「紫外線吸収剤」は、肌によくない?シミ・敏感肌の原因に

注意喚起のイメージ画像

紫外線吸収剤を使用したUV製品について、美肌塾でも何度も注意を繰り返してきました。確かに注意は必要なのですが、使用に適した場面もあります。

まず私達の肌が紫外線をまともに受ければ、否応なしに壊されます。赤くなる火傷状態(日焼け)から、水ぶくれの炎症状態に……もっとひどい場合は皮膚ガンさえ引き起こすことがあります。なのでなんと言っても防止することが第一です。

しかし、ただ防止すればいいというものでもありません。その一方で、肌を傷めていることが多いからです。肌に優しく防止することが、紫外線対策のポイントです。

今回はこのような紫外線と紫外線吸収剤の関係を見ていきます。

紫外線は肌を破壊する

紫外線のダメージは桁違い

上にも書いたように、紫外線は肌を傷める最強のダメージです。そのエネルギーは大きく、短時間でバリア層(角質層)だけでなく、表皮細胞・真皮層の細胞組織まで入り込み、壊していきます。(酸化破壊)

酸化と言えば、油性化粧品や皮脂によるものを想像しますが、紫外線の方が比べものにならないほど大きいのです。サッポーでは、肌の三大ダメージを乾燥・紫外線・酸化としていますが、敢えて紫外線を酸化に入れず、独立させているのはそのためです。

もちろん、酸化もじわじわと肌(角質)を傷める気づきにくいダメージですので、注意して欲しいのには変わりありません。ただ、肌にメイクが残ることを気にして、一生懸命に肌を洗う人がいますが、そんなことより紫外線対策に気を遣う方がよっぽど大事!だということです。

肌が育ち、柔らかくなれば、するっと落ちていくものですからね。

紫外線吸収剤の特徴と肌への影響

紫外線吸収剤を利用したUV製品は紫外線防止能力が高く、この点では頼もしい味方です。しかし、その紫外線防止法に重要な問題があるのです。

紫外線吸収剤は、紫外線エネルギーを熱に変えることにより肌への侵入を阻止します。つまり紫外線そのもののダメージは防ぐが、代わりに熱刺激が生じている……というわけです。

健康な肌であれば、すぐに大きな影響は出ませんが、その刺激に気付かずに使い続けているとシミを作ったり、肌が敏感さを持つようになったりします。

この刺激に対して肌は軽い炎症(接触性皮膚炎)を起こしているのですが、軽いが為、気付かないという怖さがあります。

いつしかその刺激がシミを作ります。それだけではなく、肌が敏感になれば、その刺激も軽いものではなくなります。大きな刺激として受け取るようになり、一旦敏感になれば、紫外線吸収剤を使っている限り、肌は良くならないのです。

レジャーを満喫する女性のイメージ

サッポーが「紫外線吸収剤は、いざっ!という日だけの使用にしましょう」といっているのはそのためです。常用は控え、レジャーやスポーツ等、特別な日のみに活用して欲しいのです。

では、紫外線防止はどうすれば良いか?

サッポーでは、「紫外線散乱剤」=酸化チタンや酸化亜鉛、のパウダーで紫外線を物理的に遮るUV製品をお薦めしています。

汗や摩擦などによってパウダーが取れやすいため、時折メンテナンスが必要な不便さはありますが、紫外線吸収剤のような刺激がないことと、パウダー量によって紫外線線防止力が左右されることが特徴です。多ければ多いほど、紫外線防止力もアップします。

つまり、紫外線にたくさん浴びる日は、量を増やしたり、こまめに化粧直しをすることで肌への優しさが保証されるのです。

また紫外線散乱剤は、シミたしわ・たるみの原因になるUVAも日焼けをさせるUVB両方防いでくれますが、紫外線吸収剤の種類によっては、UVBしか防げないものもあり、注意が必要です。

いかがでしたか、紫外線吸収剤の輪郭が掴めましたか?

紫外線吸収剤には多くの種類があるため、成分名全てを覚えるのは無理な話です。「紫外線吸収剤不使用」「紫外線吸収剤フリー」などの表記があるものもありますから、参考にして上手に使い分けが出来るといいですね。

UVケアは毎日必要なケアだけに、間違っていると気付くことなく、確実に肌を劣化させていきます。ケースバイケースで柔軟に対応し、組み立てていくものなのですね。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 紫外線は、油脂による酸化よりも数段怖いダメージである
  • 紫外線吸収剤はいざっ!という日のみ、普段は紫外線散乱剤で
黒板に注目!

編集後記

今回は、紫外線吸収剤について解説しました。UVケア製品の成分まで気にして使用されている方は少ないかもしれませんが、毎日のことなので、今一度チェックしてみましょう。

判断が付かない時は、スキンケア相談室にお問い合わせ下さい。

「サッポー美肌塾」第90号 / 2002年9月13日 発行


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