よくいわれる『大人のニキビ』とはどんなものでしょう?「思春期のニキビ」と何が違うのでしょう?
思春期は、ホルモンバランスの関係上皮脂が活発化し、この頃のニキビは場所を選ばない奔放さがあります。しかし、適切な肌管理法を子どもの頃から身につけていたら、ニキビができる数も少なく、ニキビに悩む期間も短いものになります。
ところが、思春期はもちろんニキビは花盛り、大人になってもニキビ肌を引きずる人がいます。また大人になってからニキビに悩まされる人もいます。思春期のニキビと違って、大人のニキビはだいたい決まった場所です。これは、大人のニキビに多く見られる特徴の一つです。
皮脂の分泌量が減少しているにもかかわらず、なぜ皮脂が詰まりだしたか…これが実は改善テーマの本質です。
では、ニキビとサッポーの「肌が育つケア」、解説してまいります。
ニキビ(皮脂詰まり)発生の原因と対策
根本の原因と対策を知ると、ニキビ肌脱出に迷いはなくなる!
皮脂が詰まるそもそもの原因は、分泌された皮脂が通り抜ける毛穴壁が固くなるためです。特に毛穴の出口付近が固くなりやすいのです。これが皮脂詰まりの始まりです。思春期のニキビも、大人のニキビも、全ての皮脂詰まり(ニキビ)の原因なのです。
皮脂の多い少ないも関係していますが、それは枝葉の問題。それ以前に、皮脂が詰まる毛穴になっていることが問題なのです。詰まりさえしなければニキビにはならないのです。
毛穴の硬くなることが皮脂を詰まらせる
皮脂を詰まらせる毛穴壁も目に見えている肌と同じ。角質層が表層を作り、毛穴を作っています。表皮細胞の完成した姿が角質ですが、この角質細胞の一つ一つがよく育った表皮細胞の完成したものなら、肌(毛穴壁=角質)は柔らかく、しなやかで、毛穴は常にピッタリと閉じた状態で、いくら沢山の皮脂が毛穴に分泌されても、詰まることなく自然に押し出されてしまうのです。
ところが一度未成熟な細胞が硬い角質になり、皮脂詰まりが発生すると、悪循環でその硬い状態が繰り返されるターンオーバーに陥りやすいのです。
毛穴が硬くなるのは細胞の育ちが悪いから
毛穴壁だけでなく、肌の表層全てが角質の層で覆われています。これらが硬くなるのは、何かが原因で、細胞一つ一つがよく育たなかったことによります。つまり細胞がよく育たないままに、未熟な角質となるターンオーバーが続いているからです。育ちの悪いやせた角質は水分保持力が弱い上に乾燥しやすいので、すぐに硬くなってしまうわけです。
未熟な細胞がターンオーバーする悪循環が続いている
このような肌(細胞)の未熟化は肌細胞に育つ時間が与えられないことが原因です。なぜ与えられないかというと、原因は様々ありますが、共通するのは、角質が次々と予定より早く剥がれていく結果状態になっているからです。バリアーとなる角質が次々と剥がれていけば、表皮細胞が十分に育ってなくても、早く角化させて角質として送り出さないと、肌が守れない状態に追い込まれてしまうからです。
ところがこのようにして送り出された未熟な角質はすぐに傷み剥がれてしまうから、また未熟な細胞が角化せざるを得ません。悪循環が続きやすいのです。
ニキビから永遠にサヨナラ~肌が育つケア
したがって、ニキビができる肌の根本的な解消は、表皮細胞がよく育ち、よく育った細胞が角化して角質として完成する新陳代謝(ターンオーバー=細胞の入れ替わり)が、繰り返されるようになることです。表皮細胞に育つ時間を与えてあげることです。
- 角質剥がれを促進している要素・要因をなくす
- 適切なスキンケアにより、肌が育つ環境を確保する
これだけで、肌は変わっていきます。育ち度を高め始めるからです。
この方法をサッポーは「肌が育つケア」と称しています。肌(細胞)が育ち度を上げ、維持されていたら、ニキビからは永遠にサヨナラができると言うことです。
「肌が育つケア」実践のエッセンス
肌が育つ環境を整えるだけで、肌は自らの力で育ち度を上げていきます。だから、サッポーの推奨する「肌が育つケア」を実行すれば、自然にニキビのできない肌に変わっていきます。
標準的な肌、育ち度70%(サッポー基準)でターンオーバーするようになった段階で、ニキビはできなくなります。もちろん、安定してニキビができない肌にするには、80%台~の育ち度の肌を目指さねばなりません。
実際には、未熟な肌が育つ環境を作るサッポーのスキンケア製品を使用し、サッポー美肌塾からケアにおける注意点の知識を得て、日々のケアを行えば、表皮細胞層が入れ替わっていく(ターンオーバー)につれ、細胞は育ち度を上げ、やがて皮脂詰まりは起こらなくなります。
赤み等を伴う炎症ニキビ肌の場合
アクネ菌はニキビ(皮脂詰まり)ができてから、悪さを始めます。といってもアクネ菌がニキビを作るわけではありません。皮脂が毛穴の中で増え、ニキビができると、皮脂大好きのアクネ菌が増殖、その代謝物が多くなると、マスト細胞が反応して肌自らが炎症を起こすのです。皮脂詰まりのニキビから、炎症ニキビに発展してしまうわけです。
この場合は、まず(1)炎症が起きる頻度を少なくする…(2)炎症の程度を小さくする…取組とその実現が、当面の優先したテーマとなります。
(1)(2)に重点を置いたケアを続け、ある程度肌が安定してから、本格的な肌が育つケアに移行していきます。最初から本格的な肌が育つケアを開始すると、必ず失敗します。詳しくは次ページをご覧下さい。
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