ニキビでもなさそうな、ずっとある小さな1~2ミリのポツポツ……これは何?
目の周りや特に目の下に出来る人が多く、赤みはないので、遠目にはよく判りません。でも、近くからだと化粧していても見え、鏡を見る度に思わずため息が……。痛くも痒くもなく、触れてみると中心に何か硬い芯がつまっているようにも見える。
目の下に限らず、どこにできても不思議ではないのですが、顔や頭皮に好発し、額や頬・鼻などにも見られます。身に覚えのある人は意外に多いのではないでしょうか?
これは稗粒腫(はいりゅうしゅ)です。俗にミリウムや脂肪粒とも。これの大きくなるタイプが粉瘤(ふんりゅう)です。アテロームとも呼ばれます。
稗粒腫の場合、適切なスキンケアが出来ていたら、忘れた頃に、いつの間にかなくなっています。しかし、不適切なケアが続いていたらいつまでも居座ります。何年もつきあっている人も珍しくありません。
ニキビのように炎症になるわけではないのですが、気になって触ることが多いと、いつまでも良くならないばかりか、炎症を起こし、治っても痕として残るケースがあります。
稗粒腫、粉瘤って、どんなもの?
- 稗粒腫(ミリウム)
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白っぽい1~2ミリのポツポツが皮膚の浅い部分(真皮層内)にできる丘疹状の粒腫です。脂肪が溜まったように見えるので脂肪粒といった呼ばれ方もしますが、脂肪ではなく角質が溜まったものです。角質がなぜか皮膚内部に排泄されて溜まるのです。目の下辺りや額・頬・鼻に好発。
- 粉瘤(アテローム)
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成り立ちは稗粒腫と同じで、本来垢として排泄される角質が皮膚内部に溜まるようになったものです。身体のどこにでもできるものですが、顔や頭皮部分にできることが多く、数ミリの小さなものから、瘤(こぶ)のように数センチあるピンポン球のように大きくなるものもあります。しかし、肌そのものに異常は認められません。稗粒腫より一段深い部分にできます。
治療法
小さなものは針で穴を開けて溜まった角質を取り出し、少し大きいものはメスで小さく切開し、根気よく溜まった角質等を肌を傷つけないように取り除きます。施術は簡単で、適切に処置される限り、痕も残らずキレイに治ります。
サッポーでは素人治療は厳に勧めません。自然に治るのを待てず、早く治したい時は必ず、形成外科等で治療して貰ってください。
問題は、治ったあとも今までと同じスキンケアや肌管理をしていたら、再発の可能性が高いことです。必ず再発するといった方がいいのかもしれません。どうすれば良いのでしょうか?
白いポツポツができないようにするには?
稗粒腫も粉瘤もいろいろな原因が様々に説明・解説されますが、いずれも憶測の域を出ず、確かな原因はわかっていません。
体質であるとか、食事の問題であるとか、洗顔が足りない、果ては角質が落とせていないなどといったアドバイスがまことしやかに囁かれます。体質だと言われたら、夢も希望もなくなり、食生活だといわれてもよく判りません。洗顔不足や角質の溜まりがきっかけになることもあり得るでしょうが、洗い過ぎや角質の落としすぎによるトラブルの方が発生しやすく、怖い問題につながります。
では、サッポーなら、どうするでしょうか?
長期戦ですが、確かな方法です。
サッポーの対処法
いずれにしても、角質が皮膚内部に溜まるのは、ターンオーバーが正常に行われなくなるのが根本にあります。なので、そうならないためには、化粧落としから、洗顔、整肌(保湿)、乾燥保護、紫外線保護……のスキンケアを、ただただ適切に行うことです。これで再発はなくなります。
具体的なスキンケアについては、サッポー美肌塾のバックナンバーで探してみましょう。
といっても、直ぐに良くなるわけではありません。ターンオーバーが正常化するまでは再発することもあります。再発したら、また専門医に取り除いて貰いましょう。そしてまた、適切なケアを続ける内にターンオーバーは必ず正常化します。すると、もう再発することはなくなります。
いかがですか?
良くなるためには、肌が本来の肌に戻るだけの話です。長い間の習慣や生活環境が作ってきた肌質であって、良いターンオーバーが繰り返されると本来の肌が復活します。稗粒腫や粉瘤は作られた肌質であって、けっして生まれつきではありません。
肌を信じて続けてみましょう。
- 赤くならないが、安定して消えない丘疹は稗粒腫
- 即解消は形成外科で、再発防止は適切なケアで
「サッポー美肌塾」第593号/p>
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