ジェル状の化粧水や乳液、クリーム等々ありますが、あなたは使ったことはありますか?
油っぽさがなく、爽やかなつけ心地がなんといっても人気の秘密でしょう。さらに水分たっぷりのジェルをつけることで「保湿されている」という感じがします。脂っぽい人や化粧品のベタつきが苦手な人に「もう手放せない!」と思わせるのが、ジェルタイプの化粧品かもしれません。
ところが、使っているうちに満足しなくなる方がいます。それはなぜでしょう。
ジェル化粧品の良いところと注意すべきところ
ジェルは水と増粘剤を混ぜ合わせて作られます。
そこに保湿成分や油脂成分を加え、化粧水的なジェル、乳液的なジェル、また、クリームのようなジェルができあがります。ジェルの生み出す爽やか感を少しでも長持ちさせるために、水分が離れにくいよう乳化剤として界面活性剤を活用したものもあります。
ジェル化粧品の良いところ
- テクスチャーに優れ、べたつかない水分で包まれたような爽やかさ
- ゼリーのように水分を半固形化、蒸発しにくく潤い感が持続する
何といっても、この二つの特徴でしょう。他の化粧品が太刀打ちできない長所です。
ジェル化粧品の注意すべきところ
使用感が良くて潤い感が持続するなら、化粧品として理想的に思います。でも実際は、その機能は少し中途半端です。
- 肌に水分を与える能力は、化粧水より低い
- 保湿力は化粧水や美容液に比較すると劣る
- 乾燥からの保護力は、乳液やクリームに比べて弱い
ジェル状を維持するためには、どうしても保湿成分や油脂成分の配合量は少なくなるのです。
例えば油脂成分で言うと、通常の乳液で10数%、クリームで25~50%程度配合されています。ところがジェル化粧品の場合、多くは数%、クリームタイプでも10%の配合が限界のようです。
いかがでしょう。何となくジェル化粧品の輪郭が掴めてきたでしょうか。
ジェルタイプの化粧品は時と場所を選ぶ
前段のようなことから、梅雨時や乾燥の心配があまりない時に向いているのが、ジェル化粧品と言えそうです。しかし私達の生活は、エアコンで快適に乾いた空間になっていることが多いですね。
ジェル化粧品には、オールインワンジェルといった、これ一つでスキンケアが済ませられるものが多くあります。水分を与え、保湿能力も有り、乾燥からの保護能力もあるのだから、オールインワンに違いありません。
便利で経済的ですが、その日その肌に合わせて、スキンケアを加減すると言ったことには不向きです。どうしてもケアが一律になってしまうのです。
一つひとつのアイテムを加減しながらつけていくのが、やはり心のこもった肌が育つ環境作りと言えるのではないでしょうか。
- ジェル化粧品は、使用感・潤い感は良いが短所もある
- TPOに合わせて、ジェル化粧品を活用しよう
編集後記
ジェル化粧品、人気アイテムですよね!付け心地も軽く気持ちよいので、使用されている方も多いのではないでしょうか。
でも注意点もあるということ、今回の美肌塾で解説しました。色んな面を知って、化粧品を選ぶのが大切ですからね。
「サッポー美肌塾」第678号
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