再確認・美肌術三原則 「肌を知る」

桜の花とかけて「サッポーの肌が育つケア」と解く 2

 
 
S》》
サッポー先生

こんにちは、サッポーです。

お約束通り、今回からサッポーの『美肌術三原則』を見てまいりましょう。

S》》

たまには原点に帰り、肌が如何に育つか、美肌がどうして作られるかを辿っておくのもいいことです。
日々のケアに間違いがないかどうか。
いつのまにか美肌作りの王道から逸れ、あらぬ方向に日々の努力を注いでいるのに気づいたりします。

  1. 肌を知る (誕生・成長・完成(=死)・別れ)
  2. ダメージを知る (肌にストレスを与える環境を知る)
  3. 化粧品を知る (肌が育つ環境を作る・肌が育つ邪魔をしない化粧品)
S》》

まず「肌を知る」から始めましょう。

 
 

「肌を知る」……誕生・成長・完成(=死)・別れ

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

肌がどのような構造をもっているかを表すものとして、よく真皮層や表皮の層、そして角質の層が図解して案内されています。
ふんふん、そうか、たくさんの細胞の層で出来ているんだな……などと思いながら超拡大された肌断面図を見ているわけですが、実際の肌は極めて薄い層なのです。

しかも私達が肌と呼んでいるのは、主にその中の表皮細胞の角化した細胞層部分、つまり角質層です。
わずか0.2mm程度の厚みしか持たない表皮全体の、さらに1/10程度の厚みしか持たない部分です。
生命活動を失った死細胞の層です。

この死細胞の層を美しいとか、美しくないとか言っているわけです。
美醜だけではありません。
しっとりしている、カサカサしている、硬い、柔らかい、あるいは毛穴が目立つ、元気だ、元気でない……等々、評価し始めたらきりがありませんが、殆ど全てはこの角質層の姿なのです。

この様な死細胞の層が、一つ一つがよく育った本来の機能を備えて完成した細胞で作られていたら、美しく健康な肌と言えるのです。
肌の様々な悩みが見当たらない肌です。

つまり肌に対する様々な不満は、肌が育った結果を見て「ああだ」「こうだ」といってるに過ぎないわけです。
ところが不満の対象である細胞は、既に死細胞として完成した姿であるものですから、今更その姿を変えてみようと言うわけにはまいりません。
せいぜい保湿して・保護して、今の状態を維持するのが精一杯、といったところです。

よく育った、美しくて、しなやかで、丈夫で健康な肌、トラブルのない肌を実現しようと思えば、肌が誕生するところから理解し、追跡していく必要があります。
新しい細胞が誕生し、必要な機能を育みながら成長し、角化して細胞核を失い、死細胞の角質として完成する。
そして肌を守り、役目を終えると肌から離れていく……この過程に、肌の美しさと健康の育つ秘密が隠されています。

 
 

表皮細胞の誕生と成長

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

表皮の基底部分は基底層とか、基底細胞層と呼ばれています。
この基底細胞が分裂して新しい表皮細胞を誕生させています。
誕生した細胞は代謝活動を始め、真皮層からの材料提供を受け、必要な機能を備えながら、押し上げられていきます。
次々と新しい細胞が誕生してくるからです。
この育つ過程にある表皮細胞を有棘細胞とか、顆粒細胞などと名を変えて呼ばれますが、ここではそんな名前など覚える必要はありません。
やがて成長した表皮細胞は角化して細胞核を失い完成する時期を迎えます。
角質として完成するわけです。

この様な過程の、どこに美しい角質の提供される秘密があるのか、ということですが、実は死細胞の層である角質層の状態がその秘密をコントロールしているのです。
角質層の状態が健やかであれば、新しい表皮細胞の誕生も時間をかけてゆっくりと行われ、時間をかけてしっかりと成長しながら押し上げられていきます。
美しく丈夫でしなやかな角質として、完成していく時間が与えられるからです。

ところが様々なダメージ、例えば紫外線や乾燥によって、バリアー層として働いている角質の層が傷むと、この表皮細胞の育つリズムがにわかに変貌します。
一気にスピードアップされるのです。
表皮細胞誕生のテンポが速くなり、押し上げられ、角化していくスピードが速まります。
傷んだ角質のバリアー層を急いで補給し強化しなければ人体が危ないからです。

その結果、新しいバリアー層(角質の層)が作られていきます。
しかし、表皮細胞が十分に育つまもなく、角化して角質細胞となっていくものですから、バリアー能力の低い痩せて小さな硬い角質達でバリアー層が築かれることになります。

要約すると、

  • ゆっくりと誕生し、ゆっくりと育った表皮細胞こそが、美しく健康で丈夫な肌、美しい角質として完成することができる
  • 表皮細胞が誕生し本来の姿に育つことを、良くも悪しくもコントロールしているのは、死細胞の層である角質層の状態である

この様に言うことが出来ます。

 
 
