『あの子の肌はツヤツヤしているのに、私の肌はテカリが目立つ!』
ツヤ肌とテカリ肌、一見同じように見えても、そこには大きな違いがあります。一体、何が違うのでしょう?答えは簡単です。
汗と皮脂でベタつき気味の肌が光を反射しているのがテカリ肌。汗や皮脂の影響なしに(肌が乾いているのに)、ツヤツヤと光を放つのがツヤ肌です。
では、どうして肌が乾いているのに艶があるように見えるのでしょうか?
これも答えは簡単、ファンデーションのパウダーが肌にきれいに乗っているからです。つまり、化粧乗りが良い肌だからです。
ツヤ肌に見える理由
化粧のりがいい肌は、常に一定の水分を保ち、独特の柔らかさを備えています。このような肌には、パウダーが吸い付くように乗ります。理想的な肌状態で、サッポーでは「よく育った肌」と呼んでいます。
しかし、実を言うと、よく育った肌表面でも、ゆで卵のようなつるつる・ツヤツヤではありません。拡大してみると、皮丘や皮溝があり小さな凸凹が連なっているのです。その中でも毛穴は比較的大きな凸凹です。
この凸凹にもパウダーが万遍なく吸い付き、きれいに肌を覆ってくれます。結果、肌自身の凸凹の作る影がなくなり、つるつる・つやつやと光を反射する肌に見えるというわけです。
テカる肌はどうしたらよい?
一方、テカリ肌とは、逆に育ちの悪い角質で作られた肌です。つまり、水分の少ない痩せた角質で角質層が作られているために、バリアーとしての能力が低いのです。バリア能が低いとどうなるか、肌は皮脂・汗を活発化させて守ろうします。テカリは自分を守る正義の反応なのですね。
肌にとっては必要な、正しい反応ですから、すぐに止めることはできません。無理に止めようとすると、あらぬケアに走りがちなので、ここは正攻法でいきましょう。
今日の講義ではテカリ肌対策の具体的な解説は控えます。
下記講義を参考にしてください。
次の項目では、どんな肌でもある程度、ツヤ肌らしく見えるテクニックを解説します。
もちろんテカリ肌の程度によっては、限界があるので、その時はきっぱり諦めて、肌が育つのを待つことも大事です。
でも、とにかくチャレンジしてみましょう!
スキンケアだけで、その日のツヤ肌を目指すには?
よく育った肌は、ファンデーションのパウダーが凸にも凹にも万遍なくつくことで、パウダー粒子が光を反射し、肌の陰影が消えてツヤツヤと見えるのでしたね。
では、育ちの悪い肌には無理なのでしょうか?
そんなことはありません。努力と工夫次第で、ある程度の見映えまでは十分に可能です。
ポイントは2つあります。下地作りとファンデーションをのせるテクニックです。
- 1.下地作りの努力と工夫
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下地とは、ファンデーションをつける前段階までのケアのことです。下地クリームとか日焼け止め下地など、下地という言葉が様々な場面で使用されるので、少し混乱しますが、本来は洗顔後、化粧水をつけるところから下地作りは始まっていると考えてください。
育ちの悪い肌でも、この段階で肌が水分を含んだモチモチ状態を作ることができたら、ファンデーションのパウダー粒子は吸い付きやすくなります。下地作りによって丁度良いモチモチ状態を作っていくのです。
化粧水による保湿加減、美容液による保湿状態の持続加減、さらにその状態を維持するための乳液やクリームによる守りの加減…これらのケアの総和がポイントです。
「何だ、いつもしてることでは?」と思われたかもしれません。確かにいつもしていることですが、ここに努力と工夫が要るのです。この努力と工夫は一人ひとり試行錯誤してノウハウを完成させていく必要があります。肌は一人ひとり異なり、肌環境も一人ひとり異なるからです。
気をつけたいのは以下の二点です。
- ケアのアイテム毎につける量を加減する。
- いつもより時間をかけて、丁寧につける。
つけすぎてもいけないし、不足はさらにいけないわけです。また、丁寧につけるとは、優しく、万遍なくという意味です。肌に化粧品をなじませるつもりで時間をかけて行うことが、指先の感覚神経を磨き、肌を理解することに繋がります。
- 2.ファンデーションをのせるテクニックを磨く
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下地ができたら、ベースメイクとなるファンデーションを乗せていくわけですが、肌の凸にも凹にも万遍なくパウダーのついていくことが大切なのでしたね。
でも実は、塗り伸ばすだけでは付いていないところがたくさんあります。だからといって、強く押しつけて塗り伸ばしても、凹の部位にはやはり付きません。また、凸の部位に付いたパウダーが取れてしまいます。
勝負は、いつものようにファンデーションを一通り付け終わってからです。この時、ツヤの無い部位に改めてパウダーを乗せていきます。
この時の乗せる要領は、指でもスポンジでもパフでもいいのですが、とんとんと軽く叩くようにつけることです。付かない場合はさらにとんとんを繰り返します。付きがまだらになったところも、とんとんで修正していきます。滑らせてはいけません。
ファンデーションがルースタイプやケーキタイプ、またリキッドタイプでも、クリームタイプでも同じです。ブラシを使う場合も、仕上げは滑らせるのではなく、とんとんの繰り返しで整えていきます。凹部分にも万遍なくパウダーがついていきます。
さあ、いかがでしょう。
目指せ、ツヤ肌!上手く作れそうですか。
大切なのは、毎日が試行錯誤と考え、日々の結果を積み上げ、少しずつ工夫を加え、変え、テクニックを磨いていくのです。肌が育ってくると、労せずツヤ肌を演出できるようになります。それまで頑張ってくださいね。
- 肌の凹部の影を、パウダーの反射で明るくしたのがツヤ肌
- 肌が育つまで、努力と工夫でツヤ肌に見せることは可能
編集後記
肌ツヤツヤだね!と言われると嬉しいですが、べたついてると思われるのは嫌です(^^;)
似て非なる現象、それぞれどのようなことが起こっているか、解りましたか?
目指せ、ツヤ肌!でも、私個人はマットな肌質が好きです♪
「サッポー美肌塾」第631号
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