を目指すも、その前に髪の健康を前提にすることが、美髪を育てる上で大切な条件だということです。

▼ 美髪三原則

美髪の原点は髪の健康でした。
それでは髪の健康の原点は何でしょう。

  1. 頭皮の健康 (毛根・毛母細胞は頭皮)
  2. 毛髪内部の健康 (ケラチン繊維と間充物質)
  3. 毛髪表面の健康 (キューティクル)

この三つの健康が、髪が健康に育ち、それぞれの個性を持つ、誰の髪であっても美しく育つ三つの大原則です。つまり美髪三原則というわけです。

頭皮とは、毛根・毛母細胞を含む髪の土壌となっている頭の皮膚です。
毛髪内部とは、髪の強さを作っているケラチン繊維群とそれらを充たし柔軟性を与え劣化を防止している間充物質(流動タンパク質)です。
毛髪表面は、重なり合うようにして髪内部を取り巻き保護しているキューテクルの層です。

毛髪表面だけを美しく見せてもそれは一時の美しさ。
三つの健康が維持され、初めて健康な髪、美しい髪が育つのです。

 
 
 
 
S》》 以上、原点に立ち返り、基本を確認いたしました。
次にヘアケアについて授業の機会がありましたときは、この原則に沿って具体的なヘアケアを見ていくことにしましょう。
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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