S》》

表皮細胞の誕生から私達の肌を見てまいりましたが、次に、完成した角質の層、私達が普段見、触れて感じている肌の立場から見てみましょう。

 
 

表皮細胞の完成(=死)そして、別れ

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

傷んだ角質の層、傷んだバリアー層の下で急ぎ作られた肌は、私達の不満の種となるものです。
乾燥しやすい肌とその様々な現れ、未熟で小さな細胞がキメを粗くし毛穴を拡げる、バリアー能の低さが皮脂過剰を呼び、さらに肌の過敏さを増幅する……等々、その他にも様々な肌トラブルの元となっていきます。
角栓、ニキビ、黒ずみ、硬さ、不透明感、シミのできやすさ……等々、殆ど全ての肌の悩みがここに基点を発したものです。

もう少し詳しく見てみましょう。

ゆっくりと育つ表皮細胞はしっかりした角質層を作るための準備を始めます。
自らの周囲に、セラミド等の脂質を放出し、お互いに密にくっつきあってしっかりしたバリアー層を作る下ごしらえです。
一方、細胞内には保湿力のあるアミノ酸を豊富に蓄えた細胞として、しなやかなバリアー能力のある角質となる基礎が作られていきます。
それだけではありません。
やがてバリアーとしての役目を終える角質層の最上層に至った時、自らをつなぎ止めているセラミド等の脂質を分解する酵素もこの時に作られているのです。

このように育った表皮細胞が、やがて角化し細胞核を失い、角質として完成します。
美しさとしなやかな丈夫さが両立した肌としての完成です。
美しい状態でしっかりと肌を守り、やがて肌から剥がれていく時には、美しい姿のまま、優しい洗顔だけでサラサラと肌から離れていくのです。
自らを繋いでいたセラミド等の脂質を分解する酵素を用意し、離れていく準備までしていたからです。

桜の花が美しいままに散っていくのと同じ姿です。
そしてこの様な状態にある角質層の下では、今日も表皮細胞が誕生し、しっかりと育つ時間が与えられ、良く育った角質を送り出す準備が着々と進行しています。

一方、上とは逆に育つ時間が与えられなかった表皮細胞が、完成させる角質はいかなることになるでしょうか。

細胞内のアミノ酸は少なく、水分保持力が少ない角質として完成します。
薄く小さく硬い角質です。
肌理が粗く毛穴が目立つ原因となります。
またセラミド等の細胞間脂質の不足はバリアー層としての機能が低い層となり、異物が侵入しやすい過敏な肌を作ります。
皮脂線の発達した部位では皮脂を過剰に分泌させ、肌を守ろうとします。

さらに、角質一つ一つが未熟でか弱いため、傷むのが早く、予定より早く剥がれそうになります。
ところが自らを繋いでいるセラミド等の脂質を分解する酵素が不十分であるため、きれいにサラサラと剥がれることができません。
これが乾燥肌に見られるカサカサであり、脂性部分に見られる角栓や皮脂詰まりの元になっていく姿です。
剥がれる時は桜の花が散るように、ひとひら、ひとひら散るのではなく、角質の塊となってゴソッゴソッと剥がれていく様子がカサカサや角栓なのです。
この様なバリアー能の低い角質層の下では、表皮細胞は育つ時間が与えられません。
一層一層日々剥がれていくのではなく、数層ずつ剥がれていくのですから、まだ未成熟な表皮細胞を角質として急いで補給し続けなければならない悪循環に陥ってしまうからです。

 
 

肌を知るとは ≒ 肌は育ち続けているものと知ること

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

肌が望むとおりに育てば、肌は美しく健康に育つことができます。
肌に育つ時間を与えてあげれば、肌は望むとおりに育つことができます。

そういうことならば、

  • 肌に育つ時間を与えているのは何か?
  • 肌が育つ時間を奪っているのは何か?

……を知れば、肌は育つのではないか。
肌が望むとおりに、美しく育つのではないか。

その通りなのです。
肌は今日もあなたが与えた環境の下で、自らできる精一杯の育ち方をしています。
健気に努力を積み重ねているのです。
そんな肌にあなたは不満を言えますか?
不満を言いたいのはきっと肌の方に違いありません。

「私が育つ時間を与えて下さい」

と、叫んでいるに違いありません。

肌が育つ時間を与えてあげることができたら……その日から肌は変わり始めます。
一歩一歩、肌は育つレベルを上げていきます。

 
 
 
 
S》》

今日の「サッポー美肌塾」はいかがでしたか。

肌はいつでもきれいになる方法を知っています。
それを邪魔しているのは、肌の持ち主である私達自身のようです。
きっと、私達の判断と対処が、肌が育つ邪魔をしているだけなのです。

S》》

次回は、肌が育つ環境を左右する重大要素、肌が受けるダメージについて見ていくことにしましょう。

S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

コメントは受け付けていません。