ターンオーバーを正しく知っていますか?

早まったターンオーバーを“肌が育つターンオーバー”に変えていくには?

ターンオーバーを早めている原因さえ発見できたら、それらを無くしていくだけで、早くなっていたターンオーバーは必ず正常化していきます。肌を作っている細胞がよく育ち、本来の肌が復活します。

細胞一つひとつに描かれた設計図(DNA)は壊れていません。設計図通りことを運んでいくプログラム(ターンオーバーの仕組み)も壊れていません。ターンオーバーが早まっているだけです。

ターンオーバーを早める原因

本来の角質は最表層に押し上げられ、外部環境に直接触れると、その日1日働いたら、洗浄時に垢として剥がれていくようにできています。そのように仕組まれています。ところがこの剥がれるペースを速める要因があります。

なじみが深いのは、三大老化ダメージです。紫外線、乾燥、酸化です。角質が傷み、剥がれやすくなる基本的なダメージです。でもそれだけではありません。

使用する化粧品そのものに影響されている場合もあります。界面活性剤が肌に残る洗浄剤は微妙に角質剥がれを促進しています。またピーリング剤を配合した洗浄剤やスキンケア製品の使用、角質柔軟作用のある成分を配した化粧品の使用、耐水機能を強化したベースメイク製品やUVケア製品の使用……等々、スキンケア製品の選択と利用法に誤りがあるケースです。

この他にも肌と接点のあることは全て関係してきます。洗浄剤に関係なく洗い過ぎて物理的に角質剥がれを促進しているケースや、熱い湯で入浴するケース、長風呂するケース、汗の処理…等々、隠れた角質剥がしの要因が様々に見つかります。

気づきさえすれば、適切な方法に改めるだけでよいことばかりですが、発見できないと、肌の育ちにブレーキをかけながら一生懸命ケアをしていることになります。

ターンオーバーを狂わせる罠

「古い角質」「角質が溜まっている」…という表現

古いものは要らない、溜まるものは取り除かないと…自然にそう思ってしまいます。ましてそれらの角質が肌の見映えの悪さを作り、皮脂詰まりや毛穴を目立たせる原因になっているのだから尚更そうしたくなります。

しかし、このように見えている角質達は、育ちが悪く未熟なため、最表層に至ると直ぐに乾き傷み古びて見える若い細胞の哀れな姿に他なりません。古いどころか、実は新しい角質なのです。

角質を取り除くと見映えや感触が良くなる

傷み古びて見える角質を取り除くと、少なくともその場は肌がきれいに見えます。新しい傷みの少ない角質が姿を見せるからです。しかし、翌日にはもう傷み古びて見える角質に変わっています。

角質を取り除かれ、バリアーの危機を感じた肌はさらに未熟な細胞を急いで角質として送り出す必要に迫られるため、常に未熟な角質達でバリアーを形成する自転車操業になっています。

「毛穴の角質・角栓が皮脂詰まりの原因になっている」

…といわれたら、取り除かねば!と思います。事実だし、取り除くと皮脂詰まりを防ぎやすくなります。しかし、ターンオーバーが速まり、未熟な角質達が新たな毛穴壁を作るので、また同じ問題に悩むことになります。

未熟な角質は直ぐ硬くなり皮脂の詰まりやすい毛穴を作るからです。また剥がれやすいので角栓もできやすくなります。繰り返すと次第に未熟化がさらに進行、毛穴もさらに目立つようになっていきます。

難しい選択ですが、これら角質・角栓を取り続ける限り、解決に繋がることはありません。

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