秋…肌はバッチリ!でも髪が…

秋来たりなば、髪がガサガサ、ゴワゴワに!?

サッポーの「肌が育つケア」に沿った夏のケアが功を奏したか、過ごしやすくなった秋に、例年感じていた肌のこわばりや、時々化粧品がピリピリする不快感が全くありません。しっとりとすべすべを繰り返すだけの、今まで味わったことのない感動の肌状態!!

「ホントはこれが私の肌だった!!\(^-^)/」

「この冬は乾燥知らずかも!?」

と大いに夢は膨らんだのですが、ふと頭に手をやった感触が「ガサガサ~ゴワゴワ!!」……新しい悩みの種を思い出してしまった(-_-;)。最近、髪の毛にしなやかさがなくなり、切れ毛、折れ毛を発見することが多くなっていたのです。

「髪の栄養が顔に吸い取られたみたい!」

「イメージチェンジ♪に、明るめのヘアカラーを始めたのが影響してる?!」

サッポー愛用者Cさんの相談をちょっぴり脚色してみました。季候がよくなり、肌が育つケアの成果には大満足でしたが、思わぬ髪の悲惨な状態にショックを受けてしまったのです。

「例年と変わらない夏の生活だったのに、どうして……??」

栄養が吸い取られるなんて心配はありませんが、ヘアカラーの影響は否定できないでしょうね。でも、Cさんの場合、よく聞いてみると紫外線の影響が髪の傷みを加速させていたことが判りました。

ヘアカラーと紫外線

カラーリング、髪の染色、染毛ですね。染毛にもいろいろありますが、大きくはヘアカラーとヘアマニキュアになるようです。Cさんの場合は、ヘアカラーでした。

髪のカラーリングには様々な表現が様々に使われており、誤解があってはいけませんから、美肌塾ではサッポーが勝手に定義しておきます。

施術のイメージ
ヘアカラー
髪内部のメラニンを脱色(ブリーチ)し、髪内部に染料を定着させ、発色させるもの、薬事法では、染毛剤(医薬部外品)。髪は傷みやすいが、発色はよく、色持ちも比較的長い。
ヘアマニキュア
髪表面(キューティクル)に色素を吸着させ、髪を保護する。黒い髪だとほとんど着色が判らない。薬事法では染毛料(化粧品)。髪色がほのかに変化する程度だが、髪の傷みがない。

Cさんはとても行動的な方で、外出も多く紫外線とは親しく付き合っていましたが、UVケアはサッポー美肌塾の講義通り、毎日使用して安心の、ウォータープルーフでない紫外線散乱剤タイプで夏を通しました。で、肌はバッチリだったわけです。でも髪に対するUV防止など考えたこともなかったのです。

紫外線は破壊光線であることを再認識

地表のあらゆるものが長い年月をかけて風化し、変化していく最たる要因が紫外線。再生を繰り返す肌や髪であっても、大きな影響を受けるのは判りきったことのように思いますが、髪は肌ほど気にかけて貰えないことが多いようです。

特に日本人は黒髪が多く、髪内部に持つたくさんのメラニンによって髪そのものや頭皮が守られているからでしょうか、暑くてたまらない限り、気づきもしない……そんなところがあるのかもしれません。

でも髪だって紫外線によって損傷を受けているのです。肌は一ヶ月でターンオーバー(新陳代謝)しますが、髪は根元の1センチ伸びた部分だけが新生部分で、他の大部分はこれからまだ1~3年は美しい状態で使い続けなければなりません。

メラニンを脱色された髪が紫外線を浴びると……

ところが、ヘアカラーによってメラニンを脱色された髪は、着色されたからといっても紫外線を吸収する能力はなくなっています。無防備に髪内部に破壊光線である紫外線を受け入れてしまうのです。

染毛のためとはいえ、脱色、着色という化学処理をどんなに上手に行っても、ある程度の髪内部の傷みを避けることができません。さらに追い打ちをかけるように、髪内外に紫外線による酸化破壊のダメージをもろに受けてしまうと、表面はパサつき、髪内部の損傷が進み、切れ毛、折れ毛、枝毛の多発は当然といえます。

パサパサ、ガサガサの髪はこのようにして作られます。また、せっかくのヘアカラーリングの褪色が早くなります。髪の日焼け?です。

髪もUVケアが大切なこと、理解しましたね。ヘアカラーしていない髪もですよ。

ヘアカラーした髪のUVケアはどうしたらよい?

髪はタンパク質の集まりだから、脂質の酸化のように、直ぐに劣化してしまうわけではありません。肌ほど神経質にならなくてもいいわけです。だから、それなりの手入れさえしていたら、2年も3年も美髪が維持できるのが普通です。

しかし、脱色(ブリーチ)した髪はメラニンによる防御能がなくなっているので、紫外線による傷みの進行は早いと知る必要があります。意識して防御していないと、想像以上のパサパサ、ガサガサ、切れ毛、折れ毛、枝毛に驚くことになります。

髪のUVケア

基本は紫外線を避けることです。

  1. つば広の帽子などによる遮蔽
  2. 日傘の活用
  3. 日陰を選んで歩く習慣

このようなことが無意識のうちにできるようになっていたら、まず安心というものです。しかし、このようなツール利用や行動が許されないケースもあるでしょう。

  1. スプレータイプの髪・頭皮用UVケア

紫外線吸収剤が利用されますが、生体組織と離れた髪に悪影響することはありません。髪用として使えば便利ですが、頭皮にはつかないように使うべきです。但し、中には、ウォータープルーフ機能の強化されたものもありますので、その点に注意して避けて選びましょう。髪だって潤いを必要としているのです。

既にパサついた髪はどうしたら?

一度傷めた髪は、肌のように月に一度のターンオーバーのおかげで回復が早い、といったところがないのです。自らの修復はないのです。傷んだ髪を補修して美しさと健康を保持させるケアを、切り落とすまでは続けてあげないといけなくなります。傷んだままに放置され乾燥した髪は、毛母細胞の環境を悪くし、これから伸びてくる髪にまで悪影響を与え続けるからです。

髪が比較的長い女性の場合、少なくとも2~3年は、健康な髪の2倍、3倍の手厚いケア環境を維持しないといけなくなります。これはストレスになる人も多いでしょう。それとも気分転換に思いきって、ばっさりと短くカットしてしまうかです。

洗髪時のコンディショナー&定期的なトリートメントを欠かさない

普段から、週に一度のトリートメント、毎日の洗髪とコンディショナーによるコーティングがされていたら、傷み防止となり、多少のことで髪がパサつくような傷みになりません。まぁ、これが一番なのですが……。

しかし、既に傷んでしまったものは、このトリートメントの頻度を上げる必要が出てきます。傷み具合により、週1だったのを週2に、週2だったのを週3にすることが必要になります。ヘアカラーの色持ちもよくなります。もちろん一方でUV防止の配慮は継続することが前提です。

紫外線で傷んだ髪は、髪表面のキューテイクルが損傷し、髪内部が乾燥、傷みが進行しやすくなります。髪全体の傷みを加速しやすくなっているからです。

トリートメントケアは、髪内部の流動ケラチンを補強し、髪の保水能を高めます。同時に髪表面のキューティクルをUVBから守ります。コンディショナーによる髪表面のコーテイングがさらにそれを補強します。でも、UVAは防御できません。

前段の通り、ヘアカラーした髪にとって、UVケアは必須の習慣にしておくことが大切です。


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