コットンの使用…あれこれ

今回のテーマは、サッポーを忙しくしているテーマの一つ、コットンについての話題です。
いつも10行から、20行くらいのお返事で済ませていたのですが、このような何でもない話題こそ美肌塾のテーマには欠けていたようですね。
多くの方にとって、興味も疑問もあるテーマのようです。

コットンの話題

 
 
S》》
サッポー先生

化粧水はコットンでつけたらよいのか、それとも手でつけた方がよいのか、このようなことがよく話題になります。
サッポーはどちらでも良いと思っていますが、尋ねられると必ず「手指でつけましょう..」とお勧めしています。

S》》

もちろんこのようにお勧めしている理由があるのですよ。
でも究極の結論としては、本当はどちらでも良いと思っているのです。

うん?どういうこと?……ですね。

≪コットン派の言う??なところ≫

  • 化粧水をつけるときは必ずコットンを使うべき
  • 手でつけると、手のひらに化粧水が取られ、顔の肌にまわらない
  • 手でつけると、化粧水の付きがむらになる
  • コットンでつけた方が肌に浸透する
  • コットンだと余分な角質を取り除くことができる
  • パッティング効果によって血行促進、マッサージ効果が期待される
  • etc...
S》》

サッポーはコットンで化粧水をつけることをけっして悪いことだとは思っていません。
長所だって十分にあると思っています。
ところが上のようなこだわりを作ってしまうような言い分が一人歩きを始めていると、やはり危険だなと、感じてしまうのです。

いつも美肌作りのための相談や質問に接しているから、リスクを避けることにサッポーが敏感になっているのかもしれません。
でもそれはけっして行き過ぎた心配ではないようです。
コットンの間違った使用で肌を傷めている人はとても多いのです。

S》》

ハイ、それでは具体的に見ていきましょう。

 
 

コットンの効用

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

▽ サラサラ系の化粧水はコットンの方が便利

化粧水によりますが、サラサラした化粧水をしっかり肌になじませる場合、手でつけるとむらになっていることに気づかない場合があります。
意識していたら気づかないことなどないのですが、サラサラ系の化粧水はつけた量が判りにくい化粧水であるだけに、つける量が不足するところがあったとしても気づいていない人が多いのも現実です。

いつものサッポーなら、化粧水は時間をかけてバシャバシャつけるだけではなく、部分毎に丁寧に手指で重ね付けしていきましょう……と言うところです。
コットンが良いと言うより、便利ですよ、と言うことですね。

▽ コットンは衛生的で便利な小道具だ

不用意に手で化粧品をつけると、手指に良くない雑菌がついていて、ニキビや炎症のある肌には、それらのトラブルを拡大することに繋がる場合があります。
気づかない程度の炎症を起こしている場合も良くあることなので、厳密にいえば、確かにコットンの方が衛生的です。

良い習慣を持っている方にはあまり関係ないことかもしれません。
手入れ前には必ず手も顔も洗っているから、気にする必要などない。
化粧用具はいつもコットンを利用して綺麗にしているし、容器の口には手を触れず、使ったあとはいつもコットンで拭っている…等々です。

▽ コットンでつけると肌温を上げないで済む

これは枝葉の効用ですが、今のように暑い季節、汗や皮脂の過敏さに悩む肌には、汗や皮脂を過敏に分泌させない効用があります。
コットンで軽くパッティングしながらつけると皮膚温の上昇を防ぐことができるからです。
よく育った肌においてはほとんど関係ないことですが、そうでない人には有益な効用ですね。
もっとも、肌温の上昇を防ぐ方法は他にもあります。
優しい風を当てながらケアしても良いし、もっと良い方法はケアをするとき、適度に冷やした絞りタオルを、優しく首に巻いて顔に流れる血液を冷やしてあげることです。
短時間で化粧を落ち着かせ、夏の化粧崩れをある程度防いでくれます。
よく育ってないバリアー層の肌は、下地作りの段階で崩れを感じてしまう場合だってあるのですからね。

 
 
S》》

このようなところがコットンの良さとして明確に言えるところでしょうか。
その他に目に付いた効用は、特段手指を使用する場合との差はないものでした。

 
 

コットンの弊害

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

これはもう、「肌を傷める危険性がある」と言うことに尽きます。

何もコットンに罪があるわけではありません。
コットンを使う人の使い方に拙さが現れるわけです。
ただ、コットン使用の拙さが起こす間違いを毎日繰り返していたら、これは大変です。
確実に肌を傷め、様々なトラブルの下地を作っていくことになります。

▼ 角質を不用意に剥がしやすい

  • コットンは手指の角質よりはるかに硬い材質である
  • 力の加わり加減により、摩擦効果が高まる形状をしている

摩擦加減というのは実にあいまいな表現ですが、洗顔後の肌(角質)はまさに豆腐のようなもので、簡単に傷つく状態です。
豆腐から見ると柔らかいコットンも鋼でできた鑢(やすり)のようなものです。
上手に扱えば全く傷付けることはありませんが、ちょっと手加減が狂っていると見事に角質を傷付けたり、剥がしています。

  • 化粧水のコットンへの含ませ方が少ないと摩擦が高くなる
  • パッティングするときに少し力が入ると、気づくことなく、コットンと肌の間に強い摩擦を生じている

角質を取り除くための化粧水もあるくらいで、その場合は必ずコットンを使用するようになっているように、角質を絡め取ったり、こすり取るのにとても都合の良い形状・材質なのです。
死細胞である角質を取り除いても、よほどのことでない限りその場では肌は文句一ついわないものですから、気づくことがないのですね。
むしろ、つるつる・すべすべになったと、良い評価をしてしまうことの方が多いのです。恐いことです。

▼ 肌の変化や肌への影響に、鈍感になりがち

手や特に指先の触感を司る神経はとてもデリケートな違いや変化を感じ取る能力を持っています。
手指で肌の手入れをすることは、手指と顔の肌とが、肌の状態を共有することになるのです。
コットン使用が常態になると、肌を十分に知ることなく、日々の手入れをしていることに繋がりやすいのです。

化粧水はコットンだけど、乳液やクリームは手指で行うから、そんな心配はないのでは?……といいたくなりますが、違うのですね。
何もつけてない肌を化粧水や美容液で保湿しながら肌を整えていく過程の感触と、整えた肌を乳液やクリームで保護していくときの触感は明らかに違います。

ケアする過程で変わっていく肌の触感は肌を知る上でとても貴重な情報なのです。

このような感覚を日々磨き蓄積しておくことは、スキンケアの技術を向上させる上でとても大切な経験・記憶となるものです。
言葉では伝えられない財産です。

 
 
 
 
S》》 いかがでしたか、コットンを使用する観点から、コットンの長所と弊害を見てまいりました。
同時に手指でケアすることの大切さもご理解いただけたものと思います。
 
 
S》》 サッポーはこれからも、「化粧水は手指でつけましょう」と言い続けますが、その真意はリスクを避けることです。
「うん、そういうことなら、コットン使用も場合により取りいれたらよいのね。」と言うように伝わりましたら、正しく伝わったと確信します。
 
 
S》》 大いにコットンもご利用になって下さい。確かに便利な小道具です。
使い道も工夫すればまだまだ効用は追加できそうですが、これは読者の皆様の智慧にお任せします。
大切なのはスキンケアを手助けする長所も欠点も持つ小道具に過ぎないことを踏まえ、偏ったこだわりを持ち込まないことですね。
 
 
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

コメントは受け付けていません。