角質が…剥がれていない vs 剥がれ過ぎている

 
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サッポー先生

サッポーです。

今回は読者からのご質問をテーマにさせていただきました。

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角質のお話です。
サッポーの「美肌が育つスキンケアモニター」にチャレンジされている“Yuki”さんから戴きました。

肌が育つか、育たないか……重要なポイントとなるご質問でした。

 
 

角質が……剥がれてない?それとも剥がれ過ぎ?……どちらがホント?

 
 

■ “Yuki”さんの戸惑い

> モニターに応募させていただいた“Yuki”と申します。
> 一つ分からないことがあるので、お尋ねいたします。
> 
> 今回、角質の剥がし過ぎというご指摘を受けたのですが、美容
> 皮膚科やエステへ行ってもターンオーバーが正常に働いていな
> く、角質が剥がれていないと言われます。それが、ニキビや黒ず
> みの原因と言われ、そこで、ピーリングや酸が入った化粧品を薦
> められます。
> 
> 他の化粧品などの広告や宣伝を見ても角質を剥がすことを強調
> し、謳っています。今回サッポーさんにはじめて、角質の剥がし
> 過ぎとアドバイスを頂いたのですが、角質が剥がれていない、剥
> がし過ぎている、……のどちらであるか、どういう判断で判るので
> しょうか?
> 
> 今は、余分な手入れはせずに、モニターセットのみ使用していま
> すが、多少、ニキビが減ってきております。
> やはり角質ケアは必要ないのでしょうか???


■ 角質は……剥がれていないが、剥がれ過ぎている!?

とてもごもっともな疑問です。
サッポーの言っていることと、まるで逆のように受け取れますものね。
サッポーもこのポイントをお伝えするのに、とても苦労をしています。

> ……ターンオーバーが正常に働いていなく、角質が剥がれていな
> い……
> ……それが、ニキビや黒ずみの原因……

この表現は、サッポーもその通りだと思います。
でも、角質の剥がれ過ぎが進行しているのです。
……「えっ!?」と思われましたか?

ここが疑問になってしまったポイントのようです。

なぜ角質が剥がれにくくなっているのか、ニキビや黒ずみが発生しやすいのかを理解すると謎が解けてきます。
この理由こそが角質の剥がし過ぎ、あるいは剥がれ過ぎがベースにあるからなのです。

いったい、どういうことでしょうか。

 
 

ターンオーバーの亢進と表皮細胞の未熟化

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

▼ ピーリングでターンオーバーが早くなり、表皮細胞は未熟化する

ピーリング治療やピーリングケアをすると、ターンオーバーが早くなることは皆様よくご存じです。
表皮細胞の誕生がスピードアップされ、表皮細胞がどんどん角化して角質として供給されます。
バリアーとしての角質層を維持するためです。
この過程で、短期間に表皮細胞が新しい細胞に入れ替わるため、皮膚トラブルの修復効果が期待できます。
これがニキビ治療にピーリングが多用されている大きな理由です。

しかし、短い期間で十分に育つまもなく角化した角質細胞は、機能が未熟で、痩せていて水分が少なく硬い細胞であることも知っておく必要があります。

▼ よく育った表皮細胞で出来た角質は、一つ一つ簡単に剥がれていく

時間をかけてよく育った表皮細胞は、セラミド等の細胞間脂質といって角質細胞と角質細胞の隙間を埋めて繋いでいる脂質を作りだし、放出して行きます。
角化した時にはこれらの脂質と水分の層が一つ一つの角質を取り巻き、精妙でしっかりした角質細胞層として、隙間のないバリアー層を完成しているわけです。
この時同時に、表皮細胞内では、セラミド等の脂質を分解する酵素が豊富に作られ蓄えられます。

やがて角質層が押し上げられ、最表層に現れた時、蓄えていた脂質分解酵素が放出され、セラミド等の脂質を分解し、優しく洗顔するだけで、角質は一つ一つ美しいままにバラバラになり、たやすく剥がれ洗い流されてゆきます
この様にして日々正常なターンオーバーが維持されています。

▼ 未熟な表皮細胞で出来た角質は、剥がれにくく、ゴソッと剥がれる

しかし、表皮細胞が未熟なままに角化して作られた角質層の場合、脂質分解酵素の放出が不足し、セラミド等の脂質の作る層が、まだしっかり働き角質同士をつなぎ止めているため、角質がスムースに剥がれず居残るようになります。

