脂取り紙は皮脂を活発化させる!?

 
 
S》》
サッポー先生

今回のテーマは、新しくサッポーをお始めになった“けいこ”さんのお便りから戴きました。

とても嬉しいお便りだったのですが、ご質問の中に、ミクロの視点からの面白い真実がありました。

S》》

スキンケアは奥が深い、それとも広いというべき?
脂取り紙を使うと、皮脂が活発になると言うのです。

お聞きになったこと、ありますか?
気になりますね。これは真実でしょうか。

 
 

■ “けいこ”さんのお便り 「‥こんな日が来ようとは!」

>  こんにちは。
>  サッポーを使い出して1ヶ月半たちました。別のメーカーですが、
>  ずっと石鹸を使っていたので「のりかえ」自体はスムーズにできま
>  した。

>  ひと月たって、ずいぶん変化がありました。元々ひどいアトピー持
>  ちで極度の乾燥肌だったのでセラミド配合の化粧水やオリーブオ
>  イルなど、必死で保湿につとめていたのですが、化粧水すらつけ
>  なくても気づかないことがあるほどしっとりするようになり、気がつ
>  けば生まれてはじめて「脂取り紙」を使えるようになり、驚いていま
>  す。

>  自分にこんな日が来ようとは!(笑)
>  今の肌状態ですが、毎晩1回だけ石鹸で洗っていて、朝は水洗
>  顔、ほとんど毎日ノーメークで過ごしています。夕方くらいに脂取り
>  紙を1枚、という感じです。

>  そして、最近ふと思い出したのです。
>  学生時代に、オイリー肌の友人が、
>  「脂取り紙を使えば使うほど皮脂が出てくるような気がする!」
>  と言っていたのを。

>  ホントのところ、どうなのでしょうか。
>  適切なお手入れ方法、教えてくださいませ。

 
 

作られた脂性肌‥間違った肌評価が起こす悲喜劇

 
 
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このようなお便りを戴くと、私達相談員は嬉しくなります。

さて、まず皮脂のお話から……。
皮脂腺は献身的な女性のように真面目な一方、ダメな時にはプィッと横を向いてしまう勝手な女性のように気ままなところがあります。
男性の皮脂腺だってそうなんですけどね。

“けいこ”さんの皮脂腺に例えると、アトピー症状の現れていた時がダメな時で、あまり働いていない状態でした。
でも今のように、肌の状態(角質層の状態)がある程度良くなったこれからは、肌のことを考えて働く真面目ぶりを発揮します。
しかし、この真面目ぶりには注意が必要です。
評価を間違うと、とんでもない罠に嵌っていくのです。

  • 皮脂腺は角質層のバリアー能を補うように働く

このような真面目さです。いいことですよね。
ところがこの働きを勘違いして評価し、様々な悲喜劇を演じる人達が多いのです。
よく見ていると、肌の責任ではなく、肌の主人である肌管理者の責任です。

バリアー能がしっかりしている肌、つまり良く育った角質でできた肌は美しいだけでなく、たっぷりと水分を保持し、外部環境変化(暑さ・寒さ等)が与える肌刺激に対する良いクッション(緩衝材)になっています。

乾燥はもちろん、暑さ・寒さをストレートに伝えず、ソフトに伝える役割を果たしているのです。
このおかげで、元々皮脂が活発なオイリー肌質の人でも異常な皮脂分泌はありません。
少しオイリーな肌……といった状態が本来の脂性肌です。

ところが、例えば今のように皮脂も汗も多くなる季節に、
「うわー、ベタベタして気持ち悪い!、こんなみっともない!」
などと言って、洗い過ぎて角質を剥がす傾向の肌管理に傾くと、角質層は当然水分の少ない弱い肌になっていきます。
バリアー能が低下し、肌にはストレートに外部の刺激、暑さ・寒さが伝わるようになり、驚いた肌は過敏に過剰な皮脂分泌を示すようになります。

洗顔だけが角質を剥がす原因ではありません。
様々な場合がありますね。
これはここではご案内しませんが、美肌塾をお読みでしたら、よくご存じですね。

あっ、一つ忘れておりました。
このように反応する部分は、皮脂腺の発達した皮脂分泌機能に余裕のあるところです。
いわゆるTゾーンなどがそうですね。
一方、皮脂腺のあまり発達していない部分は乾燥が進み、一足先に荒れた肌になっていきます。
これは混合肌の進行する過程でもあります。

過ぎた脂性肌・乾燥肌は、間違った肌評価から作られた脂性肌・乾燥肌であることが多いのです。
あなたの肌評価、間違っていませんね。
「うわー、ベタベタ!」などといって、さらに脂性肌を作るようなことはしていませんね。

 
 

下手な脂取り紙の使用は、皮脂を活発化させる!

 
 
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さて、そもそもの質問の脂取り紙ですが、読者の皆様におよその答えは見えてきたでしょうか。
そうなんです。脂性肌が高じたのは、何かが原因で角質剥がれを促進し、バリアー能を低下させていたからなのです。

“けいこ”さんのお友達が推理されたように、脂取り紙が皮脂活発化の犯人の一つになっている場合があります。

▼ 不適切な脂取り紙の扱いが角質を傷め剥がれやすくしている

  • 肌を強く擦るようにふき取っている
  • 強く押し当てて吸い取っている

優しそうに感じる紙でも肌から見ると硬い物質です。
摩擦と強い圧迫は確実に角質を傷め剥がれやすくしています。

▼ 使用頻度と強度が皮脂や汗を奪い過ぎる場合

べたつきを一度イヤだと思い始めるとホントに気になるものなのでしょう。
意地になって何度も取り除くとか、強く押し当てて皮脂や汗を絞り出すように取り除いている場合があります。
これは行き過ぎです。

このように考えられます。
あなたの脂取り紙の使い方、大丈夫でしたか?
毎日のことだから、気づいてないだけかもしれませんよ。

>  適切なお手入れ方法、教えてくださいませ。

脂取り紙は適切に使用し、あまり頻度を多くしない方が良いですね。
つまり優しく押し当てて、少し間をおき紙繊維の持つ毛細管現象で吸い取ります。
同じ部位の脂取り紙の使用は1・2回/日で済ませるようにしましょう。

皮脂や汗は肌を守るために分泌されているのですから、ある程度気にならない程度に取り除く処置は見映え上必要ですね。
しかしほどほどにしないと逆効果になってしまっているというお話でした。

 
 
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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