シミを隠したい!ファンデーションやコンシーラーの使い方

顔を隠す女性のイメージ

「シミを隠したい」といった相談を時々いただきますが、スキンケアの範疇を超える内容のため、相談室では積極的にはご案内しておりませんでした。しかし、相談は絶えません。そこで、サッポー美肌塾としての見解を発信することにしました。

まずは前置きとして、シミが消える経緯を簡単に解説しておきます。

シミの画像

シミの部位は、メラノサイト(細胞)がメラニンを増産するようになっている。

レーザーや美白剤による対処は、シミを根本的に治すものではない。一次的に薄くする、あるいは見えなくするだけで、やがてシミは復活してしまう。

本当にシミを消すには、メラノサイトがメラニンを増産しなくても良い環境を作り続け、メラノサイト自身が変わるのを辛抱強く待つことしかない。

このようにシミ解消の経緯は理解したが、シミが消えるまでの間、何とか隠したい!シミの正しい隠し方を教えて欲しい!と願うのは当然だと、サッポーも思います。

今日の美肌塾では、サッポー流、肌の健康を阻害しない隠し方を案内していきます。隠し方を誤って、新しいシミを作ってしまったら、イタチごっこですからね。

シミを目立たなくする方法と留意点

シミを隠す……目立たなく見せるには、ファンデーションなどのベースメイク製品やコンシーラーを利用します。これはもう、世間で行われている方法と変わるところはありません。色味の調整やテクニックなどは大いに参考にしてください。

ここでは、製品選択と基本的な隠し方について案内していきます。

注意すべき製品選択

紫外線吸収剤を使用した製品

紫外線吸収剤は、浴びた紫外線を熱に変換することによって、肌を護ります。そのため、常用すると肌は熱刺激に炎症反応を起こすようになり、シミを作る大きな原因となります。炎症といっても、皮むけ程度なので気づかないままになっていることが多いのです。

耐水機能(ウォータープルーフ機能)を強化した製品

耐水機能を強化した製品を常用していると、次第に肌が乾き、機能が低下して、シミを作りやすい肌になっていきます。成分表示の上位に○○コン、○○シロキサン等の語尾で終わる成分が記載されていたら、要注意。耐水機能を強化した製品です。中位・下位の表示なら大丈夫。

シミを隠す2種類の方法

1.ファンデーションを重ねづけする方法
  • 同じファンデーションを重ねてつける
  • 2種類の色味のファンデーションを重ねてつける
ポイント
ファンデーションをつける女性のイメージ

シミ部分を隠すようにファンデーションをつけた後、しばらく間を置き、パウダー粒子が落ち着いてから、今度は全体に重ねるようにファンデーションをのせます。最初にシミ部分につけるのは、一度でなく、二度でもOK。ただし、間を置くのを忘れないようにします。

色味の異なるファンデーションを重ねる場合、シミ部分に濃い色を使うのが効果的です。

ファンデーションには、リキッド、クリーム、パウダータイプ等がありますが、いずれの場合でも重ねることにより効果が上がります。ただし、それぞれ丁度良い乾き加減が異なるので、重ねるときの間合いの取り方は、試行錯誤してマスターします。

全体にファンデーションをつけた後、シミの輪郭線上をトントンと軽く叩き、ぼかします。トントンは指が良い場合と、化粧筆などの方が上手く行く場合があります。これも試行錯誤して最良の方法を掴むようにします。

2.コンシーラーを利用する方法

コンシーラーには固形(スティック)のものとクリームタイプ、そしてルースタイプ(粉だけ)のものが中心ですが、基本いずれでもかまいません。ただ、サッポーは、ルースタイプのものを推奨します。

なぜなら、固形やクリームタイプのものは耐水機能の強化されたものが多く、前述したようにシミ隠しのつもりがシミ作りに貢献する場合があるからです。使う場合は必ず成分チェックをしましょう。

ポイント

コンシーラーは、ファンデーションより先につけた方が良い場合と、上から後使いした方が良い場合があります。

仕上げのファンデーションがリキッドやクリームタイプの場合、コンシーラーは後付けが多いようですが、必ずではありません。試してみて、仕上がりの良い方法を採用しましょう。

シミ境界線のぼかし方は、上のファンデーションを重ねづけする方法と同様です。トントンを上達させてください。

いかがでしたか?正しいシミの隠し方。

基本原則をマスターして、テクニックはどんどんアレンジして磨いていきましょう。 一度の失敗にめげず、テクニックは上達していくと信じ、トライしてみましょう。

ただし将来は、シミそのものとサヨナラすることを目指していただきたく思います。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • シミ隠しは、常用しても安全な製品で行うことを鉄則に
  • シミ隠すテクニックは、重ね上手とぼかし上手で決まる
黒板に注目!

編集後記

今回はシミの消し方ではなく、隠し方について解説しました。日常のケアではこのようなテクニックを知っておくといいかもしれませんね。

そして、本当にシミがなくなる日を迎えましょう。

「サッポー美肌塾」第673号


コメントは受け付けていません。