皮脂詰まりの原因
この様にして居残る未熟に育った角質は保湿能も低く、さらに水分を失うため硬くなります。
このような角質が本来より長くたくさん居残るのだから、皮脂詰まりが起こりやすくなり、ニキビの原因となります。
毛穴が黒ずむ原因
また、痩せて硬い角質の表面に付着した皮脂や油脂が酸化すると、こびりついて溶けにくくなるため洗っても落ちません。
さらに酸化が進むと黒っぽい色に変色してきます。
これが黒ずみの原因です。
毛穴出口付近などで特に起こりやすい現象です。

そればかりではありません。
この様な痩せて硬い角質達で出来た角質の層は、剥がれにくいから、ずっと肌に居残るのかというとそうではなく、やがてゴソッと剥がれているのです。
良く育った角質のように、一つずつバラバラに剥がれていくのではなく、大きな角質の塊として何層分もの角質を道連れに、ごそっ、ごそっと剥がれているのです。
これが、「剥がれにくくなっているのに、剥がれるスピードが速い」という、ターンオーバーのからくりです。

この様に未熟な若い角質達が、傷み古びて見え、たくさん居残っているからでしょう。
若い角質なのですが、“古い角質”などと呼ばれたりもしています。
可哀想ですね。

 
 
S》》

以上、長~い説明になりましたが、「角質が……剥がれていないのに、剥がれ過ぎている」理由がお判りいただけたでしょうか。

S》》

“Yuki”様なら、この様な説明をどのようにされるでしょう。
一言ではなかなか説明できませんよね。
サッポーも「どのようにご案内しようか……」と、いつも迷います。

  • ⇒ お医者様だったら、どのように対応するか
  • ⇒ 美容サロンのエステティシャンならどのように対応すべきか
  • ⇒ 肌の持ち主であるあなたなら、どのようにケアしていくか
  • ∴ 今の緊急事態を何とかするのが役目なのか
  • ∴ 今を美しく演出、満足を与えるのが役割なのか
  • ∴ 今は措いても明日の健康な美肌を目指すべきなのか
S》》

この様に視点を変えて見ていくと、様々な立場があり、様々な目的があって良いように思います。
一概にこれが良くて、あれは悪いとは言えません。
それぞれの立場で正しいことを言っているつもりなのです。

S》》

様々な立場の視点が理解できると、いろいろな疑問が解けてきます。
もちろんサッポーは、一生つきあっていく肌として、長い視点のケアをお薦めしています。

 
 

角質の「剥がれていない、剥がし過ぎ」は何を以て判定する?

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

> ……角質が剥がれていない、剥がし過ぎている、……のどちらであ
> るか、どういう判断で判るのでしょうか?……

これは簡単です。
角質剥がれが亢進していると、表皮細胞・角化した角質細胞ともに未熟化が進んでいます。
育つ時間が余り与えられないのですから、当然ですね。

細胞一つ一つが小さく痩せていて、水分保持力が低く、硬くて剥がれやすいのに剥がれない性質で、見た目も悪くなった角質が肌表層を作っているのだと想像しましょう。

すると、

  • 洗顔後の素肌は乾燥しやすく、つっぱり感が強くなる
  • 洗顔後の素肌が乾くと表面は硬い、酷いとザラザラ・ガサガサしてくる
  • 皮脂分泌の少ない部位ではかさかさしたり肌が荒れやすい
  • 皮脂の多いところでは、肌理が粗くなったり、毛穴が目立ってくる
  • 毛穴が黒ずみやすい
  • 角栓が発生しやすくなる
  • 皮脂の多い少ないにかかわらず、皮脂詰まりを起こしやすくなる
  • 混合肌が進行していく
  • 皮脂が活発なのに乾燥しやすい肌になっていく
  • 次第に肌が過敏さを増していく
  • etc...

細かい現象まで挙げればキリがありませんが、大まかなところを列挙してみました。
この様に肌が変わってくることが、何となくご理解いただけるのではないでしょうか。
ここでは一つ一つの解説は省略いたしますよ。

肌はしっかり育つと健康で美しくなるようにプログラムされています。
不満な部分が現れるのは育つ時間が与えられていないからです。

よく育ち健康で美しい肌に至らせる方法には、その過程において様々な手法があります。
しかし、そこに多くの混乱や誤解が生じているように見えます。
そして悲・喜劇が演じられているようにも思います。

サッポーは角質を大切にし、表皮に育つ時間のゆとりを与え、健康で美しく、よく育った角質が出来ることを主眼にした製品であり、スキンケアです。
これがサッポーの角質ケアです。
肌が育つケア」と言っています。

 
 
 
 
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いかがでしたか?
「私もそこのところがよく解らなかったの」という方、読者にもたくさんおられたことと想像します。
様々な角度からの視点を身につけていきましょう。

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ハイ、今日の授業はこれまで。

 
 

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