肌が育つケア…過渡期の現象は何度も現れる!?

え……また過渡期??

サッポーです。
お肌のご機嫌はいかがでしょうか?

こちら大阪も、ようやく秋らしくなってきたから、本格的に乾燥のご注意を申し上げねば……と思っていたら、ここ数日、雨模様の日が続きました。土曜は奇跡的に晴れて、あちこちで運動会の子等の歓声が聞こえていました。(※配信当時)

気温は11月並みに下がっているのに、台風の影響でしょうか?少し歩くと汗が滲みやすく湿度の高さを感じます。今日はどのような服装がよい?と迷われた方も多かったのではないでしょうか?

秋の天気は移ろいやすく、エアコンディショニングされた環境から外へ出ると、慌てることが多くなります。

今日は天気の話をするつもりではございません。

肌の環境が変わりやすいので、戸惑うことが多くなっている方も多いと思われますが、このような肌の戸惑いの中に、けっして惑わされてはいけない戸惑いがあります。サッポーの「肌が育つケア」の成果として現れる好ましく見えない好ましい現象、「過渡期の現象」です。今日はこの「過渡期の現象」について、もう一つの視点をお伝えします。

サッポーが時々「肌の育ち度70%」※などと、育ち度を数値イメージに置き換えて説明しておりますが、この例えを利用して案内いたしますと、この育ち度70%以下の肌部位に、より顕著に、肌が育つケアの「過渡期の現象」が現れます。

しかし、今回特にお伝えしたいのは、もう肌の育ち度も70%台を確保し、とっくに未熟な肌は卒業していたつもり…と思っていた肌に現れる「過渡期の現象」についてです。

「過渡期の現象って一度だけだと思っていたけど……!?」

「何度も現れるなんて、厭だなー……」

一度だけで済む人も居れば、何度も現れるケースもあります。
はい、見ていきましょう。

※「肌の育ち度70%」がよく判らない方はこちら

参考:「あなたの肌の育ち度は?」

肌が育つケア「過渡期の現象」とは?

未熟な肌が、「肌が育つケア」で現れる「過渡期の現象」について、簡単におさらいしておきます。まず未熟な肌とは……

肌細胞が未熟化した肌の現れ

肌細胞の未熟化とは、表皮細胞がターンオーバー(新陳代謝)の過程において、十分に育たないままに角質として完成してしまうことにより現れている現象です。具体的には次のようなものです。

肌の未熟化の表れ≒肌の悩みそのもの!
  • 肌の硬さ
  • 乾燥度…カサカサ~ザラザラ
  • 皮脂や汗の過度な分泌
  • 肌理の整合…あらさ
  • オイリードライ肌の傾向
  • 混合肌の進行
  • 毛穴の目立ち度合い
  • 角栓のでやすさ
  • 毛穴の黒ずみやすさ
  • 皮脂詰まりの発生度
  • 肌の過敏さ
  • 肌に刺激感…ピリピリ・痒み等

少し解説を加えると、

1.未熟な細胞は水分相が少ない上に、乾きやすいから…
  • 肌洗浄後のつっぱり感…強い
  • 肌の硬さ・柔らかさの度合い…硬い
  • 乾燥度合い…カサカサ~ザラザラ
  • 角栓のでやすさ…上と同じ現象が毛穴で発生
2.未熟な細胞層が作るバリアー能は低く、肌が硬くなると…
  • 皮脂詰まりの発生度合いが多くなる…べたつきやすくなる
  • 毛穴の黒ずみやすさ…皮脂・油脂酸化物がこびりつく
  • オイリードライな肌に…上の1の現れが重なる
3.未熟な細胞とは痩せて縮んだ小さな細胞だから…
  • 肌理の整合…皮丘皮溝がなだらかになり肌理が粗く見えてくる
  • 毛穴の目立ち度合い…細胞が小さいから毛穴が拡がる
4.バリアー能の低下が進行すると、過敏な反応が増える…
  • 洗顔直後のつっぱり感がとても強い
  • 皮脂や汗の過度な分泌…現れ方は人様々、肌それぞれ
  • 肌に刺激感を感じやすくなる…ピリピリ・痒み等
  • 肌の過敏さ…赤みの出やすさ・かぶれやすさ等
  • たいした紫外線ダメージは受けてないのにシミが出来やすい

肌が育ち度を上げて行くと、これらの表れは解消していきます。

「うん、なるほど。それで、肌が育つケアの『過渡期の現象』とは?」

肌が育つケア「過渡期の現象」

未熟な角質達で作られた肌が、サッポーの「肌が育つケア」で、よく育った角質に変わった肌の姿は、美しい上に丈夫になっています。ところがこの育った角質層に入れ替わる過程において、好ましく思えない現象が現れやすい時期があります。

カサカサ、ザラザラ、皮脂詰まり、毛穴の目立ち、化粧乗り、角栓…などが以前より顕著に悪くなったように見えます。未熟化の進行度の程度によって、過渡期の現れは様々で気づかない場合もあります。
しかし、ある程度角質の未熟化が進行していると、いずれかあるいは複数の現象が必ず現れます。

今まですぐに剥がれていた(剥がされていた)角質達が踏み留まるようになり、未熟で痩せた角質達が多くなるためです。乾き縮みやすく硬くなりやすい幼い角質達です。傷みやすく剥がれやすいのだが、育ちが悪いためセラミド等の細胞間脂質分解能が低くすっきりと剥がれないわけです。

これが、カサカサ、ザラザラ、皮脂詰まり、毛穴の目立ち、化粧乗り、角栓…等々が、一時期現れやすくなる原因です。肌が育つ過程で通過せざるを得ない、肌が育つケアの「過渡期の現象」です。

やがてよく育った表皮細胞が角質となり、次第に育った角質に入れ替わっていくと、このような現象とはきれいさっぱり縁を切ることが出来ます。そんな心配はしなくて済む肌に変わっていきます。

いかがですか?思い出して頂けましたね、過渡期の現象。

でもこんなことが何度も現れたら、それはいくら良い傾向だといわれても、戸惑いますね。

過渡期の現象は何度も現れる!?

やっと今日の本題に辿り着きました。初めて読む方がいらっしゃると思うと、どうしても「未熟化した肌の現れ」と「過渡期の現象」の解説は外せません。あしからず、ご了承を(*^_^*)。

過渡期の好ましく見えない状況は何度も現れている

実は、この過渡期の現象は肌が育った後も、さらに肌が育ちつつあるときにも、度々現れているものなのです。でもそんなに何度も何度も、見映えのよくない、感触の悪い状況が現れたら困ります。

でもご心配なく、そこそこ「肌が育つケア」が順調に推移すれば、見た目や感触上もほとんどわからないものです。気づかないのが普通です。

未熟化していた肌がサッポーの「肌が育つケア」を始めた最初の「過渡期の現象」は、驚きと心配と不安のよぎる哀れな姿を見せるのですが、その後何度も繰り返される過渡期の現象は感知すらできない程度の表れなのです。これなら何も心配は要りません。

ところが、どうしたことか?好ましく見えない目立つ「過渡期の現象」を何度も味わう方がいます。

肌の育ちにおいて、停滞や前進・後退を繰り返す肌

どういうことかというと、肌が一本調子で育ち度が上がり続けると、目立つ「過渡期の現象」は最初に一度現れるだけですが、一本調子でどんどん肌の育ちが上がり続けるのは、よほど上手くいった場合です。まずまずの育ち度に達するまでには、少なくとも1度や2度の失敗があります。もっと多くの失敗を繰り返す方もいるでしょう。

どういうことか? 2つのパターンを見てみましょう。

一つは肌が育ち度を上げたり、下げたりしながら、長い目で見ると、肌の育ち度が上がっていたら、これはこれで悪いとは言えません。この場合、肌の育ち度が下がった後、育ち度を上げていく時に、必ず過渡期の現象が現れます。
ダメージ管理が粗雑で育ち度を後退させているのか?スキンケアのどこかに間違いがあるのか?様々なケースがあるでしょう。
この過渡期の現象が目立つ・目立たないは、育ち度の上がり下がりの振幅の大きさに左右されます。小さければわからないわけです。

もう一つのパターンは、肌が育つケアで「過渡期の現象」も体験し、以前と比べると随分よくなったのですが、それ以上によくならない…例えば育ち度70%台で停滞しているケースがあります。肌が育ち度を上げて行く上で、何かボトルネックがあり、そのボトルネックゆえに、育ち度70%のままにターンオーバーを繰り返している肌です。
ある時、このボトルネックに気づき、ケアを変えたら、再び肌が育ち度を上げ始めた!……この時も過渡期の現象が再び現れます。

過渡期の現象が現れたら、ボトルネック発見のチャンス

一度過渡期の現象を体験した肌に、繰り返し過渡期らしき現象が現れる場合、それは肌が育つケアに失敗が少なからず混じっていることを教えてくれているのだと考えましょう。

育ち度80%台で停滞していたら、それは停滞とも思わず、今の肌に満足して、より以上の美肌は望まない人も多いと想像できます。しかし、70%台の育ち度で停滞や前進・後退を繰り返していたら、これはもったいない話です。

ボトルネック発見?

過渡期らしき現象が現れたら、日々の肌管理のどこかに単純な間違いや不備があると考えて正解です。このような間違いや不備をサッポーでは、肌が育ち度を上げていくのを阻むボトルネックと呼んでいますが、このボトルネックを発見するチャンスです。
ボトルネックが何かはわかりませんが、捜す意欲さえあれば、必ず発見することができます。

ボトルネックの種類
  1. 何かのダメージを受けているから?
  2. 使用するスキンケア製品が不適切だから?
  3. 肌が育つケアの知識不足から間違ったケアをしている?

肌は私達のケアが間違っていても、日々ターンオーバー(新陳代謝)を繰り返し、立派な肌に育とうと努力しています。この肌の努力を、あなた自身が抱え込んでいるボトルネックが邪魔していたら、黙々と努力している肌が可哀相です。

過渡期の現象に気づき、ボトルネック発見のチャンスとしましょう。
肌が育つケアの完成度を高めてまいりましょう。

この講義はメールマガジン「サッポー美肌塾」第438号を再編集したものです


コメントは受け付けていません。